大塚広子プレゼンツ 『メグの紅白ジャズ合戦』
11月3日、先日ブログで書いた2012東京インターナショナルオーディオショウの後、吉祥寺のMEGで開催された、DJ大塚広子さんプレゼンツ『メグの紅白ジャズ合戦』に行ってきました。
どういうルールで合戦が行われるのかは分かりませんが、生の島田奈央子さんも見たこと無かったし、MOONKSの前泊さんの選曲もぶっ飛んだものを聴かせてくれそうだし・・・ということで、胸を躍らせながらMEGに向かいました。
イベント開始前の17時40分頃にMEGに到着すると、本日のイベントプレゼンターの大塚広子さんと、本日の男性側選曲者の一人、Jazz Cabの藤田さんが居たのでご挨拶。
「おぉぉ~!後藤く~ん!良く来てくれましたっ!」いつも通りの笑顔でガッチリ握手の藤田さん。
思えば数年前、藤田さんが個人タクシーになる直前の期間には週数回のペースでMEGで一緒だったものなぁ・・・
そんなこんなで、いつもとは違った雰囲気の店内でウキウキとイベント開始を待っていると、島田奈央子さん到着。
う~ん、やっぱり綺麗な方だなぁ・・・。雰囲気が上品。
で、他の方の到着を待っていると・・・・・・・・あ、あれ!?
オイラが到着したときからズッと藤田さんの隣に座っていたのって・・・ラズウェル細木さんだった!!
髪が随分短くなって、いつも拝見している雰囲気と全然違ったので気付かなかった!!
そして、さらにビックリなお客さんが来店!!
四谷のジャズ喫茶「いーぐる」の店主、後藤雅弘さんです!!
これには藤田さんと思わずヒソヒソ話をしながらワクワク。
なぜって、思い返せば2003年9月27日、当時MEGで毎月第4土曜日に開催されていた新譜試聴会イベントに、四谷「いーぐる」の後藤さんと常連の方々が大挙してMEGに来店し、それはそれは大変な状況になったことがあるわけです。
このときの状況は私のHPのAV+LIBRARYにザックリと書いてあります。
このとき、私と藤田さんはその戦々恐々とした現場に居合わせていたので、果たして今日のイベントはどうなってしまうのか・・・と、ドキドキしつつワクワクしてしまったわけです。
その後、ヴィーナスレコードプロデューサーの原和加奈さん、前泊まりさんが到着。
イベント開始の18時を随分回ってから寺島さんが到着し、いよいよイベント開始となりました。
まず、本日のイベントプレゼンターとして挨拶をする大塚広子さん。
以下、大塚さんお手製のフライヤーからプロフィールを抜粋。
『クラブDJからスタートして15年。スペインや「FUJI ROCK Festival2010」の経験を経て「東京JAZZ2012」ではDJとして初出演。ブルーノート東京や老舗ライヴハウスでもDJとして活躍。日本のジャズ・レーベル「トリオ」、「サムシンエルス」、「DIW」、「ヴィーナス」のMIXCD発売。』
と、まさに幅広く活躍されている大塚さん。
いつもながらキュートです。
大塚さん無しにはこのイベントの開催はなかったでしょう!
で、次に司会進行のJazz Cab藤田さんのご挨拶。
以下、藤田さんのプロフィールをフライヤーから抜粋。
『ジャズが聴ける個人タクシーJAZZCABを運営。人気イベント「女子ジャズの会」の主催など、メグでは欠かせない重要人物。「ジャズ批評」誌にて、毎年のジャズオーディオ・ディスク大賞選考委員として、また同誌連載「ジャズオーディオ・ディスクのオススメ」でも活躍中のジャズ・ライター。』
挨拶の後、藤田さんから本日のイベントの進め方について説明。
お客さんには予め白と赤の紙が配られ、これから各テーマ毎にかける曲のどちらが良かったかを判定して、白組(男子)の選曲が良かった場合には白い紙を、紅組(女子)の選曲が良かった場合には赤い紙を挙げて、どちらの色の紙が多かったで勝敗を判定する・・・というものでした。
思わず「オレ赤紙だけでいいよ!」と言ってしまいました(笑)。
で、まずは「各テーマ」という藤田さんの発言で選者の間に動揺が走ります。
「え~!聞いてないよぉ!!」
「ピアノトリオ持ってきてないよ~!」
なんでも、当初は「テーマ毎に勝負」という決め事がなかったらしく、今日、直前の藤田さんと大塚さんの話し合いで決まったらしいのです。
まぁ、こうやってテーマを決めて勝負をするという勝負方法は、MEGの対決では「いつも通り」の手法なのですが、こういう対決が初めての選者がほとんどという今回の状況では事前にそこまで詰められていなかったのでしょう。
このあたりの周知に関しては次回の合戦の際に期待です。
で、次に「白組が良かったか紅組が良かったか」という判定基準に関して、本日のイベントの審判長(?)だか御意見番だかの寺島さんから異議が。
「どの曲をどっちがかけたか分かっちゃったんじゃ面白くない!白も紅もどの曲をかけたのか分からなくして、公平に判断できるようにした方が良い!!」と。
コレにいーぐる店主の後藤さんも賛同。
ということで、この意見を尊重して、男女ともにどの曲をかけたのか分からないようにして、先にかかった方が良かったと思ったら「白い紙」、後にかかった方が良かったと思ったら「赤い紙」を挙げて判定することになりました。
で、急遽テーマやルールが変わったので選者の皆さんもあたふた。
第1回戦のテーマは「ピアノトリオ対決」になり、先鋒は紅組が原和加奈さん、白組が前泊正人さんに決まったのですが、ディスク選びや「どちらが何をかけたか分からないようにする」のに手間取っていたので、対決前に各選者に自己紹介をしていただくことに。
まずは紅組先鋒の原和加奈さん。
以下、フライヤーから抜粋。
『1992年スタートした日本が誇るジャズ・レーベル、ヴィーナスレコード。その『ヴィーナスレコードの番頭』として、数々のプロデュース、ディレクションを手掛ける。レーベルを内から支える現場第一線の腕利き女性として、業界で絶大な支持を得ている。』
原さんにお会いしたのって・・・初めて?何回かすれ違ってる?
