今日の易経 42 風雷益 ふうらいえき → 4 山水蒙 さんすいもう | 渋谷で世界一周

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2012年6月24日 日曜日

今日の易経 42 風雷益 ふうらいえき 
 → 4 山水蒙 さんすいもう


序卦伝 下篇 

42
風雷益ふうらいえき
故にこれを受くるに益をもってす。
利益を得るもその欲未だ已まざれば必ず反感生じて決裂決潰けつれつけっかいす。



iching

・イメージ 
 風が吹き荒れ 雷鳴がとどろく
 壮大な大自然の驚異の光景だ
 畏敬の念と共に戦慄が走る
 小さな木船が嵐の中で揺れている
 慎重に自分を反省しながら進もう

・託宣の言葉
 なにをするにもいい
 大河を渡る 決断の時だ

・ジャッジメント
 風邪には形も姿もない
 宇宙の気配を四方に伝える 
 荒れ狂う宇宙の創造力を
 素直に受け止め あたりに告げる
 風が激しくなれば 雷はその響きを強め
 雷が鳴れば 風はさらに疾(と)くなる
 風と雷は一つになって
 大河に浮かぶ 木船を押し出す
 荒波にもまれ 満風の帆をはらませて 
 稲妻の光の中を進む船 
 今こそ 危険を冒して 
 大自然の力を受けて 船出する時だ
 勇気をもって試練に挑戦する灯だ
 君に人に優る善さがあれば 
 それに従い
 過ちがあれば 敬虔な心で改めよう 
 それは自分を豊かにする道であり
 人を富ますことに通じる
 人に益する時に
 はじめて自分が得をするのだ

・アドバイス
 心の中に勇気がみなぎる時は
 勢いにまかせて進んではいけない
 やさしく柔軟な態度で
 世間の荒波を乗り越えるようにしよう
 気ばかりあせっても うまくいかない
 チャンスを待てば 幸運が舞い込む 

・変爻
・・初爻 大きな仕事をする時だ 成功するが
 邪悪な心があってはならない

・・二爻 人が君に尽くしてくれる
 何度占っても 心正しければ 吉
 幸運は外からやってくる

・・五爻 まごころのあるものは
 人に求めることはしない
 すばらしい運に恵まれる
 心からやさしければ
 人もまた やさしくしてくれる 


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之卦 4 山水蒙 さんすいもう

序卦伝 

 4
山水蒙さんすいもう
故にこれを受くるに蒙をもってす。
蒙とはおろかなり。
物のおさなきなり。
物稺ければ養わざるべからず。


iching 

・イメージ 
 山の麓の泉から
 こんこんと水が沸きだす
 春はまだ浅く水は溢れて
 大地の上を若気の愚かさで跳びはねる
 どこまで水は流れていくことやら

・託宣の言葉
 若気の愚かさは許される。
 愚かな若さを求めるわけではないが
 それが私をとらえるのだ。
 最初の占いの答えは与えられよう。
 しかし、二度、三度と占うことはできない。
 疑うものに答えはない。
 いつも心正しく つつましくあれ。

・ジャッジメント
 雪解けの春の小川に水が溢れ
 道なき道を求めて八方に散る
 危険な穴だらけの山あいの道を
 障害を押しのけて流れ進む 
 もし道を教える導師(グル)がいれば
 多少の危険は乗り越えられる
 しかし君はまだ
 人生の道を問うための礼儀を知らない
 うるさく助言を求めても
 教えを与えられるのは一度だけ
 導師の言葉を信じて あくまで謙虚に
 一つ一つ困難を乗り切ることだ


・アドバイス
 今の君は山のように動かず
 心ばかり急流のように あせる
 なにかを始めようとしても
 どこから手をつけていいのか わからない
 そんな時には 人生の道を知ることだ
 賢者の家の門をたたいて 教えを乞おう
 刑罰と規律で 溢れる力に枠を与え
 若さを練り上げてこそ 成功する 
 自分の力と未来を信じて
 迷うことなく一つの道を行こう