巧言(こうげん) | 二文字熟語

二文字熟語

漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

ぷはちゅねミク
 今日は、巧言(こうげん)という言葉です。

 ”巧言令色鮮なし仁(こうげんれいしょくすくなしじん)”という言葉があります。野田総理大臣は、丁寧にゆっくりと話をされるが、彼が話す内容には、心が感じられない。まさに、野田総理の言葉は”巧言令色鮮し仁”です。孔子の言葉で、「口先が巧みで、角のない表情をするものに、誠実な人間はほとんどない」 という意味である。 弁がたつことと、そこに心、良心があることとは別のようだ。消費税増税については、果たしてそれが国家としての継続した増収につながるかどうか議論があるところであるが、原発再稼動の決定については、如何にも、その決定の背景に国家・国民に対する思いとか、原発被災地である福島県やその周辺の人々への配慮に決定的に欠けるようです。良心のかけらも感じられないのが感想です。

 さて、巧言(こうげん)です。巧(こう)とは、労力を尽くして事を成し遂げた結果、てがら、ききめetc.の意味となります。また、言(げん)とは、ものをいうこと、言った言葉etc.の意味となります。巧言(こうげん)とは、言葉を飾ってうまくいう事を意味します。また、巧言令色とは、言葉をうまく飾り顔色をうまくつくろうこと、等の意味となります。

!はちゅねミク
 巧言令色・・野田総理の言葉に翻弄されていた国民も、その中に、政治家として国家・国民を思う良心に欠ける事に気がつき始めている。原発再稼動の決定に、国民への説明責任が果たされていない。データ的には、大飯原発の再稼動がなくとも夏のピークの”数日間の数時間”をクリアすればなんとかなるというものもある。昨年の東電管内の節電の効果がそれを示している。また、40年を経過して老朽化した美浜原発の再稼動10年も認めようとしている。車検であれば、1年ごとに点検が入るレベルの危険な古い原発である。何をもって判断基準としているのか?釈然としませんネ。