2012東京インターナショナルオーディオショウ | UNTITLED

2012東京インターナショナルオーディオショウ

11月3日の土曜日、東京国際フォーラムで開催していた「2012東京インターナショナルオーディオショウ」に行ってきました。


インターナショナルオーディオショウはオーディオ製品の中でも特にハイエンド製品を取り扱っている大手メーカーや代理店が多く出展しているので、いわゆる「憧れ」のオーディオ製品を目にして、耳にすることが出来る貴重なイベントなわけです。



で、有楽町駅を降りて東京国際フォーラムに到着すると・・・おや?目新しい光景が・・・

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東京国際フォーラムの屋外通路に新設されたソフトブース

去年まで無かったよね?この屋外のソフト販売ブース。

チラッと眺めて回りましたが、音質にこだわったCDやSACD等がずらっと勢揃いしています。
・・・イカンです!
あまりじっくりと見ていたらあっという間に散財してしまいそうです!!

ソフトブースを早々に退散してガラス棟へ。


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東京インターナショナルオーディオショウ2012入り口ゲート

毎年恒例のこのゲートをくぐり、記名シートを受け取って名前や住所を記入。
コレを受付で渡してシール式の入場証と交換してコレにも名前を記入。
入場証を見えやすい場所に張って入場です。




まずはガラス棟4階から攻めることに。

向かったのはアメリカのスピーカーメーカーJBL等の輸入代理店として有名なハーマンインターナショナルブース。
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ハーマンインターナショナルブースのMark Lebinson新製品

試聴エリアではオーディオ評論家の先生による試聴会が行われていてギッシリ。
鳴っていたスピーカーはJBLのフラグシップスピーカー「project EVEREST DD67000」。
後ろの方でチラッとだけ聴きましたが、確かに迫力とスケール感は凄味で溢れているんですが、会場のせいか人が多すぎるせいか聴いた場所が悪すぎたのか、低音が緩く広がり過ぎ。
なので、音を聴くのはさておき、展示されている製品を色々と見て回ることに。

で、気になったのが参考出展されていたMarkLevinsonのプリメインアンプ『No.52』。

左側がコントロール部で右側が電源部。
かなり重厚に作り込まれています。

でも、まぁ、オイラとしてはB.M.Cの「DAC1Pre」に照準が定まってしまっているのでアレですけど・・・。
MarkLevinson高いし。


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ハーマンインターナショナルブースにてJBLのフラグシップスピーカー『DD67000

で、同じくハーマンインターナショナルのブース。
入口の正面に鎮座召しましているJBLの旗艦「project EVEREST DD67000」。
さすが説得力のあるフォルム・・・と思うのですが、じっくり見ていると、なんだか全体の重厚感に比べ、ツィーターが組み込まれている箇所がなんだか・・・不釣り合いな感じ。
アルミダイキャストのハウジングらしいんですが、なんか安っぽいんだよなぁ。
表面のコーティングのせいかなぁ?



で、次はお隣のタイムロードのブースへ。
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タイムロードのブースで鳴っていたシステム

タイムロードさんには女子オーディオ立ち上げからご協力をいただいていて頭が上がりません。
ていうか、それ以前にオイラはタイムロードで扱っているCHORDの「DAC64」の愛用者でもあり、最新版のDAC「QBD76HDSD」にも興味津々だったりします。

そんなタイムロードのブースではRaidho Acousticのスピーカー「S2」がPC+「QBD76HDSD」を使って鳴っていました。
透明度が高く分解能もしっかり。
DSDデータを再生していたのかな?詳しいことを聞くのは忘れちゃいました。
いずれにせよ、最近ではオーディオ業界でも高音質の音楽配信は無視できないだけの市場が出来上がりつつあるし、業界的にもCDの販売が見込めなくなっている中、音楽販売に新しい活路を見いだすしかないのでしょうが、確かに、DSDデータの高音質再生には興味があります。
・・・やっぱ「QBD76HDSD」なのかなぁ。

で、スピーカーの素性はなかなか良いようで、スマートな形の割にスケール感があり、低音の再生もしっかりしていました。
全体的にキリッとした透明度の高い音のため、部屋やセッティングによっては低音燃やせて聴こえてしまうかもしれません。