分からないけど、キリッと格好イイ女性で、絶対女性ファン多いよなぁ・・・という感じ。
ヴィーナスレコードの原社長には以前、音質に偏りが有りすぎるなど散々文句(?)を言ったら「あなたウチのレコード聴かなくてイイよ」と言われてしまったけれど、うん、和加奈プロデューサーだったら文句言わないかも(笑)。
ちなみに、1月14日にMEGで開催の「女子ジャズの会」に参戦決定だそうです。
そして、白組先鋒の前泊正人さん。
『六本木マドラウンジでのラグジュアリーなジャズ、ダンス・フロアでの高速ジャズ~民族系ポリリズムや初期ジャーマン・ロック~インダストリアル等、5桁にも及ぶ豊富なアーカイブスに裏付けられた古今東西のグッド・ミュージックを提示。「ジャズ批評」「オーディオ・アクセサリー」両誌におけるレヴュアーとしても活躍。』
難解風な横文字だらけですが・・・(笑)、お会いするといつも「後藤く~ん、元気!?」と力強く声を掛けてくれる前泊さん。
MEGの新譜試聴会担当だった時にも随分個性的な選曲で楽しませてくれました。
今日は間違いなく、寺島さんに「好まれない」曲をたくさん披露してくれることでしょう。
紅組次鋒の島田奈央子さん。
『「Something Jazzy」プロデューサー/クラブDJ。スペースシャワーTV、日テレG+、ミュージックエア等TVのレギュラー出演をはじめ、著書や選曲・観衆CD「Something Jazzy」シリーズ多数発売。また「JAZZ JAPAN」、「CDジャーナル」やCDライナーノーツ等執筆家としても活躍。』
初めて目にする島田さん、お美しい・・・。
写真で見て実際に合うとガッカリする美人も多いですが、島田さんはやっぱり綺麗ですねぇ・・・。
そんな島田さんはMEG初出演。
以前から、藤田さんがMEGで開催している「女子ジャズの会」で声を掛けているそうなのですが、スケジュールが合わずに女子ジャズの会参加が実現せず今日に至っているそうです。
果たして島田さんがどんな曲を聴かせてくれるのか、MEGのこの雰囲気に呑まれずに居られるか・・・楽しみです。
白組大将のラズウェル細木さん。
『1956年山形県米沢市生まれ。自称、酒と肴とジャズを愛する呑兵衛な漫画家。アジアの飲み食い旅行もしばしば敢行。代表作「酒のほそ道」「う」「大江戸酒道楽」「ときめきジャズタイム」など。2012年第16回手塚治虫文化賞・短編賞を受賞。』
MEGのイベントでたまにお会いするラズウェルさん。
髪型が変わったことを私以外の人にも色々つっこまれたのでしょう、自己紹介の時に「床屋で寝ていて気付いたらこんなに短くなっちゃいました」と笑ってらっしゃいました。
ラズウェルさんの選曲も「危なそう」で楽しみです。
さて、選者全員の自己紹介が終わったところでいよいよ第1回戦「ピアノトリオ対決」のはじまりです。
まず先鋒戦、原さんの選曲はヴィーナス盤からなのである意味安心の聴き応え。てか、持ってるし。
前泊さんの選曲はまた・・・初戦から勝負(笑)に来ましたねぇ。
前泊さんのレコードがかかってすぐ、隣に座っていた寺島さんがコチラを見て「狙い過ぎだよなぁ。」と苦笑い。
オイラはそんな前泊さんの選曲は好きだったのだけれど、結果は原さんの圧勝でした。
次鋒は藤田さんと島田さん。
藤田さん、CDの渡しミスで本来掛けたかったIgnasi Terrazaの「In A Sentimental Groove」では無いCDが掛かってしまい、2曲掛かった後に慌てて「最初に掛かった曲、忘れて下さい!ミスです!こっちと2曲目に掛かった曲の勝負でお願いします!!」と、改めてIgnasi TerrazaのCDを再生。
う~ん、これは大きな減点です(笑)。
ていうか、どっちがどの曲を掛けたのか分かっちゃったじゃんか!(笑)
再び寺島さん、「あぁあ、掛け直ししなきゃ藤田さんの勝ちだったなぁ。」と笑っています。
この減点が大きく響いたか、島田さんの勝利。
大将戦はラズウェルさんと大塚さん。
「ピアノトリオ持ってきてないよ~」というラズウェルさんでしたが、ボーカル入りの作品を掛けて勝利。
大塚さんの選曲はかなりクセがありました。
個人的には好きでしたけど。
【第1回戦 ピアノトリオ対決】
※各選者が掛けたアーティストとアルバム名(掛けた曲名ではありません)
2回戦はボーカルものです。
今度は原さんが「え~!ボーカルですか!?」と、持ってきたレコードの束を一生懸命まさぐっていました。
先鋒の原さんと前泊さんの対決。
「ボーカルものですか!?」と慌てふためいていた原さんは、自身がプロデュースした鶴田さやかさんの新譜。
一方前泊さんはというと・・・また選曲がブッ飛んでますよ!
