大徳寺興臨院の枯山水
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冬の京都は比較的すいてます
そんなときに心を落ち着けてじっくりと訪れたいところが、
枯山水庭園です。
枯山水庭園は、基本的に石と砂と苔で自然を表現するものです。
そのため、基本的に季節に関係なく楽しむことができるのですが、
やっぱりゆっくりと味わうことができるのは、すいてるこの季節です。
なかなかいいもんですよ
こんな素敵な庭を前にしていろいろと考えてみるの・・・
今夜のおかずは何にしようか とか・・・
サブプライムローンで一番儲けたのは誰 とか・・・
大統領の語源はやっぱり一番偉い棟梁 とか・・・
今夜の土曜ワイドの犯人は誰 とか・・・
今日のブログネタは何にしよう とか・・・
ただ寒いのが難点なので、完全防寒が必要で~す。
さて、この週末に冬の特別公開をしている
大徳寺の興臨院にちょっくら行ってきました。
ここは、典型的な枯山水があることで知られてます。
すいてました。
というか、たまに人が通るだけというのが正しいかもしれません。
方丈の真ん中にすわって、じっくりと庭を眺めることができました。
ところで、最近いろいろと枯山水を見るようになったおかげで
少しばかり庭の楽しみ方がわかってきました。
枯山水にもいろいろありますが、
よくあるパターンとして生々流転というのがあります。
これは深山に落ちる一滴の水が次第に大きな川となって
最後には大きな海に流れるというものです。
↑この写真を見てください(クリック拡大)。
枯山水庭園で一番高いところにある石、または一番背の高い石はたいてい
中国の蓬莱山という不老不死の仙人がいる山を意味しています。
そして、ここに落ちたしずくが滝を落ちて橋をくぐって大河となって海に流れる
という生々流転のパターンを見つけ出すことができると思います。
ということで、枯山水の解釈も、もうお手上げではなくなりました(笑)。
今考えてみると、[大徳寺黄梅院]
の作仏庭は典型的な生々流転でした
他にめちゃくちゃよくあるパターンとして虎の子渡しっていうのがありますが、
これはまたの機会に紹介させていただきますね。