総集編-2 京都紅葉便り2011 | 西陣に住んでます

総集編-2 京都紅葉便り2011

西陣に住んでます-円通寺



今年の京都の紅葉は、信じられないくらいの遅いスタートでした。


[京都紅葉攻略作戦2011] で過去のデータを基に

「今年の京都の紅葉は色づきが遅れる」ということを事前予測したものの、

これほど記録破りの遅れになるとは思いませんでした。


期間を通して去年より0~5日の遅れですが、

もともと去年も平年よりかなり遅れたので異常な遅さと言えます。


今年は去年よりも夏は暑くなかったものの、

11月初めに夏日を記録し、その後も大きな寒波が訪れることなしに

気温が平年より高めに推移したことから

このような結果になったものと思われます。


このような気象もあり、今年は見頃の予測もかなり難しい年でした。

「いくらなんでも、もう絶対に紅葉しているはず」って思って訪れたところが

全然青かったなんてことは日常茶飯事でした。

おそらく今年はリピート率(失敗率・・・笑)もかなり高かったのではと思います。


さて、今年の紅葉自体の美しさは?ということですが・・・


一般に紅葉が遅れる年は、

「今年の紅葉はあまりよくない」という噂が飛び交います。

今年も紅葉を観に行ってると、周辺から

「今年の紅葉は色が悪い」とか、「赤くなる前に落ちてしまってる」とか、

「赤くなる前に枯れてしわしわになってしまってる」とかいう話が

何度も何度も耳に入ってきました。


そんな巷の噂話に対して、私が実際に見て回った感想ですが、

確かにそういった現象が一部に認められましたが、

これはどの年にも少なからずある現象です。

けっして他の年に比べてずば抜けて多いようには感じませんでした。

結論を言えば、今年の紅葉自体の美しさは平年並みだったと思います。


例えば、「今年の紅葉は色が悪い」という話のほとんどは、

見頃に達する前の緑混じりの紅葉を観て言っているケースが多く、

これもありがちな話です。

「最近の若者は・・・」っていう説教くさい言葉が

古代エジプトから存在するのと同じことと思います(笑)


本当ににその年の紅葉が悪いことを証明するには

見頃の期間にずっと通って、同じ天候条件の日に他の年の写真と

見比べないとわからないと思います。

なので、1年に1日だけちょこっと観に行って

「今年はダメ」とか言っている人の話には合理性が低く、

信じない方が身のためかと思います(笑)


逆に参考にする価値があるのは、「あそこはキレイだった」って話です。

少なくとも、そのときその人はその紅葉を「キレイ」と感じたわけで、

もし見た時点から時間経過が少ない場合には、

キレイなものを観れる可能性があるということです。


さて、紅葉が遅れていた下鴨神社の糺の森ですが、

今日観に行ってみたところ、見頃までもう少しかかりそうな感じでした。


西陣に住んでます-糺の森


この糺の森の紅葉については、今年はちょっとだけ問題ありなんです。


実は、カエデの紅葉は遅れているのですが、

他の種類の木の落葉が先行して進んでいて

それらの木の落葉がカエデに大量に引っかかっているんです。

そして、この落葉がすでに枯れ始めているために

紅葉する前からすでに枯葉混じりとなってしまってます。


そんな状況を見ていたら、近くにいたカップルの話声が聞こえてきました・・・


「今年の糺の森はダメだね。紅葉する前にもう葉が枯れ始めている。」

「ホントだぁ~ 今年の紅葉はキレイじゃなかったんだって~」


いやいやまだカエデ自体は枯れてはいませんし、

そんなに言うほど悪くはなかったですよ~

って言いたいところでしたが(笑)

なんとなくそんな会話にワビサビと冬の到来を感じて

ハードボイルドに家路を急ぐ私でした(笑)




最後になりましたが、

今年も京都紅葉便りをご覧いただくとともに

たくさんのコメントをいただきありがとうございました。

心から御礼申し上げます。




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