ANGEL_MILK_STORY【第九部】【Vol-5】
(※無断掲載・複製・引用禁止※)
【イラスト→<泥酔し、
悲しみのまま涙でぐしょぐしょになったまま、
寝ている東川朝美を、
見守る赤沢竜乃介> 】
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――・・・ファイは、つまみを少し食べた後、話題を変えた・・・――
ファイ「あの・・・。どうして、秋子さんは、すごく実力があるのに幹部とかじゃないの?」
その問いに、朝美は、ブランデーと氷が入ったグラスを片手でカラカラゆらしながら答えた。
朝美「まぁ。秋子は<なんでも屋>だからねぇ・・・。」
秋子は、水場で洗ったグラスを拭きながら、
上を見上げて言った。
秋子も、「…て言うか、私、朝美みたいに<ナンバー2>とか<幹部>だのに、
縛られるの苦手なんだよねぇ・・・。」
そこで、朝美は、秋子を片手で指さしながら、茶化しはじめた。
朝美「でも、うちのチームの最強女子は、
この西野瀬秋子さまだよ♪ひっひっひ・・・♪」
秋子は、笑いながら言いかえした。
秋子「いーーーえ!東川朝美さまが、
チーム内、最強女子!!」
朝美は、また、笑いながら秋子をからかった。
朝美「いやいや、秋子さんこそが最強女子です♪
ひっひっひ・・・♪」
秋子は、少しふくれて反論した。
秋子「いえいえいえ・・・。
朝美さんこそが、最強女子です!」
ファイは、笑いながら、2人をなだめた。
ファイ「まぁまぁ・・・。どっちもチーム内最強女子ってことで♪」
朝美と秋子は、「それ、一理あるかも?」っと笑いながら、
同時に同じ言葉を呟いた。
――・・・朝美は、いったんトイレに行き、用をたした後、
バッグの中から、ファイ用に用意していた資料データを取り出し、
それをファイに見せはじめた・・・――
朝美「ファイちゃん。あなたのバトルモードの本当の真価はね・・・。このような、渦の曲線状になっているの・・・。それをうまい具合に、今のあなたの状態に融合させるには・・・・・」
朝美は、小原ゆいのバトルモード「怪・曲線(かい・きょくせん)」のデータをベースに、ファイに説明しはじめた・・・
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そうしている内に、朝美の脳裏に、あの忌々しい、「突撃部隊の惨劇」の光景が、再び、脳裏によぎり出してきた・・・
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――・・・朝美の頭の中で<プツン!>と、何かがはじけた・・・――
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――・・・いきなり、朝美は、データを右手で押しのけて、
極端に度数の高いボトルを片っ端から、一気飲みしはじめた!・・・――
秋子は、思わず驚いて、
「ちょちょちょちょちょ・・・・・朝美!!!!!」と、叫んだ!!
――・・・朝美は、こわれた・・・――
朝美「ちっくしょおおおおおぉぉ!!!
くっそおおおおおぉぉ!!!!!
≪セブン=ファイヤーズ≫がなんでい!?
≪パンドラの箱≫がなんでい!!???
この三本の斧こと<スリー=アックス>東川朝美さまが、
みーーーんなまとめて、ぶっ飛ばしてやらあああぁぁっっ!!!!!」
――・・・秋子は、とっさに、朝美をなだめはじめた!!・・・――
朝美は、「だーーーいじょーーーぶ♪
だーーーいじょーーーーーぶーー♪」と、笑いながら、
まだ、ボトルに手を出し続けていた・・・
≪やばい!!!≫と、感じはじめた秋子は、急いで、
店を片づけ、ファイと一緒に、泥酔状態の朝美の両肩を抱えたまま、
地下通路の階段を昇ってゆき、とりあえず、朝美を寝かしつけようと、
赤沢竜乃介専用事務所へと連れていった・・・。
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――・・・秋子とファイは、泥酔状態の朝美をようやく、赤沢専用の事務所の近くまで運んでいった。朝美は、まだ、「だーいじょーーぶ♪
だーいじょーーーぶだって♪」と、言いながら、2人から身体をはなし、ヒールを両方脱いで、ペタペタそこらを歩きはじめた・・・――
――・・・そして、ヘラヘラ笑いながら、ふらつきながらも、そこらの壁を片っ端から、≪ドッゴオオン!!!バッゴオオン!!!!!≫と、パンチやキックで破壊し続けていった・・・――
その光景を見ながら、ファイは冷や汗を流しながら、秋子に、「と・・・・・止めないでいいの?あ・・・・・秋子さん?」と尋ねたが、秋子は、「す・・・・・好きにさして、ああああげた方がいいと思う・・・・・わわ私が、後で、なな何とかするから・・・・・」と、しばらく放っておいた・・・。
その爆音の連続で、びっくりして、急いで事務所から飛び出してきた赤沢竜乃介が、「な・・・何事だ!!???」と、大声で叫んできた。
朝美の両の目は、ほとんどうつろな状態になっていた・・・。
朝美は、竜乃介の顔を見ると、
「竜ちゃーーーん♪ごめーーーん♪久々にやっちゃったーーーーー♪」と、笑いながらヒールを両手でつかみ、竜乃介の唇の思いっきり、≪ぶちゅーーーっっ!!!!!≫と、キスした。
竜乃介は、「酒くさ!!とにかく、もう寝ろっっっ!!!!!」と、へらへら笑い壊れている、朝美を無理やりつかんで、自分専用のベッドに連れて行き、
朝美を寝かしつけ、唇を拭った・・・・・・
――・・・朝美は、そのまま、うつぶせになったまま寝てしまった・・・――
――・・・そして、ぶつぶつ寝言を言いながら、ぐしょぐしょに涙を流し始めた・・・――
朝美「みんなの・・・みんなの・・・カタキは・・・
私がとるから・・・
ぜったい・・・ぜったい・・・・・」
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――・・・ある意味それは、非常に痛すぎて、悲しき光景だった・・・――
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竜乃介は、朝美の身体に毛布を被せ、不安がる秋子とファイに、
「大丈夫だ。あとは、俺がなんとかしとく。」となだめた。
そして、「乱酒は、止めていたクセにな・・・
こいつは、ホント・・・いっつも、何でもかんでも、自分一人で、
全部、背負いこんぢまうからな・・・
今回のチームの惨劇の件で、一番つらくて悲しんでいたのは、こいつだったのかもしれんな・・・・・
オレには、出来すぎた女だよ・・・・
オレも、もっと頑張らないとな・・・
しっかりせんとな・・・」と、遠くで見守るような目で呟いた・・・。
――・・・秋子とファイの不安は、まだ止まらなかったが、
「とりあえず、寝かしておく。そっとしておいてやれ・・・」と、2人を引きかえさせ、
デスクに座って、イチから、組織の作業を真剣に取り組みだした・・・。。。。。・・・――
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みんなが笑顔になりますように・・・