お次は、以前、女子オーディオイベントでもご協力をいただいたナスペックさんのブース。
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ナスペックのブースで気になったオーディオラック

真っ先に気になったのが、展示されていた真っ赤なオーディオラック。
NorStoneというフランスのメーカーのオーディオラックらしいのですが、真っ赤な天板(アクリル?)と横から見ると「S」字になっているフレームが格好良くて仕方ない。
カタログを見ると、他に黒やグレー、ピンクや紫など、好みによってかなり選べるかも。
他にもハイエンドラインの製品やスピーカースタンドなどもあるようで・・・も少しこなれた価格帯の製品があれば女子オーディオにも使えるかも・・・とか。

ほかにもナスペックブースでは、
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ナスペックのブースで気になったPro-Ject Audio Box
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ナスペックのブースで気になったPro-Ject Audio Box

こんな小さなコンポーネントもあったりして、白と黒だけじゃないカラーバリエーションがあれば・・・これも女子オーディオで・・・とか。



で、ひとしきり女子オーディオ気分になった後は、ふたたび硬派オーディオです。
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アキュフェーズのブースで鳴っていた新パワーアンプ『A-200』

日本人らしい実直で精密な音で世界中で評価されているアキュフェーズですが、また凄い純A級アンプを作ったようです。
個人的に使いたいかどうかはさておき、「絶対にイイ音するだろうなぁ・・・」と思いながら写真を1枚。
オーディオ雑誌で絶賛されるんだろうなぁ。



次はいつも3ブースぶち抜きで出展をしているステラ(ステラヴォックスから社名変更)&ゼファンのブースへ。
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ステラ&ゼファンブースのステラ側で鳴っていたシステム

GOLDMUNDの取扱いを辞めたけれど未だウルトラハイエンド製品を中心に扱うステラ。
今回はTIDALというドイツメーカーのスピーカー「Agoria」が鳴っていました。
この音、今日イチだったかも。

低域の伸びがとても自然でスッと底の底まで伸び、センターでバッチリ聴いていたわけではないのに定位がバッチリ!
ステージの奥行きも広がりも壁の遙か先まで広がっていて、まさにスピーカーの存在が消えていました。
いやはや、ステラはGOLDMUNDに変わる新しい武器を手に入れた・・・という感じでしょうか。
まぁ、個人的には同じステラのVIVID Audio「G1 GIYA」が欲しくて仕方ないのだけれど・・・いつになったら買えるのやら。



次はガラス棟4階南端の部屋に出展しているロッキーインターナショナルのブースへ。
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ロッキーインターナショナルで見たFOCALのDOMEスピーカーシステム

とにかく「丸い」スピーカーの2.1チャンネルのシステムFOCALの「DOME」スピーカーシステム。
これももう少しこなれた価格帯だったら女子オーディオ・・・というか、カジュアルオーディオとして人気が出そうな製品な気がします。
チョコっと置いておくのに可愛らしいし。



で、ガラス棟から通路を渡ってD棟へ。

5階のトライオードに人だかりが出来ていたので覗いてみると・・・
おぉ・・・845管を使ったトライオードのフラグシップパワーアンプになるのかな?「TRX-M845」でスペンドールのスピーカー「SP-100R2」を鳴らしていました。
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トライオードのブースで鳴っていた新製品パワーアンプ『TRX-M845』

少し聴いていたら後ろからチョンチョンと肩を叩かれたので振り返ってみると、MEG常連のオーディオマニア、ジローさんがいらっしゃいました。
おぉっ!と、会釈をすると、その後ろからオーディオファンなら誰もが知っている(と思う)怪しい風貌の柳沢功力さんが登場。

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Triodeのブースで講演をしていたオーディオ評論家の柳沢功力さん

「僕はこの部屋でやるのは初めてだから、このガラス張りの壁が音にどう影響するか分からないんだよね。あと、スペンドールのスピーカー、昔はイイ音の製品もあったんだけど、君(トライオードの社長を指して)がやるようになってからはチョットねぇ(笑)。まぁ冗談ですけど。まぁ、だからちょっと様子見しながら進めましょう。」と、カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ~おお、運命の女神よ~」を1曲。
う~ん、特にガラス壁の影響では無いようですが、スペンドールのスピーカーってこんなに淡泊な音かなぁ。
コーラスの声がもっと前に出てきても良い(ステージは奥に定位しなきゃダメだけど)ハズなんだけど、全体が奥にたたずんでいる印象。