長~いハミングが続き、いつになったら歌が始まるのかなぁ~?と思っているウチに曲終了。
司会の藤田さんもこの後歌が始まるモンだと思って曲中にトイレへ行き、曲が終わっても帰ってこられなかった(笑)。
勝敗は原さんの圧勝。
なんと、鶴田さんも店の入口の所に居てこっそり自分のCDに1票挙げていました。
次鋒は藤田さんと島田さん。
サラ・ボーンの歌がかかった瞬間、寺島さんは不機嫌に(笑)。
いざ判定になったとき、寺島さんはどちらにも挙げませんでした。
コレを目敏く見ていた後藤さん、「チョットまって、寺島さん、どっちにも挙げてなかったけど。まぁ、どっちも寺島さんが嫌いなタイプの選曲だったのは分かるんだけどさ。オレもサラ・ボーンの歌は技巧に走りすぎているから好きじゃないんだ。強いて言えばってことで、アトウッドに入れたけど。」と意見。
思わず、「後藤さん、寺島さんの良き理解者じゃないか!?」と思ってしまいましたが、コレを受けた寺島さん、「だいたいねぇ、歌って言うのは、こういうガラガラの声の人が歌ってイイもんなのかねぇ?オレはね、歌って言うのは・・・」と、いつもの持論を展開。
しかし、いつもの対決とは違い、本日は女性の選曲でもあったのであまり長く文句は言わず、スッと引きました。
ちなみに、横に座っていたヴィーナスレコードの原社長は、「コレがジャズなんじゃない?」と苦笑い。
そんなこんなはありましたが、やはりサラ・ボーンを選曲した島田さんの勝利。
大将戦はラズウェルさんと大塚さん。
ここでラズウェルさんは男性ボーカルをぶつけてきました。
一方の大塚さんは・・・ダイナ・ワシントン。
先ほどのサラ・ボーンの後にも関わらず、ある意味攻めてきた大塚さんが勝利を収めました。
さっきの一件もあったので、勝敗決定後の曲紹介では申し訳なさそうにしてましたけど(笑)。
【第2回戦 ボーカル対決】
一瞬ではありましたが、ヒヤッとする独特な雰囲気になったところで第3回戦です。
第3回戦はコレまでの趣向とはチョット異なり、「この曲で異性を口説く!」というテーマ。
ボーカルでもピアノトリオでもビッグバンドでも何でもアリ。
判定する方も「コッチの曲の方がオトされる♪」という基準で判断しなければなりません。
そんなテーマが発表され、紅組先鋒の原さんが選曲したのが、エリック・アレキサンダーの「ハーレム・ノクターン」。
ただでさえ艶っぽいイメージの「ハーレム・ノクターン」ですが、エリック・アレキサンダーの野太いテナーが奏でる「ハーレム・ノクターン」のメロディーは、もはや前戯以外の何者でもありません(笑)。
「こういう風にオトしてみろ!」と、笑顔でこの曲を紹介した原さんがなんだか誇らしそうに見えてきました。
コレに対する白組先鋒の前泊さんは、ジャケットがエロい(笑)アルド・ロマーノの「ナイト・ダイアリー」。
エレクトリックなフュージョンサウンドで、コッチはライトなエロさだなぁ(笑)。
これはやはりというか何というか、原さんの勝利。
次鋒の藤田さんと島田さんの選曲は・・・・スイマセン、忘れました。
が、島田さんが選んだ曲は、寺島さんが「好きではない」ハービー・ハンコックが参加をしているアルバム。
「寺島さんはハービー・ハンコックがお好きではないと聞いたので・・・敢えてハービー・ハンコックが参加をしているこの曲をかけて好きになってもらおう!」と、このアルバムを選曲したそうです。
寺島さんは難しい顔をしていましたが・・・・曲が鳴っている最中、やっぱり難しい顔をしていました(笑)。
勝敗は紅組島田さんの勝利。
まぁ、藤田さんは「今日、僕がオトしたいのは大塚さん!」と、大塚さんターゲットでかけた曲だったので、大塚さんにだけ届けば良かったのかな?(笑)
ちなみにこの勝負の後、かけたCDは大塚さんにプレゼントされました。
そして大将戦。
ビッグバンドをぶつけてきた大塚さんに対し、ヴィブラフォンで大人の色気で攻めてきたラズウェルさん。
特にラズウェルさんは、わずか2分30秒と短い曲で攻めてきて「続きはウチに来て聴きましょう・・・っていう感じですかね。」と、オトし文句まで炸裂!
勝敗は白組ラズウェルさんに軍配が上がりました。
まぁ、個人的には大塚さんの方にオトされましたが・・・(笑)。
【第3回戦 この曲で異性を口説く!】
と、第3回戦まで終わったところで随分イイ時間になっていたので休憩に。
熱気ムンムンの店内を出て皆さんとおしゃべり。
そうそう、今日はいーぐるの後藤さんや鶴田さやかさんだけでなく、ヴィーナスレコードの原社長、鳥尾さんの中島弘恵ちゃん、安永春美ちゃんも来ていました。
鳥尾さんは大塚さんが渋谷で行ったカレーイベントのバンドを勤めたこともあり、今日も大塚さんのイベントと言うことで参加したそうです。
久しぶりに会えて嬉しかったですゾ。
それはさておき、レコードやCDを各テーマ毎に選曲する紅組、白組各選者の勇姿をば・・・
うん、前泊さん(上記の写真2枚目)だけ近すぎて撮れませんでしたが・・・ちなみにコレがエロいアルド・ロマーノのLPジャケットです。
エロく禿げた頭とヒゲ、そしてバックリと開いた胸元&胸毛・・・エロい・・・(笑)
ちなみに寺島さん、、あの後も随分熱心にオーディオショウの各ブースを回っていたようです。
「後藤さんさぁ、やっぱりB.M.Cがイイと思うんだけど、モノラルのアンプ(B.M.C AMP M1)じゃなくてさ、ステレオのヤツ(B.M.C AMP S1)を2台使って鳴らしたら面白いと思うんだ。どう思う?」
と、やはりB.M.Cのアンプが気になる様子。
でも寺島さん、それじゃ俺と同じ「ラベル」になっちゃいますよ?(笑)
さて、休憩を挟んで第4回戦です。
第4回戦は「金管楽器対決」。
金管楽器・・・という定義がこの勝負のハードルを思い切り上げています。
なにせサックスは木管楽器、フルートも・・・考えてみりゃ木管楽器(対戦の後で判明)。
「トランペットメイン!?持ってきてないよ~!」とか「あれ?フルートは金管?木管?」と混乱しまくりでしたが、とりあえず持ってきていない場合はサックスでもOK・・・ということに。
先鋒の原さんと前泊さんの対決は思いもよらぬ(?)好勝負でした。
「ボーカルもの、無いと思ってたんですけど・・・」と、ここでボーカルリーダーのアルバム、アレクシス・コールの「YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO」を紹介。
トランペットやトロンボーン等の金管楽器が入ったものはこれ以外見当たらなかったようで、やや変化球でしたが・・・これがなかなか良かったのです。
それに対し、前泊さんは・・・読めない・・・名前の読めないKrzysztof Zgrajaの「Polish Jazz」。フルート奏者の作品なので金管楽器ではありませんが、イレギュラーOKなので対戦に問題無し。
このフルートが良かった。格好良かった。
で、判定は本日初のドローになりました。
次鋒の藤田さんと島田さんは・・・再び不明。すいません。
寺島さん、「いま誰対誰?」と聞いてくるので藤田さんと島田さんの対戦だと伝えると、どちらが何をかけているのか分かったらしい。
そんな勝負は島田さんの勝利。藤田さん、まだ白星無し。
そして大将戦で大塚さんが素晴らしい選曲!
