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超久しぶりに新鹿沼の『サウンドカフェなかじ』に行ってきた
1ヶ月前、超久しぶりに宇都宮に餃子を食いに行ったとき、栃木でもう1カ所、20年近く行けていない場所があることを思い出しました。
それは新鹿沼にある『サウンドカフェなかじ』さん。
広い店内でハイエンドオーディオによる音楽を楽しみながらお茶や食事を楽しめる喫茶店です。
とは言え、新鹿沼は電車では宇都宮から非常に行きにくいので、宇都宮に行ったときには行けませんでした。
そんなわけで、3月17日の日曜日、再び栃木に向けてお出掛けをして参りました。
東武野田線で春日部に行き、スカイツリーラインで南栗橋まで行き、南栗橋で東武日光線に乗り換えて新鹿沼へ・・・
お店のオープン時間が15時なので、15時頃に新鹿沼に到着する為に家を13時少し前に出て、15時半頃にお店に着いて1時間ほど音楽を堪能し、新鹿沼周辺で食事をしてから戻ってきて、友人のT氏がライブをする高田馬場へ向かえば、途中からライブにお邪魔できるな・・・
と、頭の中でしっかりプランを立て、12時50分に家を出発しました。
が、しかし。
そんな目論見は早々に打ち砕かれることになりました。
春日部に到着して南栗橋方面に向かおうとしたところ、人身事故で東武動物公園駅から南栗橋までの区間が運転見合わせに・・・
マジか・・・まさかこんな初っぱなから出鼻をくじかれるとは・・・
帰ろうか・・・
いやいや、なんとか上手く乗り継いで行けば新鹿沼までいけるはず・・・
と、調べたところ、東武動物公園駅で東武伊勢崎線に乗り換え、久喜まで行ってJR宇都宮線に乗り換えて栗橋駅まで行けば、そこから東武日光線に乗れる!というか、もうこの方法しかない。
そんなこんなで、全然来ない電車をなんとか乗り継ぎながら新鹿沼へ・・・
予定では15時少し過ぎに到着できているはずだったのに、新鹿沼駅に到着できたのは16時半でした・・・。
遠いよ!新鹿沼!!!
こんな時間になってしまった以上、急いでお店に向かう必要もなくなりました。
朝から何も食べていないし、もう、先に食事を済ませてしまうことにしました。
とはいえ、別に宛がある訳でも無かったので駅の周辺を見渡すと・・・随分味のある外観の食堂と、『みっちゃん蕎麦』というおそば屋さんがありました。
栃木と言えば、せいろ蕎麦に細切りの大根を一緒に盛った大根蕎麦が有名ですが、鹿沼周辺では大根では無く蕎麦と一緒に茹でたニラを一緒に盛り合わせたニラ蕎麦が名物だったのを思い出し、みっちゃん蕎麦で腹ごしらえをすることに。
夜の部は16時オープンだったようなのですが、16時半でほぼ満席の店内。
相当な人気店なのでしょうか。
これは期待が出来ます。
メニューを見るとやはりにらそばがあります。
しかも、そばと野菜天ぷら、味噌おでん、そば餅がセットになった「芭蕉そば御膳」があったので、にらそばがセットになったBセットを注文。
で、にらそばだけでは少し不安(やっぱりにら抜きが良かった等)だったので、十割蕎麦も注文。
さらに到着時間がここまで遅くなってしまったことへの苛立ちを忘れるため(?)のやけ食い要員(?)としてそばがきも追加。
我ながら、なんでこんなに頼んでるんだ?
