『ANGEL_MILK_STORY【第九部】【Vol-4】』

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【イラスト→＜北山万津利・

タウ【τ】（ジュリア＝ブロック）＞】

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ANGEL_MILK_STORY【第九部】Vol-4

ANGEL_MILK_STORY「北山万津利と東川朝美の因縁」 / けんぢる♪-KENNDIRU-

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――・・・ファイは、

ブランデーを少し喉に流しこむと、

かねてから、疑問と言うか、もやもやしていた東川朝美が、

季＝毒（キ＝ドク）姉妹に対する感情が普通じゃないと言う点・・・。

それを何気に朝美にふってみた・・・――

ファイ「今回のあなた達のチームの・・・

季＝毒姉妹？そういう女たちに、突撃部隊の惨劇だけじゃなく・・・

なんか、それ以前からに、朝美さんは、

特別な私怨を感じているような気がするんだけど・・・・・」

　朝美は、その言葉に少し黙した・・・

　そして、朝美もブランデーの入ったグラスを口に含んだ後、

開口した・・・

朝美「昔っから、あいつら姉妹は気に入らなかったね・・・。

あの２人とは、昔っから潰しあっていた・・・。

事故死したって言うのも、隠ぺい工作だったとはね・・・」

秋子も、「やられたね。私も、

あの２人だけは、以前から許せなかった・・・」

と言った。

朝美「私は、特に冬＝ミサの方が嫌いだ。

自らの肉体を殺人兵器に改造しているし、

＜ショッキング＝クリスマス＞とか名乗っているのも許せない・・・

私自身、12月24日生まれ。

クリスマス・イヴ生まれだしね・・・」

秋子「私は、秋＝ミサの方が嫌い。

私、ハロウィン好きだから、あんなのが、

＜ナイトメア＝シーズン＞だの

通称しているのもムカつく。

昔っから、生物兵器を作っては、

ケタケタ笑っているのも、ほんっと気にくわない。」

　朝美は、少し、氷水の入ったお冷グラスを喉に流しこんだ。

そして、「私、実は言うと、そろそろ・・・万津利（まつり）・・・

北山万津利（きたやままつり）のところへ、

行こうかと思っているの・・・」と言った・・・

　秋子は、驚いて口を開いた！

秋子「いいの？朝美！？

万津利は、確かに味方にしたら心強い存在ではあるけど、

朝美が、赤沢さんを、万津利と一緒に奪いあった・・・

言わば、思いっきり恋敵みたいなもんじゃない！？？」

　ファイは、この２人の会話の中に、

全く知らない存在が出てきたので驚いた。そして、思わず口に出た。

ファイ「き・・・北山万津利（きたやままつり）！！？」

秋子「万津利って言う女はね。お寺の神主しているんだけど、

その戦闘能力は、私や朝美と互角ぐらいかもしれない存在・・・」

朝美「昔、赤沢は、万津利と付き合っていたんだけどね・・・

赤沢を私が奪いとった。

　そこから、私は、万津利と犬猿の仲になった・・・

　でも、以前、冬＝ミサと、秋＝ミサが、

世界中を大混乱に陥れた時があったの。

それで、止むを得ず、私は万津利と手を組んで、あの姉妹を徹底的に追いつめた・・・。その件については、秋子にも手を借りたんだけどね。

　その最中、あの２人が事故死したって言う完全なデータが出て、

この件はおさまったの・・・」

秋子「その件を通じて、万津利は、朝美の存在を認めて、

赤沢さんから、手をひいたって訳。」

朝美「でも、あの季＝毒（キ＝ドク）姉妹は生きていた！

だから、尚更、私は、万津利と話し合う必要性があると思う！！」

　ファイは、ようやく、朝美らの因縁をなんとなく察してきた・・・

ファイ「あぁ・・・その話は、昔、ちょっとだけ聞いた事がある・・・

モンスターみたいな凶悪姉妹を食い止めた存在がいたって・・・・・

それが、朝美さんたちだったの？」

　ファイの問いに、朝美と秋子はゆっくりと頷いた。

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　秋子は、空になったグラスや皿を洗いながら、

話題を変えてきた。

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秋子「あ・・・そう言えば、ファイさん♪今のあなたのいい人・・・デルタ【Δ】・・・

デビッド＝ブロックさんの妹さんは生きているみたいだよ♪」

ファイは、びっくりして声をあげた！

「えぇ！？ジュ・・・ジュリアの事？ま・・・まさか・・・・・」

秋子「秋＝ミサに女サイボーグにされて、生き残ってたらしいの・・・

奴らが利用するためにね。

そして、≪レジスタンス≫を潰すための怨念兵器とされていたんだけど、それをジュリアさんのお兄さん。デルタさんが、どうにかして、

元のジュリア＝ブロックとしての心を

取り戻させたらしい・・・。

　まぁ、今現在、彼らがどうしているのか？

そこまでは、さすがによく分かってはいないけど・・・」

ファイ「そう・・・ジュリアが・・・」

　ファイは、それを聞いて、平和だった時期の母国の懐かしさがよみがえり、

自然と言葉が出てきた・・・

ファイ「ジュリアは、本当に根っから優しい娘だった。

でも、怒った時は、一番怖かった娘だったかも・・・フフ・・・

特に、筋が通らない事に関しては、絶対に許さない娘だった・・・

　私も、ジュリアには、よく怒られていたわ・・・。」

　ファイは、少し、表情に、安心感と言うか、懐かしさ？が戻り、

氷の入ったお冷を口にふくんだ・・・・・

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