子宮内膜症を告白 | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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松浦亜弥、子宮内膜症を告白 ファンの反応は?
タレントの松浦亜弥(25)が30日、4年前から「子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)」を患っていたこ..........
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今回のニュースは子宮内膜症について若い女性に啓蒙活動になりとても好ましい事だと思います。

若い方で、未婚で、今すぐ子供を希望していない子宮内膜症の患者さんの場合はぜひ低用量ピルを使う事をお勧めします。数年前からピルでも保険適応になり使いやすくなりました。

ピルを使用すると生理痛がかなり改善します。

また将来妊娠を希望する際に内膜症が悪化して癒着やチョコレートのう腫が出来ている事も防ぐ事が出来ます。ひどくなってからではピルではコントロールするのは難しくなり手術をしないと治らなくなります。少しでも怪しいと思ったら早めに産婦人科を受診すべきと言えます。


子宮内膜症は毎月の生理が病気を悪化させています。生理を止めてしまえば悪化しない事になります。ピルで生理をコントロールする事で内膜症の進行を抑える事が出来ます。


子宮内膜症合併不妊の治療(薬物療法)については以前の記事(内膜症の薬物療法 )を参考にして下さい。


富士製薬から2008年7月に発売された「ルナベル」は「子宮内膜症に伴う月経困難症」で保険適応にもなり、月2300円/月程度と安く処方出来るようになり患者の負担が減りました。