注文後、最初に出てきたのは鹿沼こんにゃくの味噌おでん。
手で丸められた(と思われる)少し不格好なこんにゃくの、田楽味噌がかけられたこのこんにゃく、めちゃくちゃ美味しかった・・・。
工場で大量生産されたようなこんやくではなく、少し粗目のこんにゃくで歯触りは少しザラっとしますが、この粗目のこんにゃくの表面と断面に味噌がよく馴染んで田楽味噌の甘じょっぱさとこんにゃくの香りをしっかり感じられ、実は今回食った料理の中では一番おいしかったかも(笑)。
そんなこんにゃくをペロリと平らげて待っていると、次に運ばれてきたのはそばがきでした。
こちらも一見不格好ですが、いや、そばがきなんてこういうモノよ。
田舎では野良仕事の合間、時間のない時などに茶碗にそば粉をバサッといれて、そこに熱湯をかけて箸で一気にグルグルと練り上げたのを食べていたんだもの。
ちなみにこちらのそばがき、適当にベチャっと盛られてはおりますが、一応ひとくちふたくちくらいの大きさに取り分けられていて、その塊をそばつゆにつけて頂きますが、このモチっとした食感とそばの香りがそばがきの醍醐味ですな。
と、そばがきを食べていると本日のメイン(?)芭蕉そば御膳(Bセット)が出てきました。
・・・思ってたよりもボリュームあるな・・・
特に野菜天ぷら。
それにしても、にらそば、本当にニラまみれだなぁ。
ニラとそばをバランスよく箸でつまむのが結構大変ですが、何度か調整しながらそばつゆにつけゾゾっとすすります。
・・・うん、ニラだ。
香りはほぼニラだ。
噛むとニラのシャキッとした繊維の食感とそばのムチっとした食感が同時にやってくるので少し困惑しますが、ニラだ。
噛んでいるとそばの甘味がやってきますが、ニラも噛んでいると甘みが出てくるので双方の異なる種類の甘みが口に広がって、面白いと言えば面白い。
ニラ抜きで良いかな。
と、いうわけで早々ににらそばを平らげて、最後に出てきた十割蕎麦に移ります。
普通の二八蕎麦よりも少し茶色みがかった蕎麦。
蕎麦殻も一緒に挽いた挽きぐるみの十割蕎麦の様です。
十割蕎麦でも表面、蕎麦自体もボソッとした食感はなく滑らか。(二八に比べるとザラっとした舌ざわり)
香りはさすが挽きぐるみの十割蕎麦で、蕎麦の香りが高く噛んでいると蕎麦の香ばしさから甘みが引き立ってきます。
最初からこれでよかったかな。
最後にすでに表面が乾きつつあるそばがきを一気にかきこんで本日最初の食事は完了です。
蕎麦の余韻もそこそこに、いよいよ本日のメイン「サウンドカフェなかじ」に向かって歩きます。
思えば歩いて来たことはありませんでしたが、駅からは徒歩で10分かかるかかからない程度でしょうか。
お店は上都賀総合病院の近くなのであまり迷わず歩いて行けます。(大きな建物もないし)
この建物の階段を上っていくと、そこに念願の『サウンドカフェなかじ』があるのです。
めちゃめちゃ久しぶりですが、お店の扉を開けて入店すると・・・そうそう、この店内の感じだ。
思えば、最初にこちらのお店にお邪魔したのが2003年の8月でした。
お盆に母親の実家(栃木)に行った際に、両親を説得して(笑)岩舟町(現在栃木市と合併)から父の運転する車で北上してこちらのお店に来たのでした。
ちなみにその時の店内がこちら。
店内にはMcINTOSHのアンプと、スピーカーはJBLのProject K2 S9500、TANNOYのKINGDOMの2機種が壁際に並んで設置されておりました。
懐かしいなぁ・・・。
もともと社会人になってから、職場の上司の影響で細々とオーディオを趣味としていたのですが、ここで「お店のオーディオを楽しむ」ことにハマってしまい、こちらを訪れた数日後、意を決して吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」に足を踏み入れるのです。
そこから先は・・・まぁ、底なし沼にはまってしまいズブズブです・・・
そうなんです。
MEGよりも先にこのお店に伺っているんですよ。
そんな感傷に浸りつつ、当時からスピーカーもB&WのNautilus800とREVEL AudioのSalonの2機種が追加されており、この日はREVEL AudioのSalonが鳴っていました。
店に入ったときからガンガン前に出てくるという訳ではないのですが、非常に響きが美しく、楽器の音の余韻が非常に綺麗な音だと感じていました。
4Way6ユニットとユニットの数は多いのですが、座って聴いても低音から高音までユニットの数の多さを感じない自然な音のつながりで、定位もかなりしっかりと描かれていました。
座る位置を少しずらして聴いても音像が揺らぐことがない辺り、スピーカーの素性もさることながらかなり綿密にセッティングされている様に感じました。
と、オーダーをしなければ・・・。
お料理は先ほどお腹いっぱい蕎麦を食っちゃ多ので、飲み物とデザートかな。
以前来たときは、マリアージュフレールのマルコポーロなどの紅茶がありましたが、紅茶のラインナップも変わっているようです。
まずは・・・うん、自家製ケーキの「リンゴのケーキ」は必須だな。
合わせる飲み物は、リンゴに合わせるのはコーヒーじゃないだろうな。
かといって紅茶はありきたりか?
