話題の家系図 ～大河ドラマ・平清盛系図
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家系図作成の専門家「家族の樹」です。
今日は、大河ドラマにあわせて「平清盛系図」のご紹介です。
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参照：「尊卑分脈」「群書類従」「古代氏族系譜集成」
平家一門の栄華は、平清盛の一代に注目が集まります。
しかし、家系の繁栄は一代ではなりません。
祖父母、父母の人生の基盤なくしてなされません。
そこで、私は祖父平正盛に注目したい。
それまで中堅どころの平正盛は、所領寄進により白河上皇と結びつきを深めます。
所領保全のため、権門勢家に寄進することは当時のならい。
そこで平正盛は白河上皇が寵愛する内親王のために寄進しました。
そして、これがうまくいった。
その後、受領として勢力を蓄えつつ、「北面の武士」として白河上皇の信頼を獲得していく。
一方の白河上皇も平正盛を必要とする理由があった。
当時、朝廷政治をにぎる藤原摂関家には、軍事力を持つ源氏一門がついていました。
これに対抗するには独自の武力集団が院にも必要です。
その候補にあがったのが平正盛の平氏一門でした。
そんな時、源氏棟梁源義家の次男義親が反乱を起こします。
その追討使となったのが平正盛でした。
わずか一ヶ月で義親討伐を果たした平正盛は、都の人々から熱狂的な出迎えを受け、
異例の昇進を果たし、源氏と並ぶ武家勢力の登場を印象づけました。
（実は、源義親は死んでおらず、白河上皇の策略との説もある）
白河上皇をバックに、平正盛はさらなる栄達を続けて、
官位は従四位下に昇進、大国の受領も歴任します。
これら異例の出世は、公家社会においては驚きの大事件、
のちに平家一門の邸宅が並ぶ六波羅一帯も、正盛が手に入れています。
また、西国諸国に受領があった平正盛は、在地武士と主従関係を築きます。
これらの西国一帯の軍事基盤が、後の平氏興隆の礎となるのです。
こうみてくると、平清盛が果たした業績の多くは、
平正盛が残した財政的・軍事的基盤があってからこそということが分かります。
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