開放(かいほう) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

女性開く
 今日は、開放(かいほう)という言葉です

 ××からの拘束から開放(かいほう)される・・自由に大空を飛び回ることが出来るような開放感。リタイアする時には、そんな開放感に浸りたい。職場への未練など微塵もなく、同僚と過ごした時間への感傷もなく、ただただ、自由な空間、自由な時間に自分を放つことができる開放感に浸りたい。これば、私の退職時の心境・・のイメージです。皆さんも、いずれそんな時を迎えるのでしょうが、どんな心境でその時を迎えたいと思いますか?

 さて、開放(かいほう)です。開(かい)とは、閉じてあったものが開く、自由にする、仕事を始める、開ける等の意味です。放(ほう)とは、はなす、遠ざける、束縛をとく、投げやりにする、きままにする等の意味があります。開放(かいほう)とは、束縛から解き放つ、あるいは解き放たれる事をいうようです。

命タヒ
 開放された瞬間、広い大地、広大な大空、自由な開放感が広がる。そんな時間が待ち遠しい。人間は一人では生きていけない。徒党を組む、あるいは組織の中で、一定の秩序という名の束縛の中で、生きている時間を流していく。ただ、生まれるときが一人であるように、死ぬときも一人。開放される瞬間というのは、一人になる時。その時を寂しいと思うか、満たされた時間と感ずるかは、どのような生き方をしてきたかに拠るのでしょう。