辛抱(しんぼう) | 二文字熟語

二文字熟語

漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

えーん看板持ち 辛抱(しんぼう)

 

 私が、私の子供達に望むことは唯一つ。幸せな人生を送ってもらいたい、という事です。

 

 “人生山あり谷あり”で、楽しい事ばかりではありません。辛い事もたくさんあるでしょう。それでも、その辛さに耐え、辛抱(しんぼう)することで、人は今よりもっと強くなれるし、立ちふさがる壁を乗り越える力もついてきます。難題に立ち向かうことの繰返しが人生とも言えるし、難題を乗り越えた幸せを積み重ねる事が人生ともいえます。

 

 辛抱(しんぼう)の辛(しん)という文字は、心が痛みうづく、つらい、苦しいetc.の意味があります。

 この文字によく似ている文字に“幸(さち)”があります。幸せという意味です。辛(しん)の文字に、漢字の一(いち)を足してあげると、幸(さち)に変身します。辛さも、幸せも、紙一重という事でしょう。

 また、抱(ぼう)という文字には、両手で抱え込む、だく、心に抱く、思うetc.の意味があります。

 

立ち上がる飛び出すハート

 辛抱(しんぼう)とは、心の痛みや辛さを、自分の両手で抱え込むと同時に、その困難を乗り越える事で、痛みや辛さが大きな幸せに変わってくる、そんな余韻をもつ言葉ではないかと思います。

 

 最初に書きましたが、私が、私の子供達に望むことは、唯一つ。

 幸せな人生。時に降りかかる艱難辛苦を乗り越えて、強い精神性を身に着ける事に拠って、幸せな家庭、幸せな人生を築いていってほしいという事です。