と、色々悩んだあげく、リンゴのケーキと朝鮮人参烏龍茶を注文。
リンゴと朝鮮人参の香りがどうなるか少し不安ですが楽しみです。
ちなみに、お通しという訳ではないのですが自家製ポップコーンも出して頂いたので音楽を楽しみながらポップコーンをポリポリ食べながらケーキとドリンクを待ちます。
シットリしたタルト生地と甘酸っぱい林檎の香りとシナモンの香り、これは美味しい。
蕎麦でお腹いっぱいのハズなのに全然食べられちゃいます。
で、気になる朝鮮人参烏龍茶との相性ですが・・・・良くも無いけど悪くもない。普通。
朝鮮人参の香りがリンゴやシナモンの香りを台無しにしてしまうかなと思いましたが、台無しにはなりませんでした。
リンゴやシナモンの香りを引き立てるかと言われれば引き立てても居ないので、普通に飲めてしまいます。
ただ、朝鮮人参烏龍茶自体は口に含んだ瞬間と飲み終わった後の余韻で人参の香りが口の中に広がるのですが、リンゴの酸味と甘さが加わると人参自体のエグ味のような風味は上手く消え、その点に関しては面白い発見でした。
あ、違う、違う。
音だった。
マスターに「リクエストはあります?」と聴かれたので、持参したCDをかけて貰うことに。
ジャズ批評でも書かせてもらった、ピアニスト上野香織さんの2023年発売のライブ盤『BLACK HEART Live at Twilight』をかけて貰うことに。
去年何度聴いたか分からない盤ですからね。
とにかくライブならではの熱い演奏がREVEL AudioのSalonではどのように表現されるのか楽しみです。
沈み込むようなベースの低音でグイグイ来る音の出方ではないのですが、芯のしっかりした音でピアノの中~高音にかけての響きが美しい。
そしてこの広い空間、特に背面を贅沢に空けて設置されたスピーカーの背後には明瞭にステージが広がっています。
狭い我が家のオーディオルームではここまで綺麗にステージが広がりません。
ドラムのシンバルやハイハットの音がパシンッ!と空間に放たれて散っていくのも音が見える様で心が奪われてしまいます。
個人的にはもう少しボリュームを上げて聴きたい欲求はありましたが、他のお客さんの会話を邪魔しちゃうからなぁ。
それにしても、REVEL Audioの音は分かりましたが、コレ、他のスピーカーではどんな音で聴かせてくれるのか、とても気になってしまいます。
それにはスピーカーのローテーションを把握して何度も通わないといけません。
上手いなぁ。
オーディオファン垂涎ものの機器を眺めながらの音楽鑑賞。
最高じゃありませんか。
そうそう、2003年に来た時に撮影させて貰った店内やマスターの写真がAmazon Photoに保存されているのでマスターにお見せしたらとても喜んでくれて「その写真、送って下さいよ!」とLINE交換。
写真をお送りしたら店内の常連さんにも写真を見せて喜んでくれました。
次は20年後じゃ無くて、もっと早く来ないとな。
栃木に居た祖父母も亡くなってしまい、畑も無くなってしまったので栃木に来る機会自体がほぼ無くなってしまっておりますが、今度、職場のオーディオ好きを引き連れてお店にお邪魔してオーディオ合宿やろうかな。
なかじさん、素晴らしい音、ケーキ、お茶、コーヒーどうもありがとうございました!
またお邪魔しますので、どうぞ宜しくお願い致します!!
Transparentのパワーコンディショナー『POWERBANK6 G6-C』を導入
先月21日に日課の「Impress AV Watch」でオーディオニュースを見ていたらアメリカのオーディオケーブルメーカーTRANSPARENTのパワーコンディショナー「POWERBANK6」の新バージョンが発売になるとの情報が!!
