大徳寺黄梅院 特別公開 雨上がりの光と影のコラボ
大徳寺は西陣の北に面した紫野の地にあります。
20以上の塔頭寺院(子供の寺院)をもつ臨済宗の大寺院(禅寺)です。
鎌倉時代には京都五山[過去記事]
の第一位でしたが、
室町時代以降京都五山からはずれ、[応仁の乱]で焼けおちてしまいました。
落ちぶれていたこの寺を復興したのはなんとあのトンチの一休さんです。
そして、安土桃山時代には豊臣秀吉と千利休によって
日本の歴史の表舞台に立ちました。織田信長や石田三成の墓もあります。
塔頭寺院で普段から拝顔できるのは4つだけで、
ほとんどの塔頭寺院は拝顔謝絶となっていますが、
春と秋に特別公開される寺院がいくつかあります。
そんなわけで特別公開していた黄梅院(おうばいいん)に
雨上がりの午後、ちょっくら見学に行ってきました。
この黄梅院、信長が父の供養のために秀吉に作らせました。
もともと素晴らしいところなんでしょうけど。
訪れたその時のシチュエーションがホントに極上すぎました。
雨がすべてを濡らした後に午後の木漏れ日がさしてつくる光と影の世界
とでも言えばよいのでしょうか・・・まさに一期一会です。
今日の写真は特別気にってます。どうぞ最後までお付き合いください。
まず門を入ると、
雨上がりの水を含んだ苔と濡れた石畳に木漏れ日があたってました。
禅寺におなじみの花頭窓(かとうまど)には紅葉が見えてます。
行く先々がピカピカ光ってます。
苔に埋め込まれた石がまた美しい!
上を見れば抜けるような空に真っ赤な紅葉
下を見れば真っ赤な落ち葉
まるで夢の世界です。
渡り廊下も美しい
光のピンポイント攻撃
そして木漏れ日が美しい苔の庭に・・・
この庭は千利休が造った直中庭(じきちゅうてい)です。
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さらに進むと、木漏れ日さす枯山水
枯山水に滴り落ちる清水
本堂前の枯山水庭園の破頭庭(はとうてい)。岩と苔には癒されます・・・
中庭の枯山水庭園
こちらの花頭窓から見るのが正しい見方です。
船が島に向かいます。遠近法で船を大きく見せてるらしいです。
そして、本格的な枯山水庭園の作仏庭(さくぶつてい) 。
岩と岩の隙間で滝を表してるとのことです。
また、その水が下流で岩にぶつかって巻くように流れてます。
実際に庭はこんなに長くなっています。
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これでもかこれでもかの光と影の一期一会の演出・・・深く感動しました。