孤独(こどく)
数年前の記憶ですが、麻生副総理が、かって総理大臣だった頃の自分の心境を“どす黒い孤独(こどく)”と表現した事がありました。
その後、歴代総理に関わる新聞記事などで、この“どす黒い”という言葉が頻繁に使われています。ネット検索してみると確かに、いろいろな場面で使われています。国を守り、国民を守る、一国の総理という立場の重責が、如何に重かつ大であるかを示すのが、この言葉の真意でしょう。
単なる権力欲だけの政治家であれば、こんな心境にはなれないでしょう。孤(こ)とは、みなしご、助けるものがない、ひとりぼっち等の意味です。また、独(どく)は、相手が無い、独り者、老いて子のないもの等の意味となります。孤独(こどく)は、助けるものが居ない自分、無視される自分、そんな中で戦う心を持ち続ける自分、を表現する厳しい言葉ですね。
私達日本国民が、私達のリーダーたる総理大臣を信任する基準を、仮に設けるとしたら、こうした孤立無援の精神状態の中で、日本国民の為、日本の国益の為、ひいては世界から信頼される毅然とした姿を示すことができる人物ででしょう。
今の世界状勢を鑑みるに、日本国のリーダーたる総理大臣の資質は、日本の命運を握るといっても過言ではありません。日本国の安全保障の為にも、日本の国益の為にも、現総理が、どす黒い孤独に耐えうる強いリーダーであって欲しいし、私達日本国民の未来に、希望の光をともして欲しいと願ってやみません。