韃靼らーめん一志 ISSI(いっし)堀切本店@葛飾区堀切 | 誰がチキン野郎だ

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ランチは鶏肉がメインです
※参考カロリーは文部科学省の五訂増補日本食品標準成分表に準拠した推定値となっています
※カロリー計算は現在リクエスト制にしております
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一志外観


最近じゃ珍しく墨田区のほうに用事があったので、


帰りは堀切菖蒲園駅近くにある知り合いのお店へ寄ってく事に。


靼らーめん一志(いっし)さん。


こちらのお店は以前環七通りで人気のあったラーメン店、


平太周(現:池袋一秀)さんの大将を務めていた平山さんというオッチャンが


新しくプロデュースしたとかいうお店で、


俺も飲食業界内の繋がりからオッチャンとは親しい間柄にあるものの


堀切じゃ場所的になかなか行ける機会がなく、


顔を出すのは新規オープンから1年近く経った今日が初めて。



一志券売機


スライドドアを開けてやや狭めの店内へ。


オッチャンは残念ながらシフトを外してた為に今回は会う事が出来なかったけど、


スタッフのお兄さんによれば相変わらずバリバリ頑張っているとの事。


とりあえず元気そうで何よりよ(´∀`)



一志説明


で、そんなオッチャンのラーメンと言えば豚の背脂を2重にブッかけた


特製ラーメンというのが平太周時代からのフラッグシップメニューとなるんだけど、


元祖環七土佐っ子の味を継承!と言うのは実際のところはちょっと違う。


何故ならオッチャンが働き始めたのは経営者とスタッフが変わり味に変化が生じ


次第に客足が遠退き遂には凋落していったと言われる「なすび」時代からなので、


伝説となっている本物の元祖土佐っ子のレシピはオッチャンも知らない(仕込んでない)し


何より元祖土佐っ子ではこの特製ほどギットリとしたラーメンは出していなかったからだ。


俺はガッコが土佐っ子の近くにあったから部活帰りにしょっちゅう寄っててね、


その味の程はよく憶えているのよ。


壁のタイルに向かって湯切りするからその部分だけ茶色く汚れてたりしてさ、


床もヌルヌルでとにかくまぁ色々とヒデー店だったよ土佐っ子さんはʅ(╯⊙ ◞౪◟⊙╰ )ʃ



一志メニュー2
一志メニュー3


でもこちらの一志さんでは当然そんな不衛生な事はなく、


メニューも醤油、味噌、塩、つけ麺と充実のラインナップ。


一秀さんでは土鍋ってのも出してたけど、こちらではまだ出さないのかな?



一志特製1


そーゆーワケで久々のオーダーは特製らーめん(850円)で!


俺ぁ特製は20代半ばで卒業してたんだけど、


店内に漂う芳ばしい醤油ダレの香りを久々に嗅いだら


やっぱり特製が食べたくなってしまったのサ。


まぁ見てくれたまえよこの真っ白い物体を。


これって何か判るかい?



一志特製2


これはね、ブタの背脂なのだよ。


背脂の粒が不忍池の蓮のようにスープを覆い尽くしているのだよ(((( ;°Д°))))



一志特製3


フツーのラーメンはさ、


丼にタレを入れて調味油なんかも入れてスープを入れて麺を入れて


トッピングを乗っけて完成という流れで作るじゃない?


でもこれはね、まず最初に空の丼に背脂をビシャビシャと大量にブチまけてね、


次に醤油ダレとニンニクを入れてね、そこに茹で上がった麺を乗っけてね、


それからスープを流し込んでね、


最後にまた背脂をビッシャビッシャと大量にブチまけてね、


最後にトッピングを背脂の海の中に沈めるという流れで作るのだよ!



一志特製4


だから最初にスープを飲まんとしても、


蓮華に掬われてくるのはそのほぼ99%が背脂。


こんなん飲めるかッ!(;ಠ益ಠ;)



一志特製5


なので特製の食べ方として、


最初に底のほうからよ~く混ぜるようにとオーダー提供時に指南が入る。


カウンターのレクチャーには「天地返し」なんて書いてあるけど、


天地返しってのは麺と野菜の上下をひっくり返すラーメン二郎の食べ方で


コレはその程度の半回転じゃとても食べられる状態には至らないため、


1回転どころか10回転ほどグッチャグッチャと天地を返す必要がある。


もはや天地返しというより天変地異だ(;´ω`)



一志特製6


とりあえず麺を底のほうから出してみると、


この通り沈殿している醤油ダレが麺に直接付着しているのがわかる。


こいつを白い背脂が茶色く染まるまでよ~くマゼマゼして、



一志特製7


準備OK!