オーディオケーブルではTRANSPAREN製品に強い信頼感を持っている私。
スピーカーケーブル、XLRケーブル、電源ケーブルはもちろん、壁コンセント直付け用の「POWERBANK P2」も愛用しております。
POWERBANK6も買おうかなと考えたことのある機器だったのですが、結局別の機器を購入して、プリアンプやCDトランスポート、ユニバーサルプレイヤーの電源を供給しています。
でも、そんな一時期購入をしようか考えた機器の世代が最新化されて登場するとなると・・・俄然興味がある訳です。
その後、ズッときになりつつ、仕事帰りに秋葉原のヨドバシカメラに寄って予約が出来ないか店員さんに聞くも、まだPOSに登録されていない状況で販売できるかどうか決まっていないと聞かされ、その後1日1~2回程度Yodobashi.comで販売開始しないかチェックをしておりました。
いや、まぁ秋葉原ならダイナミックオーディオで予約すりゃ良いじゃないかという話もあるのですが・・・
で、3月1日にYodobashi.comでチェックをしたところ「POWERBANK6 G6-C」が販売開始になっていたので、ソッコーで予約を致しました。
こういうのは勢いが重要。
予約後、いつ届くのかウキウキしながら待っていたところ、3月5日にYodobashi.comから手配状況連絡のメールが届き、「4月上旬入荷予定」との記載がありました。
「まぁ仕方ない」と、4月上旬の納品を待つことにしたのですが、3日後の3月8日、再びYodobashi.comから「商品出荷のお知らせ」が・・・
ん?
3日前のメールはなんだったんだ?
いや、早く届くことに越したことは無いのだけれど。
で、3月9日(土)、いよいよ到着致しました。
TRANSPARENTのPOWERBANK6 G6-Cです。
「G6」てことは、TRANSPARENTの第6世代ネットワークを使用しているのかな?HPには記載が無いけど。
で、早速開梱です。
真っ黒で丸みを帯びたボディは非常にチャーミングです。
サイズは幅25cm、高さ9.5cm、奥行き19cmと、少し大きめな電源タップのような感じですが、ケース自体はアルミ製で重量もありしっかりとしています。
正面にはメーカーロゴと製品名、電源LED、極性チェックLED、保護状況LEDがあり、点面にもメーカーロゴマークがしっかりと入っているのがポイントです。
で、買って早々分解をして保証が無くなるのは嫌なので点面の蓋は開けませんが、コイツの主な機能は以下の取り。
●電力ロスのないトランスペアレント独自のACラインノイズフィルター: 搭載されたACラインノイズフィルターは、トランスやチョークコイル、直列フィルターなどの電流制限や歪の原因となるデバイスは一切使用しない独自のパラレル方式。AC電源ラインに混入してくるノイズを効果的に低減させながら、壁コンセントからの電力をロスなく100%取り出すことを可能とし、クリーンな電源を6口のアウトレットに供給します。
●6口のACアウトレットはリアパネルのON-OFFスイッチで
一括オン/オフが可能。
●15Aブレーカーを装備。オーバーロードから保護します、
●着脱式ACインレットへのAC主電源コードに、トランスペアレントhardwired HW3CPC6(1.8m)が付属。
●LED表示: サージプロテクター機能、電源極性判定、通電状態
●高性能サージプロテクターを2系統搭載: 機器の音質/画質などのパフォーマンスに影響を及ぼすことのない高性能サージプロテクターが、AC電源ラインとギガビットイーサネット・ラインに装備され、機器にダメージを与える危険なサージとスパイク(*)を瞬時に除去します。サージプロテクターの性能は実に通常の一千倍にあたる1ナノ秒の反応スピードで3千万Wのピークサージパワーと5万8千アンペアのピークスパイク電流から保護する驚異的実力。しかも、この機能はAC電源ラインではノーマルモードのみならずコモンモード(**)にも対応する完璧さです。
※AXISSのHPから転載
電源に混入するノイズを除去してくれつつ、トランスなどを搭載していないのでそこまでの重量は無く、トランスの唸りの心配もありません。
高性能なサージプロテクタ機能を備えているので、万が一、近隣の落雷等によるサージやスパイク電流から機器を保護してくれます。
で、背面はこんな感じ。
3系統6個口のACアウトレットとGIGABIT ETHERNETポート(IN/OUT)、電源ボタンとヒューズBOX、電源インレット1系統が配備されています。