ちょっと残念な感じだったのでブースを後にして、隣のユキムのブースを覗き、コチラも混みまくりだったので向かいの小ホール程ある天井の高い部屋に出展しているAxissのブースへ。
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Axissのブースでパッカリ開いていたB.M.Cの『CS2』

Axissはつい先日、MEGで開催された「ジャズオーディオ愛好会」でこのB.M.C製品を聴かせてくれました。
オイラも「DAC1Pre」によだれダラダラになりました(笑)。
今回は「CS2」の中身をパッカリと公開。
やっぱりこの超巨大なトロイダルトランスと、みっちりと並んだコンデンサー・・・美しい!(笑)
やっぱりこうやって中身を堂々と公開できるオーディオは素晴らしい!(笑)


で、そんなAxissのブースで寺島さんを発見。
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Axissのブースで寺島さんとバッタリ

純銅の独特の形状をしたヒートシンクを採用しているDan D'Agostinoのパワーアンプを囲み、Axissの室井社長となにやらお喋り。
なんでも、先日のイベントの後、2次会の場で「B.M.Cのアンプが欲しい!」という寺島さんに、「後藤さんと同じものを使っても面白くないでしょう!オーディオを生業にしているんだったら同じ「ラベル(みんな酔っているので)」じゃダメでしょう!」ということで、B.M.Cと同じように中央にメーターが燦然と輝いているDan D'Agostinoのハイエンドアンプをご紹介したのだとか。
そうだそうだ、寺島さんはハイエンド製品を使わなきゃ(笑)。

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Axissのブースで寺島さん達が囲んでいたDan D'Agostinoのステレオパワーアンプ

これがそのDan D'Agostinoの「MOMENTUM STEREO」。
真っ黒なモデル。
シルバータイプのモデルも格好良かったけれど、黒は更に締まって格好イイ。
「ほら、このメーターの針なんかブレゲですよ!」という言葉にちょっとグラッと来ていた寺島さん。
・・・寺島さん、買うのかな?


で、寺島さんに「じゃあ、また今晩!」と挨拶をしてお別れし、Axissブースでも一緒になったジローさんと一緒に他のブースを見て回ることに。

D棟からガラス棟に戻り、5階へ。


5階のブースで足が止まったのはノアのブース。
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ノアのブースで鳴っていたシステムその1

Sonus faberのエントリーライン「Venere」シリーズのフロア型スピーカー「Venere2.5」が鳴っていました。
う~ん、期待していたほどの音じゃなかったなぁ・・・
ブランドイメージやこのフォルムから期待してたんだけど・・・

で、隣のもう1つのブースでブックシェルフ型の「Venere1.5」が鳴っていたので聴いてみると・・・ぬはぁ!こっちの方が全然素晴らしい!
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アークのブースで鳴っていたシステムその2

音のまとまり、定位、奥行き共にペアで15万円とは思えなかった!
ジローさんも「価格設定間違ってるよね」と。
ステラのブースで聴いたTIDALのスピーカーのように「スピーカーが消える」様な音の出方ではなかったけれど、今回聴いた中では最もコストパフォーマンスに優れたスピーカーだったかも。



ノアのブースを出てオルトフォンのブースをチラッと眺め、次に足が止まったのはアッカのブース。
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アッカのブースで鳴っていたシステム

うっはぁ~!
YG Acousticsの新フラグシップスピーカー「Sonja1.3」が朗々と鳴っていました。
約177cmの全長の存在感もさることながら、出てくる音の存在感が更に凄い!
この締まりまくった重低音がズッシリとどこまでも低く、低く沈んでいくのは圧巻です。
制動効きまくりです。
途中でジローさんのリクエストでボリュームをグッと上げてもらったけれど、低音が膨らんで破綻したりせず、揺るぎない低音再生には思わず舌を巻いてしまいました。
中~高域の透明感と分解能は当然のように素晴らしく、音の繋がりも自然で、楽器1つ1つ、1音1音の表情がとても豊か。
奥行き、広がり共に広くて文句の付けようがありません。
・・・1台229kgかぁ・・・値段もサイズも重さも最大級!