ラズウェルさんがかけたCDが判別できませんでしたが、確かに良かった。
内容はややアグレッシヴで聴き応えがある作品。
これに対した大塚さんの選曲は・・・・マイルス・デイヴィスの「ビッチズ・ブリュー」!!
曲がかかった瞬間、店内がザワつきました。
なんてったって、寺島さんが「大嫌い」なマイルスのアルバムですから!!
寺島さんは天を仰いでイヤな顔(笑)。
そしてコッソリ耳栓。
そうそう!こういう選曲を待ってましたよ!大塚さん!!(笑)
果たして勝負の行方は・・・ラズウェルさんに軍配が上がりました。
「ビッチズ・ブリュー」はラズウェルさんの愛聴盤でもあるようですが、「まさかビッチズ・ブリューと勝負するとは思わなかった!」と笑っていました。
【第4回戦 金管楽器対決】
さて、気が付けばもう、かなり遅い時間になり、次の第5回戦を本日最後の対戦とすることになりました。
なので、テーマは「何でもあり」。
「今日、コレを掛けなかったら後悔する!」というCDやレコードから各々選曲することに。
紅組先鋒の原さんは、レイチェルZの「First Time Ever I Saw Your Face」からスティングの名曲「フラジャイル」。コレも何度も聴いたなぁ。
そして白組先鋒の前泊さんはFrancois Rabbathのベースバリバリのアルバム。これがまた格好イイ。
個人的には耳タコのレイチェルZよりも前泊さんのFrancois Rabbathでしたが、結果は原さんの勝利。
次鋒の藤田さんと島田さんの対決は・・・どっちがどれを掛けているのか分かりやすかったなぁ・・・(笑)。
藤田さんが掛けたJuliann Kuchockiの「Don't Explain」・・・わかりやすすぎる。
一方の島田さんはJoao Donato。
島田さんの方はゆったりと聴けるけど・・・藤田さん、この時間帯にこの歌は・・・
藤田さんの選曲は寺島さんドンピシャだったと思うけど、結果は・・・紅組島田さんの勝利。
結局今日、藤田さんは1勝も出来ず。
そんな藤田さん、「いや、今日は結局1勝も出来なかったけど、横の女性2人が常に僕の選曲に挙げてくれていたから、途中からこの2人の為だけに選曲してました。」と笑っていました。
で、大将戦。
いよいよ本日最後の対戦。
既に時計は11時近い。
・・・うん、自宅までの終電逃すの確定。
ラズウェルさんは第4回戦での大塚さんの選曲に触発されたのか、アーチー・シェップの「ザ・ウェイ・アヘッド」。
これもまたキレキレで良かった。
対する大塚さんはフレッド・ジョンソン。
う~ん、いっそのこと前のイベントみたいにサン・ラとか掛けて欲しかったなぁ。
(イベント終了後、大塚さんに「サン・ラとかバンバン掛けて欲しかった」と言ったら、「いやぁ、さすがにそこまでの勇気はなかったですぅ」と苦笑いしてました。)
個人的にはラズウェルさんでしたが・・・最後の最後で再びドロー。
やっぱりアーチー・シェップも好みがあるからなぁ(笑)。
【最終戦 なんでも対決】
というわけで、唯一、金管楽器対決だけが双方1勝1敗1引き分けでドローでしたが、それ以外の対決では全て紅組が勝ち越し、トータルでは白組3勝と紅組10勝で紅組の圧倒的勝利となりました。
今回のイベントに関し、いーぐるの後藤さんは「面白かった!今度ウチの見せでもやってみようと思ってます。」と笑顔。
そして最後の最後に、寺島さんからお客さんにプレゼント。
寺島レコードの作品を6枚?7枚?提供してくれたので、ジャンケン大会をして司会の藤田さんに勝ち残った人から好きなCDを貰えることに。
何枚目かの勝負の時に、最後までいーぐるの後藤さんが勝ち残ったのですが、「女性優先」のルールで同じく勝ち残っていた女性に勝ちの権利を譲りました。
これ、後藤さんだったらどのCDを持って帰るのか興味津々だったのですが、代わりに女性の勝者が嬉しそうにCDを選んで持って帰りました。
ジャンケン大会も終わり、次回、いつこのイベントが開催されるか分かりませんが、次回の「メグの紅白ジャズ合戦」を期待しつつ、集合写真を撮らせていただきました。
大塚さん、島田さん、原さん、藤田さん、前泊さん、ラズウェルさん、今日は本当にお疲れ様でした。
おかげさまでとても楽しませていただきました。終電は逃しましたが。
そして、結果的にバトルはなく、敵情視察をされていた後藤さんにお願いし、珍しい寺島さんとのツーショット写真を激写(笑)。
ちなみに、後藤さんはこの日のイベント参加についてブログで書かれていますので、是非ご一読下さい。
「メグの紅白ジャズ合戦」
メグの恒例行事になって欲しいな・・・・と、思いながら帰路に着くのでありました。
どういうルールで合戦が行われるのかは分かりませんが、生の島田奈央子さんも見たこと無かったし、MOONKSの前泊さんの選曲もぶっ飛んだものを聴かせてくれそうだし・・・ということで、胸を躍らせながらMEGに向かいました。
イベント開始前の17時40分頃にMEGに到着すると、本日のイベントプレゼンターの大塚広子さんと、本日の男性側選曲者の一人、Jazz Cabの藤田さんが居たのでご挨拶。
「おぉぉ~!後藤く~ん!良く来てくれましたっ!」いつも通りの笑顔でガッチリ握手の藤田さん。
思えば数年前、藤田さんが個人タクシーになる直前の期間には週数回のペースでMEGで一緒だったものなぁ・・・
そんなこんなで、いつもとは違った雰囲気の店内でウキウキとイベント開始を待っていると、島田奈央子さん到着。
う~ん、やっぱり綺麗な方だなぁ・・・。雰囲気が上品。
で、他の方の到着を待っていると・・・・・・・・あ、あれ!?