俺ぁビビンパん時 も言ってるけど、


このグチャグチャ混ぜるという行為がどうにも苦手でね。


やっぱビジュアル的に汚ねぇじゃん?


食欲ってのは盛り付けの美しさとも直結してるしさ、


元料理人としてもここまでビジュアルを崩すのはあまり肯定したくないんだよね。


だから俺ん時は予めスープとタレを混ぜて作ってくれと


平太周時代にオッチャンへお願いしたんだけれども、


それじゃ特製の味にならねぇと頑なに断られちゃったんだよʅ(´・ω・`)ʃ



一志特製8


そしてトッピングから何から全てを一緒にマゼマゼしたスープは


脂とタレとニンニクの混ざり合った超塩辛いドロドロの甘酒みたいな状態となる。


これはもはやスープと呼べる代物ではない。


そう、この特製ラーメンってのは背脂がスープの役割を果たしているという、


非常に成人病リスクの高いハイファット極まるラーメンであるのだ!


油ってさ、フツーはスープの上に浮いてるもんじゃん?


これはその逆なんだもの。


背脂の下にスープが沈んでるんだもの。


その背脂の中に麺が不規則に絡まってる状態なんだもの!(´Д`;)



一志特製9


こんな背脂地獄の中で唯一の光となっているのが麺にブレンドされている韃靼蕎麦粉。


この韃靼蕎麦(だったんそば)にはルチンっつーポリフェノールが多く含まれており、


動脈硬化や高血圧にも効果がある健康食材として注目されたりしているんだけど、


まぁこんな超過剰な塩分&油分スープの中じゃ完全に焼け石に水さʅ(╯⊙ ⊱⊙╰ )ʃ


つかそれ以前にこのスープと韃靼蕎麦じゃお互いの風味を打ち消し合ってしまうから、


個人的にはせめて特製だけには普通の中華麺を使ってほしいところ。


池袋の一秀さんでは中華麺も選べたんだけど、一志さんは韃靼麺オンリーなのかな?



一志特製10


そして麺の下に沈めて置いた味の無いただの茹で卵は


後半になると超高濃度塩分の特製スープがガッツリ染み込み特製味付卵に見事変身!


凄くね?


ものの数分で白い茹で卵が茶色い味玉に漬けられちゃうくらいの激塩辛スープなんだぜコレ(;´Д`)



一志特製11


脂身の固まったバラチャーシューはスープに浸しておくと丁度良い軟らかさになるんだけど、


もはやこれはラーメンというより化学変化の実験といっても過言ではないね。


自慢じゃないが20代前半の頃の俺ぁコレを最後まで飲み干してました。


若さはバカさだな!



一志特製12


こちらはトッピングのバクダン100円。


見た目の通り辛味ペーストなんだけど、


こりゃ匂いが完全にハバネロだな(;.:◉;.:◞౪◟;.◉;)



一志特製13


そんなハバネロペーストを足して背脂地獄に血の池地獄のテイストも加わった


超背脂激辛スープがコチラ。


あ~美味しいんだけどやっぱり気持ちワリぃ~(;´Д`)


醤油、背脂、ニンニク、ハバネロ、卵・・・


こんなんばっか出してるから脳の血管が切れちゃうんだぜオッチャンよぅ(´・ω・`)







一志醤油つけ1


こちらは別の日にまた墨田区へ出掛けた際に寄った時のオーダー、


醤油つけ麺800円&かぶりつきチャーシュー200円。


特製の脂を胃が受け付けなくなってからはこのつけ麺ばっか頼んでいたけど、


平太周時代はつけ麺に限っちゃ替え玉ってのもやっててね、


替え玉4つという当時の記録を打ち立てたのは何を隠そうこの俺だったりするのだ!


若さはバカさだな!(若さは関係なくただのバカだな!)



