売れてないイラストレーターがLINEスタンプについて語ってみた #04 | キャラクターデザイナー澤田 圭の★サワダーランド★

キャラクターデザイナー澤田 圭の★サワダーランド★

キャラクターデザイナー澤田 圭の作品と日々の出来事。

どうも



前回までのお話をまだ読んで下さっていない方は
是非そちらから目を通してもらえると、より分かりやすいかと思います!

第一章…自己紹介
第二章…現状報告
第三章…LINEスタンプを作るにあたって 前編



第三章で
デザインする上で注意すべき点が見えたことにより
リジェクトされにくい40種類のスタンプが描けたことと思います。

そこで第四章では
その完成したスタンプを
アップする際に気をつけたいこと考えていきます。



40種類がすべて描けた後、この様な画面で



1個ずつ、もしくはzipでまとめて
申請するためにマイページでアップするのですが



ココにもポイントが。

この投稿インタフェースは正直あまり良くありません。
なぜならこの投稿する順番こそが実際にスタンプが並ぶ順になるのにも関わらず
6x7マスというただ単にズラッと投稿させてる風になっているからです。

プレビューを押した時に表示される
この画面で並び替えが出来るべきだった!



なのでそこは自分でしっかり右上にあるプレビューボタンを押して
配置される順番を確認して下さい。



というのも先述の通り
実際のスマホで見るLINE内でのスタンプ選択画面は
8種類ずつに構成されているからです。



あたなが作る40種類のスタンプの中にも「喜んでる系」とか「怒ってる系」とか
グループがあるかと思います。

しかしそれを何も考えずどんどんアップしていって
例えば、Bというジャンルが05~09に配置されたとしましょう。



すると実際に使用する画面ではこのように
2ページにまたがって配置されてしまうのです。



よく使うであろうスタンプを前に持ってくるのも大事ですが
8個で1ページということを頭において配置することをオススメします。


もちろんこういう配慮は購入して頂いて初めて気が付くことなので
すぐに売上に繋がるテクニックではありませんが
こういうことまで考えていると



とか思ってもらえるかもですし



いっぱい押したくなる=送られた人への広告になるということもあるので
おろそかにはできません!


でもPC版では3列表示という統一感のなさ…。
LINEさんしっかりして!





さて次に、申請時にはスタンプの投稿と一緒に
タイトルや説明文も書かなければいけないのですが、
前回説明したように誤字脱字やどの言語で書くべきかを気をつけましょう。

そこで今日は更にもう一つポイントを。



ということです!

今現在、唯一埋もれた作品を掘り出してくれるのがこの検索機能
ここもおろそかにせず、しっかりひっかかりそうなワードを入れてると
下位まで落ちた時の救世主になってくれるかもしれません。
自分の名前やファンの方が見つけやすいワードを
さり気なく入れるのがポイントです。

サワダも普段はキャラクターデザイナーと肩書を名乗っていますが
検索されるワードとして高いであろう
イラストレーターというワードを使っています。

ただここは審査に通過した後でも変更できますし
承認後であれば
早ければその日の内に、遅くても数日で修正されますのでご安心下さい。




そして無事申請が終わればあとは審査されるのを待つばかり!
ほっと一息

…つきたいところですが、まだ注意すべき点があります!
それは前回お話ししたように



申請した順に審査されて販売されるのであれば
実際の著作権のように、
受理されなくても出願中ということで力を持つのですが
あなたが申請した後に作り始めた人でも
追い抜いて販売開始される恐れもあります。



ということは申請したからといって
全てのスタンプを公開するということは危険が伴うということです。

特に「やっと10個描けた~」なんて公開してるものを
手慣れたプロが「コレは売れる!」と目をつけでもしたら
瞬く間に描きあげ、運が悪ければ先に販売開始なんてことになるかもしれません。

これで「パクりだ!」と訴えられる可能性は少ないと思いますが
仮にパクったほうが先に売れた場合、
二番煎じと認識され、目新しく無い本人の作品は売れにくくなるでしょうし
最悪LINEからも似ていると判断され審査すら通らないかもしれません。

画力やデザインはともかく
今までにない切り口のアイディアで勝負しようとしている人は
描き切った達成感もあると思いますが
上記のような可能性もあることを考えて公開する際は特に気をつけて下さい。 



もちろん急に販売開始を告知するよりも、それまでにチラ見せをしたり
事前プロモーションをすることも大事ですのでお忘れなく!



また余談ですが

・販売エリアを最初は日本だけにしておいて、審査通過後エリアを拡大させる



・スタンプが完成していなくても登録だけしておいてスタンプIDを先に取得


などといった事をすることで審査を早くしてもらえる!
なんて裏技もアルとかナイとか話題になっていますが
真偽の程は定かではありません。




次回はいよいよ感動の審査通過後のお話!
通達が来ても、まず落ち着いて対応すべきことについてお話します。

→第五章【審査に通った後にすること】 に続く!!