オイラが到着したときからズッと藤田さんの隣に座っていたのって・・・ラズウェル細木さんだった!!
髪が随分短くなって、いつも拝見している雰囲気と全然違ったので気付かなかった!!
そして、さらにビックリなお客さんが来店!!
四谷のジャズ喫茶「いーぐる」の店主、後藤雅弘さんです!!
これには藤田さんと思わずヒソヒソ話をしながらワクワク。
なぜって、思い返せば2003年9月27日、当時MEGで毎月第4土曜日に開催されていた新譜試聴会イベントに、四谷「いーぐる」の後藤さんと常連の方々が大挙してMEGに来店し、それはそれは大変な状況になったことがあるわけです。
このときの状況は私のHPのAV+LIBRARYにザックリと書いてあります。
このとき、私と藤田さんはその戦々恐々とした現場に居合わせていたので、果たして今日のイベントはどうなってしまうのか・・・と、ドキドキしつつワクワクしてしまったわけです。
その後、ヴィーナスレコードプロデューサーの原和加奈さん、前泊まりさんが到着。
イベント開始の18時を随分回ってから寺島さんが到着し、いよいよイベント開始となりました。
まず、本日のイベントプレゼンターとして挨拶をする大塚広子さん。
以下、大塚さんお手製のフライヤーからプロフィールを抜粋。
『クラブDJからスタートして15年。スペインや「FUJI ROCK Festival2010」の経験を経て「東京JAZZ2012」ではDJとして初出演。ブルーノート東京や老舗ライヴハウスでもDJとして活躍。日本のジャズ・レーベル「トリオ」、「サムシンエルス」、「DIW」、「ヴィーナス」のMIXCD発売。』
と、まさに幅広く活躍されている大塚さん。
いつもながらキュートです。
大塚さん無しにはこのイベントの開催はなかったでしょう!
で、次に司会進行のJazz Cab藤田さんのご挨拶。
以下、藤田さんのプロフィールをフライヤーから抜粋。
『ジャズが聴ける個人タクシーJAZZCABを運営。人気イベント「女子ジャズの会」の主催など、メグでは欠かせない重要人物。「ジャズ批評」誌にて、毎年のジャズオーディオ・ディスク大賞選考委員として、また同誌連載「ジャズオーディオ・ディスクのオススメ」でも活躍中のジャズ・ライター。』
挨拶の後、藤田さんから本日のイベントの進め方について説明。
お客さんには予め白と赤の紙が配られ、これから各テーマ毎にかける曲のどちらが良かったかを判定して、白組(男子)の選曲が良かった場合には白い紙を、紅組(女子)の選曲が良かった場合には赤い紙を挙げて、どちらの色の紙が多かったで勝敗を判定する・・・というものでした。
思わず「オレ赤紙だけでいいよ!」と言ってしまいました(笑)。
で、まずは「各テーマ」という藤田さんの発言で選者の間に動揺が走ります。
「え~!聞いてないよぉ!!」
「ピアノトリオ持ってきてないよ~!」
なんでも、当初は「テーマ毎に勝負」という決め事がなかったらしく、今日、直前の藤田さんと大塚さんの話し合いで決まったらしいのです。
まぁ、こうやってテーマを決めて勝負をするという勝負方法は、MEGの対決では「いつも通り」の手法なのですが、こういう対決が初めての選者がほとんどという今回の状況では事前にそこまで詰められていなかったのでしょう。
このあたりの周知に関しては次回の合戦の際に期待です。
で、次に「白組が良かったか紅組が良かったか」という判定基準に関して、本日のイベントの審判長(?)だか御意見番だかの寺島さんから異議が。
「どの曲をどっちがかけたか分かっちゃったんじゃ面白くない!白も紅もどの曲をかけたのか分からなくして、公平に判断できるようにした方が良い!!」と。
コレにいーぐる店主の後藤さんも賛同。
ということで、この意見を尊重して、男女ともにどの曲をかけたのか分からないようにして、先にかかった方が良かったと思ったら「白い紙」、後にかかった方が良かったと思ったら「赤い紙」を挙げて判定することになりました。
で、急遽テーマやルールが変わったので選者の皆さんもあたふた。
第1回戦のテーマは「ピアノトリオ対決」になり、先鋒は紅組が原和加奈さん、白組が前泊正人さんに決まったのですが、ディスク選びや「どちらが何をかけたか分からないようにする」のに手間取っていたので、対決前に各選者に自己紹介をしていただくことに。
まずは紅組先鋒の原和加奈さん。
以下、フライヤーから抜粋。
『1992年スタートした日本が誇るジャズ・レーベル、ヴィーナスレコード。その『ヴィーナスレコードの番頭』として、数々のプロデュース、ディレクションを手掛ける。レーベルを内から支える現場第一線の腕利き女性として、業界で絶大な支持を得ている。』
原さんにお会いしたのって・・・初めて?何回かすれ違ってる?