一志醤油つけ2


んでこの醤油つけ麺の背脂量は特製の約半分となっており、


ニンニクも入っていない為に刺激もやや少なく


その味わいは特製よりも比較的マイルド。


つってもフツーの背脂豚骨ラーメンよりゃ圧倒的にギットリしてっけどネ。



一志醤油つけ3


そして一番のポイントはこの焦がしネギ。


この香ばしさと苦味が背脂の甘味と醤油ダレの深みにマッチしてて


唯一無二のフレーバーを醸し出すんだよ。


コレがクセになっちゃうんだな~(´∀`)



一志醤油つけ4


麺はラーメン普通盛りの倍量となる300g!


つか平太周の頃はこんなにボリュームなかったよね?


でなきゃ替え玉4つなんてしたら都合5玉で1.5㎏も喰ってた計算になるもの、


フードファイターじゃあるまいし流石にそんなには入らないよ(´・ω・`)


でも仮に150gとしたって5玉で750gか・・・


充分病的だな(-゛-;)



一志醤油つけ5


つけ麺にも韃靼そば粉入りの中太麺を使用。


水で〆ると風味よりもモチモチとした食感のほうが活きてくるね。


ただチンタラ食べていると麺同士がひっついてくるので


俺みたいにサクサクとスピーディに食べるのが苦手な方は大盛りは避けたほうがよいかも。



一志醤油つけ6


脂の甘みと塩分で食べさせる、切れ味鋭い醤油味のつけ麺。


俺は砂糖と酢の効いた甘酸っぱいつけ汁ってのは苦手だけど


こういった塩気主体のつけ汁なら結構好き。


ただやっぱりこのつけ汁と韃靼麺は合ってないんだよなぁ・・・


普通の中華麺と韃靼麺でチョイス可能になれば最高なんだけどな。




一志かぶりつき1


こちらはかぶりつきチャーシュー。


バラ肉を巻かずに仕込み、


ブロックベーコンのようにザックリと厚くスライスしたもの。


大きさは通常のチャーシュー2枚分でお値段も2枚分。


食べやすさとインパクトに違いがあるって感じかな?



一志かぶりつき2


こいつをスープに漬しておき、


お肉が軟らかくなったところでサービスライスに乗せれば


ミニチャーシュー丼の完成!


ランチタイムは半ライスがサービスなので


このミニ丼を作ろうと思わずチャーシューをオーダーしちゃったけど、


300gもあるつけ麺と一緒だと流石にキツいね。ボリューム的に(TωT)



一志醤油つけ7
一志醤油つけ8


そんな300gもある麺を平らげたところで、


最後はスープ割りでシメ!


あ~喰い過ぎた(´Д`;)


でもこのつけ麺って俺の好みなんだよね~。


最初にも言ったけど、やっぱ焦がしネギと背脂豚骨スープの相性が抜群なんだよ。


カップ1杯程度なら毎日でも飲めるワ❤(確実に血栓とか出来ちゃいそうだけど)



一志外観2


でもまぁ久々にデンジャラスだけど何故かクセになるオッチャンのラーメンを味わえて、


俺ぁとっても嬉しかったさ。


とにかく健康には本当に気を付けておくれ。(人の事言えねーけどさ)


今度は一秀さんで1度だけ食べた事のある激辛ニラを食べに来るよ。


つか堀切はウチからじゃ中途半端に遠いよ(;´ω`)






杉野強さん直筆サイン


☆オ・マ・ケ☆


こちらは一秀ファンなら誰でも知ってるお店の公認?アーティスト、


杉野強さんから直接頂いた直筆サインだッ!


へっへっへ、これはね、


まだ杉野さんがお店の常連客達にも殆ど認知されていなかった頃に


何かの流れでたまたまご一緒させて頂いてその時にもらっちゃったものなんだけどさ、


ぶっちゃけ俺もどう保管してよいのか分からずにずっととってあったんだよ(;´ω`)


ちなみに代表曲はサインにも書かれている「親父俺だよ (YouTubeに飛びます)」。


そしてもう1曲、「男の握り飯 (YouTubeに飛びます)」。


男臭さをウリにしているようだけど、演歌じゃないんだな。どっちかっつと長渕系かな?


聴いてみたけど、結構シブいぞ!






韃靼らーめん一志 ISSI

オフィシャル:http://issidattan.com/


杉野強さんオフィシャルブログ:http://blogs.yahoo.co.jp/posashi2000


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