ANGEL_MILK_STORY【第九部】Vol-2 | けんぢる♪-KENNDIRU-の★Libraの堕天使★

ANGEL_MILK_STORY【第九部】Vol-2

 
 
(※無断掲載・複製・引用禁止※) 
 

イラスト→<武装した兄デルタ『Δ』(デビッド=ブロック)と、

女サイボーグの妹タウ『τ』(ジュリア=ブロック)> 

 

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 デルタは、悪魔のような笑みを浮かべながら、

近づいてくるタウと対峙している内に、恐怖心やショックで、

心拍数が、≪ド!ド!ド・・・≫と、どんどん早くなっていた・・・

(落ち着け!落ち着け!)

 デルタは、心の中で、必死に自分に問い聞かせていた・・・

 

――瞬間――

≪ガシッ!!≫という鈍い音とともに、
ボディースーツごと、女サイボーグ【タウ『τ』】に両手で首をつかまれ、
ギリギリと、凄まじい力で締め付けられていった。
 
タウ「お兄ちゃん♪<レジスタンス>を裏切って、
私たちの仲間になるのなら、ぜ~~んぶ許してあげる♪ウフフフフ・・・♪♪
それとも、ここで死ぬぅ?キャハハハハハ!!!」
≪ベキベキメキメキ・・・≫
 デルタは、首を締め上げられ、全身が汗だくになり、
首をへし折られそうになりながらも、
スーツの腰の部分から、電流コードを2本右手で外し、それをタウの身体に押し付けた!!
≪ボボンッッ!!!≫
コードの先端からは電磁波が破裂し、
タウの身体は吹っ飛び、地面に倒れ込んだ!!
 
 それでも、ゆっくりと平気で立ち上がり、笑いながら近づいていくタウに向かって、≪ハァ!ハァ!ハッ!!・・・≫と呼吸を荒ぶらせながらも、デルタはタウに言った!
「た・・・・・確かに・・・ジュリア・・・お前に・・・なんと言われようと仕方がない・・・・・
じ・・・実際・・・お前を助けられなかったのは事実だ・・・ハァ・・・ハァ・・・。
だから・・・せめて・・・俺はこの命と引き換えにしてでも・・・・
ハァ・・・ハァ・・・お前をなおしに・・・やってきた・・・・・ハ!ハァ・・・・」
タウ「キャ~~ハハハハハ♪
私をなおす~~?お兄ちゃん?
私は、全く変わってないわよぉ~~?
これが、本当のワ・タ・シ♪♪キャ~~ハハハハハァァ~~♪♪♪」
 
 更に狂気のように笑いながら、襲いかかってくるタウに対して、
デルタは、タウの両腕をつかんだ!!
――瞬間―― デルタは、タウに軽々と投げ飛ばされたが、すぐさま立ち上がって、
タウの背後にまわって、背中にしがみつき、
ボディースーツの腰に装着している特殊ベルトを、何重にもタウの身体に巻きつけて、
自らの身体をタウの背中に固定した!!!
 
――ジュリア!お前をなおす!――
 
 タウは、「フフン♪」と笑い、背中にしがみついているデルタの身体を、
そばの壁と自分の背中とで押しつぶすように、≪バン!バン!バン!バン!≫叩きつけた!!!
 デルタは、その衝撃に血反吐を吐きながらも、ボディースーツに前もって仕込んでおいた機材を取り出し、タウの首と背中の付け根部分を、≪ジジジジジ…≫と、溶接し、こじ開けた!!
 
――ジュリア!お前をなおす!――
 
 それでも、タウの抵抗は止むこと無く、背中にしがみついているデルタのボディースーツの両肩の部分を、両手で引き裂いていった!
 ボディースーツは、≪バチッ!バチッ!≫と、火花が舞い散り、煙が噴出しはじめた!
 しかし、デルタは休むことなく、タウの回路やコードや基板や部品などをどんどん取り外してゆき、スーツから取り出した機械や回路などを取り付け続けていった!!
 
――ジュリア!お前をなおす!――
 
≪ババチィッッ!!!バチバチバチバチッッッ・・・・・≫
 タウの身体もショートし始め、高熱を発し、煙が吹き出していった!が、デルタは、両者の身体が焼けこんで、炎がたちこめはじめても作業の手を休めなかった・・・
 
――ジュリア!お前をなおす!――
 
≪ギイイイイィィィッッッッッッ!!!!!≫
 タウは、叫びながら、背中にしがみついている体勢のまま固定されているデルタの身体を、爪で引き裂いたりなどをして、暴れまくったが、ボディースーツがひび割れ、
ショートを起こし続けても、デルタは、ジュリアの回路をいじくり続けた・・・
そして、叫んだ!!!
 
デルタ「例え、この身が砕け散ろうとも、ジュリア!!お前をなおす!!!」
 
 タウは、制御されているプログラム回路がメンテナンスされていく内に、<ジュリア=ブロック>としての意思が甦りはじめていた。
そして、かすかに戻ってきたジュリア=ブロックの意識の中、
その心の奥底で叫んだ!
≪む・・・無理よ!!お兄ちゃん!
私は・・・季=毒=秋=ミサ(キ=ドク=アキ=ミサ)に、
絶対に制御されるよう・・・
プログラムされているのよ・・・・・≫
 ジュリア=ブロックとしての意思が戻ってきたタウの身体からは、
≪ピーーーーー!ピピピピピッッ・・・・・≫と、警告音のような電子音が鳴りはじめた。
 そして、タウの全身は、痙攣をおこしたかのように、ガクガクと震えはじめ、
≪ピーピー!ガガガガガガガ・・・・・バチバチ・・・・・・≫と、機械音を発しながら、
その場に両膝をついた。
 
――その刹那、デルタは、タウの回路の一部を引き抜いた――
――瞬間――
 
≪ドガガガガガアアアァァァンンンッッッッッ!!!!!≫
 タウの背中が、大爆発を起こし、両者は、双方、10数メートル、爆風に吹き飛ばされた!!!
 
≪ピーーーーーッ!ピッ!ピ!ピーーーーーーーー・・・・・≫
 タウは、地面に叩きつけられ、背中からモウモウと、煙を発しながら、ゆっくりと立ち上がった・・・・・
 
 タウの背中には、≪ジュリア=ブロック≫と記されたデルタが造った回路が取り付けられていた。
 タウは、きょろきょろ辺りを見まわしたり、両の手のひらを開いたり閉じたりしながら、
秋=ミサの支配から完全に逃れ、
元のジュリア=ブロックとしての人格を取り戻している事に気づいた。
タウ「わ・・・私は・・・も・・・戻った?」
 そして、デルタの方を見ると、デルタは、武装のボディースーツもボロボロになり、
身体中、傷だらけになったまま10数メートル先に倒れていた。
 ボディースーツは、もはや、全機能を停止していた。
 
 タウは、すぐさまデルタの元に向かってゆき、倒れているデルタに向かって、
「お兄ちゃん!!!私、なおったよ!!元のジュリアの心に戻ったよ!」
と言った。デルタは、ジュリアを見て、
「ジュ・・・・・ジュリア・・・・・。な・・・・なおったか。よ・・・・良かった・・・・・」
と言うと、気を失った。
 
 デルタの全身は焼け焦げ、ひどい火傷を負い傷だらけになって、骨も相当に砕かれていっていた・・・。
 タウ(ジュリア=ブロック)は、
デルタのボディースーツを脱がせ、必死に手当てしていった・・・・・
 

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