デジタル機器とアナログ機器はBANKを分けて接続して使用します。
今回はB.M.C.のDAC 1Pre、ORACLEのCD1000mkII、PioneerのUDP-LX800の3台の機器を接続するので、それぞれのBANKに1本ずつ電源ケーブルを挿していく予定です。
ETHERNETに関しては、ケーブル調達後に接続予定。
そして裏面はこんな感じです。
裏面もコンコン叩いても鳴きが少なくアルミの厚みもしっかりとありそうです。
インシュレータはそこまで凝ったものではなさそうですが、プラスチックのちゃちなものではなさそうです。
尚、インシュレータの底面にはゴムシートが貼られているので滑り防止の機能はありそうですが、音質的に有利なのかは検証が必要かも。
そして、本体以外には電源ケーブルが付属しています。
TRANSPARENTで最も安い電源ケーブル「HW3CPC6(1.8m)」が付属しています。
1万円の電源ケーブルではありますが、これはまぁ、そのうち替えるかな。
とりあえず1.8mあるので設置場所から壁コンセントにはギリギリ届くので、しばらくはこのまま使うことに。
さて、このPOWERBANK6を設置するためには、既存の電源コンディショナーを取り外す必要があります。
現状はラックの最下段にFURMANの「PL-C8 J」を設置し、前述のDAC 1Pre、CD1000mkII、UDP-LX800の電源供給を行っております。
FURMANの製品も決して悪くなく、プロ仕様の高性能な電源コンディショナー機能を安価に利用できていたので、何か決定的に不満があるわけではなかったのですが、今回のPOWERBANK6の対サージ、スパイク性能がズバ抜けて高かったことと、あとは個人的に好きなメーカーTRANSPARENTの電源コンディショナーを導入したらどうなるのか・・・この欲求から逃れることができなかったわけであります。
そんなわけで、PL-C8から各機器の電源ケーブルを抜線し、撤去して同じ場所にPOWERBANK6を設置します。
各機器をそれぞれ別のBANKに接続し、最後にPOWERBANK6本体の電源ケーブルを接続して電源をONにします。
電源ランプと保護機能有効のランプが点灯しました。
真ん中の極性チェックランプは・・・点灯していなければ極性に問題ないということで良いんだよな・・・多分。
さて、多分大丈夫なので、各機器の電源をONにして音の確認です。
まだ設置したばかりなのでまずは慣らし運転がてらいろいろと聴いてみましたが、無音状態やピアニッシッシモなどの小音量演奏の際のノイズ感というか静寂感は変わらず。
まぁ、PL-C8導入の時に確認したとおり、ちゃんと電源由来のノイズ感、音の濁りはほぼ感じなくなっていましたので、ここはPL-C8もPOWERBANK6も電源コンディショナーとしてしっかり仕事をしてくれているということなのでしょう。
しかし、違いはなかったかというと大きな変化がありました。
まず、音がより前に出てくるようになり、力感がグッと上がりました。
特にライブ盤などはステージ上での各楽器の一音一音が明瞭になり、体感的な音のエネルギーも上がっているのですがうるさくなくなりました。
低音もグッと力強く沈み込み、総合的に各楽器が大音量で鳴り出した時の音の見通しが良くなりました。
これは大きな変化です。
ライブ盤を聴くのがさらに楽しくなりました。
来週以降、さらにいろいろな作品を聴き込んでみようかなと思います。
いやはや、やっぱりTRANSPARENTの製品、好きだな。
今度は浦和の絶品うなぎを食う (むさし乃)
先週は張り切って遠出して宇都宮で餃子を食ってきましたが、張り切りすぎてしまったので今週はどうしようかな・・・と。
先週に引き続き栃木の新鹿沼に行き、コチラもまた思い出せないくらい行けていないオーディオ喫茶「SOUND+CAFEなかじ」に行こうかとも思ったのですが、3連休の初日は天気が悪くて寒いし、場合によっちゃ雪が降る可能性もある・・・と言うことで、潔く近場で食べたいアイツを食いに行こう・・・・と、向かったのは浦和。
そう、3連休初日の金曜日、うなぎを食べに浦和に向かったのでありました。
で、鰻の蒲焼き発祥の地と言われている浦和には老舗の鰻屋さんがたくさんあります。
最も歴史のある「山崎屋」や、明治から営業をしているコチラも老舗の「満寿家」、昭和12年創業の「中村家」など、どこも美味しいのですが、今回目指すは「むさし乃」さんです。
最後に「むさし乃」に行ったのはいつだったかなぁ・・・
裁判員をやったときに行ったのが最後だったはずだから・・・2020年7月かな?
