酸素(さんそ) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

酸素分子
 今日の言葉は、酸素(さんそ)です。

 酸素(さんそ)からイメージされるものといえば何でしょうか。空気?健康?森林浴?私は、最近、活性酸素という言葉をしりましたが、人間、年齢を重ねてくると、体内にこの活性酸素とやらが増えてくるらしい。ネット上で公開されているフリー百科事典ウィキペディアを見ると、”細胞内の酵素で分解しきれない余分な活性酸素は癌や生活習慣病、老化等、さまざまな病気の原因であるといわれており、遺伝子操作によって活性酸素を生じやすくした筋萎縮性側索硬化症のモデル動物も存在するが、因果関係がはっきりとしていないものも多い。なお、喫煙による活性酸素の増加が、細胞を傷つけ癌を増加させるのみでなく、ビタミンCの破壊を促進し、しみ、くすみなどの原因となるメラニンを増加させてしまうことが知られている”。要するに、身体の老化や病気の原因となるもので、決して、冒頭書いたような、良いイメージのものではないようです。この活性酸素への対処が、ある意味、アンチエイジングのカギとなるのかもしれません。

 さて、酸素(さんそ)の意味ですが、酸(さん)とは、酸っぱい味のする液体、つらい思いをする。また、化学の分野では、酸素の略でもある。素(そ)とは、手を加えていない本質、むなしい、物のおおもと等の意味となります。酸素(さんそ)とは、無色・無味・無臭の気体の事で、燃焼や呼吸に必要な元素の事を指しています。それぞれの文字の意味に含まれる、つらい思い、あるいは、むなしい等の意味からは、冒頭書いた身体の老化のもととなる活性酸素のことを思い起こさせます。

囚人ファイチ
 人間の存在に必要な”酸素”と、人間の老化を招く”活性酸素”。同じ酸素でも、真逆の意味を有している。後者は、鉄に錆が発生するように、人間の細胞を劣化させる、言葉を変えれば人間の身体に錆を生じさせる悪玉ということになりますか。