連綿(れんめん) | 二文字熟語

二文字熟語

漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

びっくり流れ星 連綿(れんめん)

 

 現在、読了しようとしている一冊は、「国土が日本人の謎を解く」(京都大学院経営管理研究部・特命教授・大石久和著、産経新聞出版刊)という本です。今、最終章である“おわりに”を読み始めたところです。

 

 この中で、気になった文章が出てきます・・日本という国は連綿(れんめん)として続いてきたし、また続いていく国なのだ、という理念がある。ほとんど神代の世界の人である神武天皇以来、一系で続いてきた歴史があり、その歴史の延長線上に将来があるという「信仰」が、わが国の立国理念なのである、と書かれている。連(れん)とは、つづく、並べて繋ぐ、連れになる、続いたものetc.の意味となります。また、綿(めん)は、新しい綿、長く続く、連なる、細かい、細いetc.の意味を持っています。蓮(れん)も綿(めん)も、続くとか連なるといった、同じような意味を持っている事に気が付きます。即ち、連綿(れんめん)とは、長くつながり絶えなく続いていく様子を表す意味を持つようです。

 

 確かに、わが国は、過去に建国を宣言したりした事はなく、神代の代から連綿と続いてきたことを、ごく自然に受け止めてきた国、これが私達の国、ニッポンなのです。

 

土偶ちゃん 地図

 ギネスでも認定されているように、日本は、世界で最も古い国と評されています。

 

 例えば、中国4000年と言いますが、中国の場合、漢族による王朝の交代、あるいは騎馬民族である蒙古族が支配した元のような国もあり、実際には、同じ国が4000年も続いている訳ではありません。ところが、日本は、万世一系という言葉が示すように、天皇陛下を戴いて同じ国がまさに2500年以上続いている、世界にも稀な国。このことは、日本人でも知らない人が多いようです。

 

 日本は、長い歴史と伝統に育まれ今に至っている国である事に、改めて、自信を持ちましょう。