分からないけど、キリッと格好イイ女性で、絶対女性ファン多いよなぁ・・・という感じ。
ヴィーナスレコードの原社長には以前、音質に偏りが有りすぎるなど散々文句(?)を言ったら「あなたウチのレコード聴かなくてイイよ」と言われてしまったけれど、うん、和加奈プロデューサーだったら文句言わないかも(笑)。
ちなみに、1月14日にMEGで開催の「女子ジャズの会」に参戦決定だそうです。
そして、白組先鋒の前泊正人さん。
『六本木マドラウンジでのラグジュアリーなジャズ、ダンス・フロアでの高速ジャズ~民族系ポリリズムや初期ジャーマン・ロック~インダストリアル等、5桁にも及ぶ豊富なアーカイブスに裏付けられた古今東西のグッド・ミュージックを提示。「ジャズ批評」「オーディオ・アクセサリー」両誌におけるレヴュアーとしても活躍。』
難解風な横文字だらけですが・・・(笑)、お会いするといつも「後藤く~ん、元気!?」と力強く声を掛けてくれる前泊さん。
MEGの新譜試聴会担当だった時にも随分個性的な選曲で楽しませてくれました。
今日は間違いなく、寺島さんに「好まれない」曲をたくさん披露してくれることでしょう。
紅組次鋒の島田奈央子さん。
『「Something Jazzy」プロデューサー/クラブDJ。スペースシャワーTV、日テレG+、ミュージックエア等TVのレギュラー出演をはじめ、著書や選曲・観衆CD「Something Jazzy」シリーズ多数発売。また「JAZZ JAPAN」、「CDジャーナル」やCDライナーノーツ等執筆家としても活躍。』
初めて目にする島田さん、お美しい・・・。
写真で見て実際に合うとガッカリする美人も多いですが、島田さんはやっぱり綺麗ですねぇ・・・。
そんな島田さんはMEG初出演。
以前から、藤田さんがMEGで開催している「女子ジャズの会」で声を掛けているそうなのですが、スケジュールが合わずに女子ジャズの会参加が実現せず今日に至っているそうです。
果たして島田さんがどんな曲を聴かせてくれるのか、MEGのこの雰囲気に呑まれずに居られるか・・・楽しみです。
白組大将のラズウェル細木さん。
『1956年山形県米沢市生まれ。自称、酒と肴とジャズを愛する呑兵衛な漫画家。アジアの飲み食い旅行もしばしば敢行。代表作「酒のほそ道」「う」「大江戸酒道楽」「ときめきジャズタイム」など。2012年第16回手塚治虫文化賞・短編賞を受賞。』
MEGのイベントでたまにお会いするラズウェルさん。
髪型が変わったことを私以外の人にも色々つっこまれたのでしょう、自己紹介の時に「床屋で寝ていて気付いたらこんなに短くなっちゃいました」と笑ってらっしゃいました。
ラズウェルさんの選曲も「危なそう」で楽しみです。
さて、選者全員の自己紹介が終わったところでいよいよ第1回戦「ピアノトリオ対決」のはじまりです。
まず先鋒戦、原さんの選曲はヴィーナス盤からなのである意味安心の聴き応え。てか、持ってるし。
前泊さんの選曲はまた・・・初戦から勝負(笑)に来ましたねぇ。
前泊さんのレコードがかかってすぐ、隣に座っていた寺島さんがコチラを見て「狙い過ぎだよなぁ。」と苦笑い。
オイラはそんな前泊さんの選曲は好きだったのだけれど、結果は原さんの圧勝でした。
次鋒は藤田さんと島田さん。
藤田さん、CDの渡しミスで本来掛けたかったIgnasi Terrazaの「In A Sentimental Groove」では無いCDが掛かってしまい、2曲掛かった後に慌てて「最初に掛かった曲、忘れて下さい!ミスです!こっちと2曲目に掛かった曲の勝負でお願いします!!」と、改めてIgnasi TerrazaのCDを再生。
う~ん、これは大きな減点です(笑)。
ていうか、どっちがどの曲を掛けたのか分かっちゃったじゃんか!(笑)
再び寺島さん、「あぁあ、掛け直ししなきゃ藤田さんの勝ちだったなぁ。」と笑っています。
この減点が大きく響いたか、島田さんの勝利。
大将戦はラズウェルさんと大塚さん。
「ピアノトリオ持ってきてないよ~」というラズウェルさんでしたが、ボーカル入りの作品を掛けて勝利。
大塚さんの選曲はかなりクセがありました。
個人的には好きでしたけど。
-先鋒- | ○ | 原和加奈 Romantic Jazz Trio /So In Love | 前泊正人 V.A. /Saravah Jazz | ● |
-次鋒- | ○ | 島田奈央子 Antonio Farao /Far Out | 藤田嘉明 Ignasi Terraza Trio /In A Sentimental Groove | ● |
-大将- | ● | 大塚広子 Stanley Cowell, Frederick Waits, Buster Williams /WE three | ラズウェル細木 Karin Krog /We Could Be Flying | ○ |
2回戦はボーカルものです。
今度は原さんが「え~!ボーカルですか!?」と、持ってきたレコードの束を一生懸命まさぐっていました。
先鋒の原さんと前泊さんの対決。
「ボーカルものですか!?」と慌てふためいていた原さんは、自身がプロデュースした鶴田さやかさんの新譜。
一方前泊さんはというと・・・また選曲がブッ飛んでますよ!
長~いハミングが続き、いつになったら歌が始まるのかなぁ~?と思っているウチに曲終了。
司会の藤田さんもこの後歌が始まるモンだと思って曲中にトイレへ行き、曲が終わっても帰ってこられなかった(笑)。
勝敗は原さんの圧勝。
なんと、鶴田さんも店の入口の所に居てこっそり自分のCDに1票挙げていました。
次鋒は藤田さんと島田さん。
サラ・ボーンの歌がかかった瞬間、寺島さんは不機嫌に(笑)。
いざ判定になったとき、寺島さんはどちらにも挙げませんでした。
コレを目敏く見ていた後藤さん、「チョットまって、寺島さん、どっちにも挙げてなかったけど。まぁ、どっちも寺島さんが嫌いなタイプの選曲だったのは分かるんだけどさ。オレもサラ・ボーンの歌は技巧に走りすぎているから好きじゃないんだ。強いて言えばってことで、アトウッドに入れたけど。」と意見。
思わず、「後藤さん、寺島さんの良き理解者じゃないか!?」と思ってしまいましたが、コレを受けた寺島さん、「だいたいねぇ、歌って言うのは、こういうガラガラの声の人が歌ってイイもんなのかねぇ?オレはね、歌って言うのは・・・」と、いつもの持論を展開。
しかし、いつもの対決とは違い、本日は女性の選曲でもあったのであまり長く文句は言わず、スッと引きました。
ちなみに、横に座っていたヴィーナスレコードの原社長は、「コレがジャズなんじゃない?」と苦笑い。
そんなこんなはありましたが、やはりサラ・ボーンを選曲した島田さんの勝利。
大将戦はラズウェルさんと大塚さん。
ここでラズウェルさんは男性ボーカルをぶつけてきました。
一方の大塚さんは・・・ダイナ・ワシントン。
