年金(ねんきん) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日の言葉は、年金(ねんきん)です。

 今朝の日経ネット情報を見て驚いた。その見出しは、「年金67歳以上、OECD加盟国の4割、改革進む」でした。何を驚いたのかといえば、先進国の集まりであるOECD(経済協力開発機構)加盟国の4割もの国が既に、年金開始年齢を65歳超にし始めているという事。こうした事態が必要となっている背景は、勿論、先進国で進む少子高齢化の波がありますが、実は、そういった事態は既に何年も前から予測されていたにも拘わらず、政治や行政が、社会情勢の変化に対応した制度変更をしてこなかったつけはないのか?日経のこの記事の見出しの最後に、”改革進む”とあるが、ちゃんちゃら可笑しい・・と感ずるのは私だけではないと思います。社会状況の変化に対応した迅速な制度変更ができなかったから、年金支給開始年齢を繰り下げなければならない事態となっているのに、改革進む?可笑しいですね。振り返って、わが国をみると、OECD加盟国の中でも、決して、対応が進んでいるとはいえない。いずれにしても、日経も、改革進むなどという認識では困る。制度対応の遅れの後始末なのですから。

 さて、年金(ねんきん)という言葉です。ウィキペディアでその意味をみると、毎年定期的・継続的に給付される金銭のことである。また、年金を保障する仕組み(年金制度)も指す。制度の運営手法によって、公的年金と私的年金に分類される。また個人年金は私的年金とは別に分類する場合が多い・・との解説。年齢を重ねた時に備えて、若い時代から、毎月給与天引きをしたり積み立てをしたり、結果として一定年齢に達すると給付されるものが年金(ねんきん)です。今、その制度が、国の対応の遅さやその原資をしっかり管理すべき行政機関(・・であった社会保険庁)の不始末から、崩壊の危機に直面している。

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 ”日本人は立派でも、政治家や役人は、このテイタラク”、というのが、世界のわが国に対する評価です。日本の総理が短期の間にコロコロ変わる政治、閣僚の不祥事で、これまた担当大臣がコロコロ変わる。チョット前は、多くの役人が、接待・贈賄あるいはインサイダー取引etc.様々な不祥事で信用失墜を重ねた。今も同様でしょう。本来は、日本人は立派、日本人を代表する政治家も人格・識見ともに尊敬に値する、行政府の役人も国そして国民のために精一杯の仕事ぶりだ・・そうありたい。