東福寺 特別公開
この秋もいろんな特別公開をしている東福寺に行ってきました。
東福寺は、紅葉の名所としてすごく有名なお寺です
(ただし、現在はまだまだですよ)が、
寺の格としても京都五山の一つで、多くの塔頭寺院(子供の寺院)とともに
京都の東南に東福寺グループを築いています。
ここでちょっと京都五山について簡単に説明しておきます。
五山と言えば、京都の夏の最後を彩る、
大文字、妙法、舟形、左大文字、鳥居形を
思い出される方が多いと思います(例にもれなく私もそうでした)が、
これは五山の送り火で、京都五山とは異なります。
まず、五山の「山」というのは仏教で位が高い寺院を指します。
本山とか大本山とか総本山とかいいますよね。
それで、京都の寺院にお参りに来る人のことをおのぼりさんといったのです。
そのおのぼりさんの私が説明するのもなんですが(笑)・・・
で、京都五山とは何かといいますと、
京都の中で位が高い6つの禅寺のことです。
五山なのに6つあるのって感じですが、あります。
別格+5寺院=6寺院なんです。エライ順に書くと、次のようになります。
南禅寺(別格)、天龍寺(一位)、相国寺(二位)、
建仁寺(三位)、東福寺(四位)、万寿寺(五位)
東福寺は第四位です。大徳寺や妙心寺でも五山に入れませんでした。
星の数のような寺院の中の第四位はかなりの高い位といえます。
さらに、第五位の万寿寺は東福寺の塔頭です。
ちなみに昨日紹介した相国寺は第二位です。
一時期、足利義満がゴリ押しして相国寺が第一位になったのですが、
義満没後、また元の第二位に戻りました。
さて、前置きが長くなりましたが、今回特別公開されていたのは、
東福寺の三門、本堂、龍吟庵をはじめとして、塔頭の即宗院、天得院です。
駆け足で説明しま~す。
三門:写真撮影禁止なので紹介できませんが、眺めがよかったです。
本堂(仏殿):昨日も紹介しましたが、禅寺の天井には龍の絵が定番です。
堂本印象が書いた龍図よかったです。
即宗院:庭のみずみずしい苔がほんとにキレイでした。
天得院:ここも苔がキレイ!そして窓からのぞくお庭も
霊源院:ここは非公開ですが、きれいな赤が見られたので写真撮りました。
ただし、紅葉ではありません。トキワサンザシの実です。
めちゃくちゃ鮮やかでした。
気になる紅葉までには、あと2週間位かかるのではないでしょうか・・・