3年半ぶりにようやく行ける・・・
本当はあの後も何度か「むさし乃」にトライしたのですが、売り切れで食べることが出来ませんでした。
「むさし乃」はそういうお店なんですよ。
お店は11時オープンなので早めに家を出られれば・・・と思いつつ、なんだかんだお店に到着できたのは11時でした。
今日は連休初日とは言え、天気が悪く非常に寒いのでそんなに並んでは居ないのでは無いか・・・と、淡い期待を抱きつつ店の前に行ってみると・・・
お店には既に1巡目のお客さんで満席。
そして店の前には15名ほどが並んでいる状況でした。
マヂか・・・
やっぱり超人気店だ・・・
とはいえ、今日はまだ「売り切れ」ではありません。
並べば食えるのです。
そんなわけで店の前の通路に設置されたパイプ椅子に座って順番を待ちます。
ちなみに今日の鰻重は和匠鰻の新仔鰻重のみの提供だそうですが、むしろこれを食いに来たので願ったり叶ったりです。
寒風吹きすさぶ・・・と言うほどではありませんが、お店の外のマンション1回の通路なのでかなり寒い中、皆さんじっとガマンをして並んでいます。
更に、私の後にも続々とお客さんが並んでいきます。
そんな中、ブルブル震える訳でも無いのですが並んでいると、店員さんが並んでいるお客さんの人数確認に出てこられて、一人一人に「寒い中ありがとうございます」と使い捨てカイロを配ってくれました。
オイラはそこまで凍えていなかったので(他の人とは蓄えが違いますからね!)貰ったカイロをカバンにしまってしまいましたが、女性のお客さんを中心に結構カイロで暖をとっている方も多かったようです。
むさし乃はどんな常連でも予約は出来ず、食べたかったら必ず並ばないといけません。
常連どころか、修行に出ている息子でさえも、むさし乃で食事をしたいのであれば「客」なので並ばないと鰻を食えないのだそうです。
そこまで徹底しているのであれば、文句を言わず並ばないといけません。
そんな寒い中、40分ちょっと待ったところでようやく入店できる順番が回ってきました。
鰻の蒲焼きの香りに包まれながら店内に入るとうな子ちゃんがお出迎えしてくれました。
このうな子ちゃんの石像、浦和の鰻屋のどこに行っても見るんだけど、これ、配布されるものなのかな?買わされる(笑)ものなのかな?
兎にも角にも、冷えた体をお茶で温めながら何を注文するかメニューに目を通します。
新仔鰻重は注文するとして、後は何を追加で注文するか・・・
・・・よし、まずはうざくと骨揚げで鰻重が来る前の胃の準備を整えよう。
と、うざくと骨揚げ、新仔鰻重、肝吸いを注文。
が、しかし、うざくは残念ながら売り切れだったので骨揚げをコリコリかじりながら鰻重の到着を待つことに。
それにしても鰻って、骨まで美味いなんて反則ですよね。
骨の間に少し残った身からジュワッと染み出る脂の旨味も美味いこと・・・
さらに、鰻の前にこの骨揚げに山椒を少し振ってやると美味いんだ、また。
そんな骨揚げをコリコリサクサク無心に食べていると、ようやく待ちに待った新仔鰻重が運ばれてきました。
お重の蓋を取ると蒲焼きのかぐわしい香りが蒸気と共にフワッと目の前に広がる幸せ・・・
そして見てください。
このお重にギュッと敷き詰められた大きな新仔鰻。
美しい焼き目。
肝吸いを一啜りして箸の先と口の中を潤して、すかさず鰻をご飯と一緒に口の中に頬張ります。
・・・はぁぁぁ・・・やっぱり美味い。
なんでしょう、このふわトロを超越した口溶け・・・
箸でしっかり持ち上げられ、噛むと表層は僅かに香ばしく焼かれた鰻の身の食感を感じるのに、もう一噛みするとホロホロ~トロトロ~っと口の中で解けてトロけていきます。
そして鰻臭さのない上質な鰻の香りとタレの香ばしさが口の中に広がってしばらく口の中に残り続けます。
あぁ、鰻を食って良かった。
これが鰻重だ・・・と、感動と恍惚が去来します。
