劣化(れっか) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

あっ真顔
今日の言葉は、劣化(れっか)です。

 今朝の天声人語。花と蝶々を材題に書いていたが、結びでは、・・早いもので、暦は今年の折り返しを過ぎた。とはいえ政治も経済も梅雨空のまま雲は低い。雨宿りの蝶のように羽をたたむ停滞感。野山を超え行く夏蝶に、早く姿を変えたいが・・と、最後は、今の政治や経済界への皮肉たっぷりに筆をおいている。いろいろ事情があるのだろうが、朝日新聞を筆頭に大マスコミの現政権や東電への論調は鈍い。政治の圧力か、東電(経済産業省など関係官庁?)の圧力か、物が歯に挟まったような記事が多い。これも、今の政治家や経済人が、それぞれの役責や職責を果たすような器ではない方々故の状況下。劣化もはなはだしい。

 さて、劣化(れっか)です。劣(れつ)とは、力が足りない、つたない、質が落ちる、いやしいetc.の意味となります。また、化(か)とは、形や形状が別のものになる、人格に影響を与えるetc.の意味です。劣化(れっか)とは、本来あるべき姿を保つことができずその質を落とし、本来あるべき姿とは別の姿になる・・そのような意味になりそうです。
 
いぃ~政治や経済の劣化を嘆くだけでは進歩は無い。ネット上の呼びかけで全国に広がった、原発再稼動反対デモ。これを今の季節の花、紫陽花に名を借りて、「紫陽花革命」と呼んでいる向きもある。いかにも、日本人の情感や情緒を反映した呼称であるが、それとは別に、このような一般市民が自主的に集まったデモが最終的には10万人デモに発展したという事実。国民を欺いてきた民主党政権は、国民の意識の高まりに気がついていなかったのか。強引に物事を推し進め、野田総理が政治生命をかけ?etc.などという事を言いながら。誰も、野田さんの政治生命なんか大切に感じていない、大切なのは”国民の生活第一”を掲げた、民主党の立党精神である。