虚勢(きょせい) | 二文字熟語

二文字熟語

漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

ちょうちょひまわり 虚勢(きょせい)

 人は、外に対しては、とかく見栄を張りがちです。また、自分を良く見せたいという虚栄心から、ついつい虚勢(きょせい)を張ってしまう。

 

 人の心理とは悩ましいものです。自分にない物を、如何にもあるが如く振る舞う。無いなら無い、有るなら有る。自然体で振る舞うのが素直であることは分っているのに、ついつい虚勢を張ってしまう。虚(きょ)とは、中身がない、空っぽ、実が伴わない等の意味です。次に、勢(せい)は、他に影響を及ぼす力、いきおい、成り行き等の意味となります。即ち、虚勢(きょせい)とは、中身が無い勢いのこと。従って、虚勢を張っても、他に何の影響も及ぼさないという事です。

 

稲穂ピンク
 自分自身の心に恥じないために。

 

 虚(きょ)という文字に“口”をつければ、“嘘(うそ)”になります。

 自分自身の心に恥じないため、真心をもって、いろいろな事柄と向き合いましょう。虚栄心を持たない。虚勢を張らない。そして、自然体で、素直な心で。