・・・大げさです。
でも、本当にこの感動的な新仔鰻重を食べるために「むさし乃」に並ぶんです。
この食感は、鰻の小骨の1本1本をピンセットで丁寧に抜くことで、口に含んだときに骨が口に当たらずにホロホロとトロける触感になるのですが、小骨も丁寧に抜かなければ焼いて蒸して更に焼き直すタイミングで身が崩れてしまうので、非常に丁寧な仕事が必要になります。
この丁寧な仕事が「むさし乃」の鰻の真骨頂であり、それが故に用意できる鰻の数にも限りがあるわけです。
分かっちゃいるけど、売り切れてありつけなかったときの悲しさったら無いですね。
そんな「むさし乃」の新仔鰻重を久しぶりに満喫し、幸せいっぱいにお店を後にします。
お店を出ると、お店の外には1組のお客さんしか並んでいなかったのですが、どうやらこの1組のお客さんで鰻は売り切れてしまったようです。
お店を出たのが12時10分過ぎだったので、オープンから1時間で売り切れたという状況です。
みなさん、「むさし乃」にお越しの際はくれぐれも時間にはお気をつけ下さいませ。
さて、「むさし乃」で鰻重を食べて幸せいっぱいではありますが、なにかデザートが欲しい・・・
ケーキ屋さん・・・という感じでも無いなぁ・・・と、小雨が降る中、浦和駅の東口から伊勢丹のある西口へ。
そして伊勢丹の中に何か良さそうな喫茶店は無いかとウロウロ。
事前情報無くウロウロしていましたが、なんだかハイソなサロンがあったので入ってみました。
伊勢丹の4階にあった「サロン・ド・テ シェ松尾」さん。
ドリンク付きで3080円のアフタヌーンティーセットにも興味津々でしたが、これは鰻食った後のオッサンが一人モシャモシャ食べるものでは無かろうと、こんな私でも雰囲気に気圧されて季節のパフェ林檎とホワイトチョコレートのパフェとブレンドコーヒーを注文。
うん、美しい。
紅白の林檎チップスと林檎のスライス煮、スパイシーなソフトクリーム、林檎ゼリーなどが美しくグラスの中に収まっています。
いやぁ・・・ハイソですねぇ。
林檎の酸味とソフトクリームのスパイシーな甘さがとても良く調和していて、食べる毎に変わる食感もとても面白く、とても贅沢な気分になります。
林檎の様々な表情を1杯のパフェの中で感じることが出来る素晴らしい「季節のパフェ」でした。
ただ、これはコーヒーじゃ無かったな。
ダージリンティーにしておけば良かった・・・
それにしても、周りのお客さんはほぼ全てマダムな感じでちょっと落ち着きません。
さすがサロン。
実はこの後所用があって夕方に大宮で集合しなければならないため、時間を潰さなければいけないのです。
残念ながらここで一人マッタリと時間を潰せるほどの度胸が無いので、パフェを食べて早々にお店を後にします。
さて、どこかで時間を潰さなければなりません。
本当は鰻を食べた後、「ボーはおそれている」を観に行きたかったのですが、12時からの回と21時の回しかなく、鰻を食い終わった時点でアウトだったため伊勢丹に行ったのですが、そこでも時間を潰しきれなかったのでどこか良い場所を探さなければ・・・
と、考えていたら、そう言えば東口に古い喫茶店があった「ハズ」と言うことを思い出し、試しに行ってみることにしました。
「ハズ」というのは、かれこれ20年以上前に行ったのが最後で、それ以降、東口は浦和のパルコが出来るなど再開発されているので、そのお店があるのか分からなかったのです。
ネットで調べればすぐに分かると思うのですが、調べたら面白くない。
ダメ元で東口に移動します。
駅を通ってパルコのある東口に出て、そのまま北側に抜ける路地に入ってすぐのところに・・・ありました。
1階入り口にあるこの昭和ど真ん中という感じのショーケース。
そしてそのショーケースを横目にエレベーターの前まで歩いて行くと・・・
「埼玉屋」さんです。
これですよ、これ!
