緑映える雨の大徳寺高桐院
一般に雨降る梅雨といえば「ジメジメして憂鬱」
というネガティヴな印象がありますが、
実は、雨の京都って、かな~~~り素敵な風景が多いんです。
中でも雨の禅寺の苔庭の風景は特筆すべきものがあります。
ちょっと挙げるだけでも、金閣寺、銀閣寺、南禅寺、龍安寺、西芳寺・・・
と素晴らしい苔庭がたくさんあります。
そして、この記事で紹介する大徳寺高桐院は、
雨の苔庭をとっても静かにゆっくりと楽しめる場所といえるかと思います。
山門をくぐると、まずは、青紅葉と苔の参道をゆっくりと歩いていきます。
この参道は、ただでさえ癒される風景が広がるのですが、
雨の日は緑がより鮮やかになると同時に程よく暗くなり、
カンペキなヒーリング空間と化します。
ちなみに振り向くと↓こんな感じです。
さて、つきあたりを右に折れて左に曲がると・・・
寺の玄関が見えます。
玄関の向こうに中庭が見えるのも美しい風景です。
ちなみに、高桐院には、
太閤秀吉が北野大茶会のときに作った茶室を移築した松向軒があり↓、
建物も見ごたえ十分です。
ただ、雨の日にはやっぱりこちらの苔庭が最高です。
建物の外に出て直接庭を観るのもよいのですが、
↓こんなふうにして建物の中から窓を額縁して観てみると、
また違った感覚で風景を楽しむことができます。
かすかに緑色を帯びた光が差し込んできます。
小さな窓を通して観る風景もアメイジングです。
中でも私が好きなのはこのアングルです。
窓の向こうには、細川ガラシャ夫人の墓所があります。
きれいな青紅葉からもわかるように
梅雨のこの時期、京都で最高に素敵な場所の一つです。
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