先ほどのサラ・ボーンの後にも関わらず、ある意味攻めてきた大塚さんが勝利を収めました。
さっきの一件もあったので、勝敗決定後の曲紹介では申し訳なさそうにしてましたけど(笑)。
-先鋒- | ○ | 原和加奈 鶴田さやか &Dan Nimmer Trio /君は我がすべて | 前泊正人 Sainkho Namtchylak /Nomad | ● |
-次鋒- | ○ | 島田奈央子 Sarah Vaughan /Crazy and Mixed Up | 藤田嘉明 Eden Atwood /My Ideal | ● |
-大将- | ○ | 大塚広子 Dinah Washington & Clifford Brown /Dinah Jams | ラズウェル細木 Les McCann /VIBRATIONS | ● |
一瞬ではありましたが、ヒヤッとする独特な雰囲気になったところで第3回戦です。
第3回戦はコレまでの趣向とはチョット異なり、「この曲で異性を口説く!」というテーマ。
ボーカルでもピアノトリオでもビッグバンドでも何でもアリ。
判定する方も「コッチの曲の方がオトされる♪」という基準で判断しなければなりません。
そんなテーマが発表され、紅組先鋒の原さんが選曲したのが、エリック・アレキサンダーの「ハーレム・ノクターン」。
ただでさえ艶っぽいイメージの「ハーレム・ノクターン」ですが、エリック・アレキサンダーの野太いテナーが奏でる「ハーレム・ノクターン」のメロディーは、もはや前戯以外の何者でもありません(笑)。
「こういう風にオトしてみろ!」と、笑顔でこの曲を紹介した原さんがなんだか誇らしそうに見えてきました。
コレに対する白組先鋒の前泊さんは、ジャケットがエロい(笑)アルド・ロマーノの「ナイト・ダイアリー」。
エレクトリックなフュージョンサウンドで、コッチはライトなエロさだなぁ(笑)。
これはやはりというか何というか、原さんの勝利。
次鋒の藤田さんと島田さんの選曲は・・・・スイマセン、忘れました。
が、島田さんが選んだ曲は、寺島さんが「好きではない」ハービー・ハンコックが参加をしているアルバム。
「寺島さんはハービー・ハンコックがお好きではないと聞いたので・・・敢えてハービー・ハンコックが参加をしているこの曲をかけて好きになってもらおう!」と、このアルバムを選曲したそうです。
寺島さんは難しい顔をしていましたが・・・・曲が鳴っている最中、やっぱり難しい顔をしていました(笑)。
勝敗は紅組島田さんの勝利。
まぁ、藤田さんは「今日、僕がオトしたいのは大塚さん!」と、大塚さんターゲットでかけた曲だったので、大塚さんにだけ届けば良かったのかな?(笑)
ちなみにこの勝負の後、かけたCDは大塚さんにプレゼントされました。
そして大将戦。
ビッグバンドをぶつけてきた大塚さんに対し、ヴィブラフォンで大人の色気で攻めてきたラズウェルさん。
特にラズウェルさんは、わずか2分30秒と短い曲で攻めてきて「続きはウチに来て聴きましょう・・・っていう感じですかね。」と、オトし文句まで炸裂!
勝敗は白組ラズウェルさんに軍配が上がりました。
まぁ、個人的には大塚さんの方にオトされましたが・・・(笑)。
-先鋒- | ○ | 原和加奈 Elic Alexander Quartet /Harlem Nocturne | 前泊正人 Aldo Romano /Night Diary | ● |
-次鋒- | ○ | 島田奈央子 Philip Bailey /Soul on Jazz | 藤田嘉明 Eva Cassidy /Live at Blues Alley | ● |
-大将- | ● | 大塚広子 ORCHESTRE NATIONAL DE JAZZ /Onj 87 | ラズウェル細木 Teddy Charles /Word From Bird | ○ |
と、第3回戦まで終わったところで随分イイ時間になっていたので休憩に。
熱気ムンムンの店内を出て皆さんとおしゃべり。
そうそう、今日はいーぐるの後藤さんや鶴田さやかさんだけでなく、ヴィーナスレコードの原社長、鳥尾さんの中島弘恵ちゃん、安永春美ちゃんも来ていました。
鳥尾さんは大塚さんが渋谷で行ったカレーイベントのバンドを勤めたこともあり、今日も大塚さんのイベントと言うことで参加したそうです。
久しぶりに会えて嬉しかったですゾ。
それはさておき、レコードやCDを各テーマ毎に選曲する紅組、白組各選者の勇姿をば・・・
うん、前泊さん(上記の写真2枚目)だけ近すぎて撮れませんでしたが・・・ちなみにコレがエロいアルド・ロマーノのLPジャケットです。
エロく禿げた頭とヒゲ、そしてバックリと開いた胸元&胸毛・・・エロい・・・(笑)
ちなみに寺島さん、、あの後も随分熱心にオーディオショウの各ブースを回っていたようです。
「後藤さんさぁ、やっぱりB.M.Cがイイと思うんだけど、モノラルのアンプ(B.M.C AMP M1)じゃなくてさ、ステレオのヤツ(B.M.C AMP S1)を2台使って鳴らしたら面白いと思うんだ。どう思う?」
と、やはりB.M.Cのアンプが気になる様子。
でも寺島さん、それじゃ俺と同じ「ラベル」になっちゃいますよ?(笑)
さて、休憩を挟んで第4回戦です。
第4回戦は「金管楽器対決」。
金管楽器・・・という定義がこの勝負のハードルを思い切り上げています。
なにせサックスは木管楽器、フルートも・・・考えてみりゃ木管楽器(対戦の後で判明)。
「トランペットメイン!?持ってきてないよ~!」とか「あれ?フルートは金管?木管?」と混乱しまくりでしたが、とりあえず持ってきていない場合はサックスでもOK・・・ということに。
先鋒の原さんと前泊さんの対決は思いもよらぬ(?)好勝負でした。
「ボーカルもの、無いと思ってたんですけど・・・」と、ここでボーカルリーダーのアルバム、アレクシス・コールの「YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO」を紹介。
トランペットやトロンボーン等の金管楽器が入ったものはこれ以外見当たらなかったようで、やや変化球でしたが・・・これがなかなか良かったのです。
それに対し、前泊さんは・・・読めない・・・名前の読めないKrzysztof Zgrajaの「Polish Jazz」。フルート奏者の作品なので金管楽器ではありませんが、イレギュラーOKなので対戦に問題無し。
このフルートが良かった。格好良かった。
で、判定は本日初のドローになりました。
次鋒の藤田さんと島田さんは・・・再び不明。すいません。
寺島さん、「いま誰対誰?」と聞いてくるので藤田さんと島田さんの対戦だと伝えると、どちらが何をかけているのか分かったらしい。
そんな勝負は島田さんの勝利。藤田さん、まだ白星無し。
そして大将戦で大塚さんが素晴らしい選曲!
