ANGEL_MILK_STORY「プロローグ」漫画版13P | けんぢる♪-KENNDIRU-の★Libraの堕天使★

ANGEL_MILK_STORY「プロローグ」漫画版13P

(※無断掲載・複製・引用禁止※)

 

 けんぢる♪-KENNDIRU-
オリジナル電子書籍
『ANGEL_MILK_STORY(エンジェルミルクストーリー)』

<自分自身に負けない物語>
「プロローグ」漫画版13Pです

 

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<小説版>

 

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「また、あの夢…。」

 

 私は、オメガ特殊暗殺部隊『リーダー24』に、

所属しているコードネーム『ファイ』…。

 

「いつもこの夢で目が覚めて、眠れなくなるのよね…。」

 

 私は、上半身裸でパンツ一枚のまま、

布団をベッドに被せて椅子に座り、煙草をくわえた。

 

 ジッポを少し上下に軽く振り、

ゆっくりとくわえた煙草に《シュボッ》と、

ジッポを鳴らして火をつけ、その煙を吸い込み、

軽く顔を上げながら…《ふぅ~~…‥》っと…

私はゆっくりと白い煙を吐いた。

 私は煙草を吸い終えた後、

灰皿に《ギュッギュッ》と…煙草を押しつけ火を消し、

写真立てを手に取り…ジッと、それを眺めていた。

 

「ママ………。」

 

 そんな折、私の携帯からの着信音が、

《ピリリリリッッ!!!》と、部屋中に鳴り響いた。

 私は写真立てを元の場所に置き、

携帯を手に取った。

 

『ファイ!またお前に任務が入ってきた。

パソコンにターゲットのデータを送るから今回も頼むぞ!!』

 

「デルタ、またなの?

最近…私の仕事多くない?」

 

 私は、《やれやれ…。》と…小さく呟きながら、

右手の親指で携帯を切り、

パソコンに受信されたデータを確認した。

 

「ふ~ん…」

 

 データをしっかりと確認した後、

私は冷蔵庫の中から

冷えたペットボトルの中のドリンクを飲みほし、

何時もの格好に着替えた。

 

 竹田組組長=竹田信治は何時もの様に、

愛人の酢川京子の家へと車を飛ばしていた。

 

「京子ちゃん♪京子ちゃん♪今行くからね~♪」

 

 デレデレした表情のまま、

竹田は、京子のマンションの前の駐車場で車を止め、

マンションのエレベータを昇り、

京子の部屋の前まで行き、合鍵でドアの鍵を開けた。

 

「京子ちゃん♪今、信ちゃんが来ましたよ~♪」

 

 竹田は京子のマンションの中に入り、

部屋中の電気が全て真っ暗闇なのに少し違和感を感じた。

 そして、何故か血の香りの様なモノもする…。

おかしげな雰囲気の中…

竹田は、京子の各部屋内の電気をつけていく内に驚愕した。

 

 酢川京子は、寝室で大の字に倒れていた。

そして、胸のあたりが、

深く鋭利な刃物で、

円形に切り取られたかの様に綺麗な空洞が開いていて、

全身真っ赤な血に染まり、瞳をおおきく見開いていた……。

 竹田はそれを見た瞬間唖然としていたが、

次の瞬間…『ウフフ…♪♪』と、女の笑い声を耳にした。

よく見ると、京子の倒れている寝室の隣にある…

小さい部屋の隅っこ付近に、

SM風な様な格好をした、

長い金髪をした蒼い瞳をしている英国人の様な女が、

鞭の様なモノを持って側に立っている。

 

 竹田は思わず…

 

「な…何や!!?お前は!?」

 

と、叫ぶと…、女は薄気味悪い笑みを浮かべながら、

その問いに答えた。

 

「貴方が竹田信治さんね?私は通称《ブラッディー・ローズ》…♪

御存知無いかしら?ウフフ……♪♪♪」

 

「ぶ・ブラッディー………」

 

 竹田は顔の血の気が《サァー…》と、ひいていった……。

 

 次の瞬間、女の鞭が竹田の首に巻きつき、

その僅か一瞬の内に竹田の首は、

胴体から離れて宙を舞い、

竹田の首がとれた胴体は立ち尽くしたまま、

首の無い根元から、赤い大量の液体が

《ブシュ~~~ッッ……!!!》と…

シャワーの様に吹き出していった。

 

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 私は、深夜の高速道路を車で快速さながらに飛ばしながら、

携帯で話していた…。

 

「デルタ!!殺っといたわよ!竹田信治…。

シグマに奇麗に後始末する様、言っておいてね!!!」

 

『は…はやっ…!!!

さすが、ファイ!い・いや…《ブラッディー・ローズ》だな?

ハハハ…。

分かったよ!了解した!!

ちゃんと言っておくっっ!!!』

 

 そう、私は裏社会からの暗殺を依頼された人物達を、

この世から抹殺していく、

裏社会に人知れず存在しているオメガ特殊暗殺部隊…

『リーダー24』の一人、コードネーム『ファイ』…。

またの異名を、

殺した相手を真紅の薔薇の如く、

血まみれに真っ赤に染める事から、

《ブラッディー・ローズ》とも呼ばれている……。

 

 デルタからの電話を切った後、

私は家に戻りシャワーを浴びて、

竹田達の返り血を洗い流していた。

 バスロープを身に纏い、

ウォッカを開けてグラスに氷を入れ、

グラスの中に注ごうとすると、

携帯の受信メール通知の音が、《チャララーン♪》と、鳴った。

私は、携帯のメールの差し出し人を見てみると、

それはデルタからのモノだった。

メールにはこう書かれていた。

 

『ファイ、やっとトップのオメガの潜伏場所を突き止めた。

計画の実行は……』

                         

軽く息を吐き、こう返信した。

 

『そう、とうとうこの時がやってきたのね。』

 

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Pray for JAPAN!  Hope JAPAN!

みんなが笑顔になりますように・・・