敢えてエレベーターは使用せずに階段でお店のある2階へ。
2階に上がるとお店の入り口がドーンと。
変わらない。
昭和から何も変わらない。
いや、昭和時代には来ていないんだけれど。
でも、20年前から何も変わっていないこの景色。
最高です。
店内を覗くと全然空いています。
駅からこんなに近いのに。
たばこも吸えるお店なのに。
そんな懐かしい埼玉屋に入店します。
見てください。
このガランとした店内。
店内に電話ボックスがある風景。
レンガ調の壁に、少し薄暗い店内。
これぞ昭和レトロ。
これにビロードのソファーがあったら純喫茶そのものなのに・・・。
この時点で15時少し前なのに、「ちょっと一休み」なお客さんがほとんど居ない!
でも、女子高生~女子大生らしきお客さんもいて、むしろそっちにビックリです。
小洒落た喫茶店じゃ無くて埼玉屋に来るなんて、分かってるじゃないですか。
久しぶりのこの雰囲気に感動をしつつ、ソーダ水とたまごサンドを注文。
さすがに焼きそばの気分じゃ無かった。
いやぁ、正しい。
なんと正しいソーダ水とたまごサンドでしょう。
たまごはクラッシュしていないゆで卵とレタス、キュウリのスライスがはさまれたバージョン。
味付けは薄く塗ってあるマヨネーズ。
美味い・・・
そうだよ、こういうのがホッとするんだよ。
そして外に並んでいるお客さんの順番待ちを気にすること無く過ごせる、ゆったりとした時間が流れている店内。
これが贅沢というものですよ。
たまごサンドをつまみながらiPhoneのKindleに入れている漫画を読みながら時間が流れていきます・・・
16時半頃に別件で出かけていた母親と妹から連絡があり17時半に大宮駅で合流することに。
ソーダ水のお代わりをしようか、後ろ髪を引かれつつ埼玉屋を後にしました。
17時過ぎに大宮駅に到着し、母親と妹の到着を待ちます。
さて、合流したら海無し県の美味い寿司でも食おうか、はたまた肉でも食おうか・・・
そんなことを考えていたら母親からメールが。
昼ご飯をいっぱい食べてしまったのでお腹が減っていないとのこと。
・・・なんだと!?
それじゃ寿司や肉は無理じゃ無いか。
でも、鰻食ってパフェ食ってたまごサンドを食った私としては、晩ご飯は晩ご飯でちゃんと食べたい・・・
どうする?
悩むのはやめて、合流後はお茶も食事も出来る「伯爵邸」に移動です。
さすが伯爵邸。
店内は満席です。
しかし、僅かに霧雨も降っていて他に移動するのも面倒なので少し並んで入店し、妹はフルーツパフェを、母親はパラダイス沖縄を、私はミートスパゲティの大盛りとクリームソーダを注文します。
・・・なんだよ、パラダイス沖縄って・・・
そんなことを思いながら料理の到着を待っていると、やってきました、ミートスパゲティ大盛り。
・・・忘れてた。
大盛りって言ったらすげぇ大盛りが出てくるんだった。
こうやって見ると、パンチョの大盛り(600g)って可愛いな。
久しぶりに大盛りを頼んでしまい、そのボリュームに圧倒されながらも負けては居られません。
クリームソーダを片手にモリモリとミートスパゲティを頬張ります。
ミートソースで混ぜた様なパスタなのですが、ミートソース以外にもタマネギやピーマンなどの具材も入っていて少し不思議なスパゲティなのですが、まぁ美味いんですよ。
普通の量だったら・・・
オイラがスパゲティをモリモリ食べていたら、少しお腹が減ってきたのか妹や母親も少し食べると言うことで喜んでお裾分け。
さっきの埼玉屋が「正しい昭和の喫茶店」だとすると、この伯爵邸は「いろいろ滅茶苦茶な喫茶店」。
コーヒーや紅茶に各種ビールや豊富な種類のカクテル、喫茶店ならではの軽食から沖縄そば、ステーキ、各国のカレー、最近ではウイグル料理まで何でもござれ。
でも、この滅茶苦茶な感じがたまらなく楽しく、24時間営業ということもあり大宮でも有数のスポットになっている訳です。
ふぅ・・・お腹いっぱい。
まさか今日一日、こんな滅茶苦茶な暴飲暴食になるとは思わなかった。
それでもやっぱり、むさし乃で食べた新仔鰻重はダントツに絶品でした。
未だに反芻できそう。
とても美味しい一日でした。