ラズウェルさんがかけたCDが判別できませんでしたが、確かに良かった。
内容はややアグレッシヴで聴き応えがある作品。
これに対した大塚さんの選曲は・・・・マイルス・デイヴィスの「ビッチズ・ブリュー」!!
曲がかかった瞬間、店内がザワつきました。
なんてったって、寺島さんが「大嫌い」なマイルスのアルバムですから!!
寺島さんは天を仰いでイヤな顔(笑)。
そしてコッソリ耳栓。
そうそう!こういう選曲を待ってましたよ!大塚さん!!(笑)
果たして勝負の行方は・・・ラズウェルさんに軍配が上がりました。
「ビッチズ・ブリュー」はラズウェルさんの愛聴盤でもあるようですが、「まさかビッチズ・ブリューと勝負するとは思わなかった!」と笑っていました。
-先鋒- | - | 原和加奈 Alexis Cole /You'd Be So Nice To Come Home To | 前泊正人 Krzysztof Zgraja /Polish Jazz | - |
-次鋒- | ○ | 島田奈央子 Jerry Gonzalez /y Los Piratas del Flamenco | 藤田嘉明 Louis van dijk /Jubilee | ● |
-大将- | ● | 大塚広子 Miles Davis /Bitches Brew | ラズウェル細木 Woody Shaw /United | ○ |
さて、気が付けばもう、かなり遅い時間になり、次の第5回戦を本日最後の対戦とすることになりました。
なので、テーマは「何でもあり」。
「今日、コレを掛けなかったら後悔する!」というCDやレコードから各々選曲することに。
紅組先鋒の原さんは、レイチェルZの「First Time Ever I Saw Your Face」からスティングの名曲「フラジャイル」。コレも何度も聴いたなぁ。
そして白組先鋒の前泊さんはFrancois Rabbathのベースバリバリのアルバム。これがまた格好イイ。
個人的には耳タコのレイチェルZよりも前泊さんのFrancois Rabbathでしたが、結果は原さんの勝利。
次鋒の藤田さんと島田さんの対決は・・・どっちがどれを掛けているのか分かりやすかったなぁ・・・(笑)。
藤田さんが掛けたJuliann Kuchockiの「Don't Explain」・・・わかりやすすぎる。
一方の島田さんはJoao Donato。
島田さんの方はゆったりと聴けるけど・・・藤田さん、この時間帯にこの歌は・・・
藤田さんの選曲は寺島さんドンピシャだったと思うけど、結果は・・・紅組島田さんの勝利。
結局今日、藤田さんは1勝も出来ず。
そんな藤田さん、「いや、今日は結局1勝も出来なかったけど、横の女性2人が常に僕の選曲に挙げてくれていたから、途中からこの2人の為だけに選曲してました。」と笑っていました。
で、大将戦。
いよいよ本日最後の対戦。
既に時計は11時近い。
・・・うん、自宅までの終電逃すの確定。
ラズウェルさんは第4回戦での大塚さんの選曲に触発されたのか、アーチー・シェップの「ザ・ウェイ・アヘッド」。
これもまたキレキレで良かった。
対する大塚さんはフレッド・ジョンソン。
う~ん、いっそのこと前のイベントみたいにサン・ラとか掛けて欲しかったなぁ。
(イベント終了後、大塚さんに「サン・ラとかバンバン掛けて欲しかった」と言ったら、「いやぁ、さすがにそこまでの勇気はなかったですぅ」と苦笑いしてました。)
個人的にはラズウェルさんでしたが・・・最後の最後で再びドロー。
やっぱりアーチー・シェップも好みがあるからなぁ(笑)。
-先鋒- | ○ | 原和加奈 Rachel Z /First Time Ever I Saw Your Face | 前泊正人 Francois Rabbath /The Sound Of A Bass | ● |
-次鋒- | ○ | 島田奈央子 Joao Donato /A Blue Donato | 藤田嘉明 Juliann Kuchocki /Don't Explain | ● |
-大将- | - | 大塚広子 Fred Johnson /I’m Glad to know | ラズウェル細木 Archie Shepp /The Way Ahead | - |
というわけで、唯一、金管楽器対決だけが双方1勝1敗1引き分けでドローでしたが、それ以外の対決では全て紅組が勝ち越し、トータルでは白組3勝と紅組10勝で紅組の圧倒的勝利となりました。
今回のイベントに関し、いーぐるの後藤さんは「面白かった!今度ウチの見せでもやってみようと思ってます。」と笑顔。
そして最後の最後に、寺島さんからお客さんにプレゼント。
寺島レコードの作品を6枚?7枚?提供してくれたので、ジャンケン大会をして司会の藤田さんに勝ち残った人から好きなCDを貰えることに。
何枚目かの勝負の時に、最後までいーぐるの後藤さんが勝ち残ったのですが、「女性優先」のルールで同じく勝ち残っていた女性に勝ちの権利を譲りました。
これ、後藤さんだったらどのCDを持って帰るのか興味津々だったのですが、代わりに女性の勝者が嬉しそうにCDを選んで持って帰りました。
ジャンケン大会も終わり、次回、いつこのイベントが開催されるか分かりませんが、次回の「メグの紅白ジャズ合戦」を期待しつつ、集合写真を撮らせていただきました。
大塚さん、島田さん、原さん、藤田さん、前泊さん、ラズウェルさん、今日は本当にお疲れ様でした。
おかげさまでとても楽しませていただきました。終電は逃しましたが。
そして、結果的にバトルはなく、敵情視察をされていた後藤さんにお願いし、珍しい寺島さんとのツーショット写真を激写(笑)。
ちなみに、後藤さんはこの日のイベント参加についてブログで書かれていますので、是非ご一読下さい。
「メグの紅白ジャズ合戦」
メグの恒例行事になって欲しいな・・・・と、思いながら帰路に着くのでありました。