で、お次は再びMcINTOSHの代理店となったエレクトリのブース。
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エレクトリのブースで鳴っていたシステム

エレクトリのブースでは未だMcINTOSHの製品は置いておらず、MAGICOのスピーカー「Q1」をPASS Laboratoriesのパワーアンプ「Xs300」で鳴らしていました。
確かにMAGICOらしいシャキッとしたシャープな音で定位も良かったのだけれど、スピーカーの音離れはイマイチだったかな。
「スピーカーが鳴っている」という印象がどうしても強かった。
これもTIDALのスピーカーを聴いた後だったからなおさらなのかも知れないけれど。

で、そんなエレクトリのブースでどうしても目についたのがこの真空管アンプ。
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エレクトリのブースで見つけたUNISON RESEARCHのプリメインアンプ『Sinfonia

UNISON RESEARCHの設立25周年を記念して作られた真空管のプリメインアンプ。
見よっ!この造形美!!という感じの美しいフォルム、一目惚れですな。
思わず見ず知らずのお客さんと「この造形美、素晴らしいですよね!」と喋ってしまった。



エレクトリのブースを出て、隣のTADのブースへ。
先日の銀座での女子オーディオ課外講座でお世話になったのでご挨拶したかったんです・・・が、あまりの行列だったので諦めることに。

6階のフロアに移り、次に向かったのは女子オーディオに最初からご協力いただいているフューレンコーディネートのブース。
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フューレンコーディネートのブースで鳴っていたシステム

ブースに入ると、ちょうどオーディオ評論家の藤岡誠さんが講演中でした。
システムの解説やオーディオの様々な話でなかなか音を聴けなかったので退散。

と、その前に、今後の女子オーディオで是非とも紹介したいスピーカーがあったので写真をパシャリ。
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フューレンコーディネートのブースで見た人形スピーカー

去年も参考出品されていたけれど、ドレスに色が塗られましたか。
今度是非とも聴いてみたいスピーカー。
着せ替えパーツもあるらしいので(笑)、部屋の模様替えと一緒にスピーカーの衣替えも出来るという面白いスピーカーです。
でも、こんな成のスピーカーですが、実はスペック的にもしっかりとしたスピーカー。

・・・でも、このスピーカーが似合う部屋ってどういう部屋だろうか。



で、6階の一番端にあるエソテリックのブースへ。
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相変わらず大盛況のエソテリックのブース

このブースも毎年大盛況なのだけれど、今年もまぁ・・・凄い人。
特に背の低いオイラは前が見えないよ(笑)。
あぁ、今年はAvantgardeの「TRIO Classico」を持ってきたのか。
TRIO Classicoは独特なフレーム形状だから普通のTRIOよりも見た目の迫力は強いですね。
まぁ、あまりの人の多さでまともに音質云々を聴ける状況ではなかったので早々に退散しましたが。



次に、7階のフロアに移って本日最後、DENONのブースへ。
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DENONのブースで見たDALIのスピーカー

DENONと言えば、DALIの代理店でもあり、DALIが今年の2月に発表した「FAZON F5」、このデザインも秀逸で、是非ともじっくり聴いてみたいスピーカーなのです。
ペアで44万円という価格帯なので、なかなか女子オーディオでは取り上げづらいのですが・・・。
でも、こういうデザインのスピーカーがさりげなく置いてある風景って、良いと思うんですけどねぇ。




というわけで、一通り見て回ったので、ジローさんと有楽町駅にあるPRONTOでお茶をしながら、オーディオ話を色々。

その後、オイラはMEGで開催されるイベントに参加しようと思っていたので、一緒に吉祥寺へ。

吉祥寺で東急百貨店に入っている神田まつやで一緒に蕎麦を食べて解散。


ジローさんは自宅へ、オイラはMEGへと向かうのでありました。





尚、MEGで開催された大塚広子プロデュースイベント「メグの紅白ジャズ合戦」の模様は後日更新予定です。