治療の上で大切な事 | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

どの刺激方法が一番良いのでしょうか?

どの刺激が自分には合っているのでしょうか?


この様なご質問を多く受けます。


妊娠に至るまでの治療の中で刺激方法(排卵誘発)はとても大切なファクターです。

妊娠率に大きくかかわってくる箇所です。

そのため非常に大切な部分といえます。


ただ刺激方法以外にも成功の鍵は多くあります。


刺激方法と同じくらい大切な事が数多くあり、 

培養士の技術も非常に大きなウェイトを占めています。


同じ卵子と精子でも培養士の経験 、技術で全く違う胚盤胞になります。


そもそも培養士のレベルが低いと受精すらしないケースもおきてきます。

難しい症例になるほど培養士のレベルが求めれるのではないかと思います。


治療の過程で以下の6項目が大切になってくると思います。


採精 

卵巣の評価 

排卵誘発 

採卵 

授精、胚培養 

胚移植


この6項目をすべてきちんと行って初めて妊娠に至るのだと思います。 


いくら良い刺激をしても他が合っていなければ妊娠に至らないことになります。

いくら良い胚が出来ても移植が成功しなければ妊娠しません。

どれか一つ欠けていても妊娠には至らないと思います。


当院の説明会ではこの6項目を説明しております。


以前の記事の良い胚盤胞ができるためには  も参考にして頂けたらと思います。