2008-01-05

龍安寺石庭の15個の石、本当は一度に見れます

テーマ:京都発見

龍安寺石庭


新春から少しマニアックなネタで申し訳ないのですが・・・(笑)


世界遺産にも指定されている京都の龍安寺石庭(Rock garden)は、
たぶん日本で一番有名な庭ではないでしょうか。

というテーマを基に造られたこの庭を見るために
日本国内はもちろんのこと、世界中から観光客が訪れます。


さて、この石庭には15個の石があります。


これらの石のレイアウトを説明するために
庭の前を少しずつ移動しながら撮った写真をつなげてみました。
すると、↓こんなふうになります。

龍安寺石庭

(画像をクリックすると拡大画像が飛び出します)


このランダムな石のレイアウト、かなり素敵です!!


ところで、この15個の石は


「どこから眺めても必ず1個は他の石に隠れて見えないように

 設計されている」


とのことです。


東洋では15という数字は完全を意味すると考えられているのに対して
この石庭は14個しか見えない状態で不完全を表しているということです。

具体的には、
庭の右側から見ると、左側の2番の石が3番の石に隠れて見えなくなり、

龍安寺石庭

左側から見ると、右側の15番の石が14番の石に隠れて見えなくなります。

龍安寺石庭


で、このような不完全な状態を克服するために
心眼(心の目)で隠れた石を見抜くというのが正しい見方のようです。


この話って、すご~~~く有名な話です。


ガイドブックやネットでも龍安寺石庭といえば、この話って感じです。
実際、この石庭を訪れてほんの1分もいれば、
見学者のどなたかがこの話をされているのを必ず聞くことができます(笑)。
素晴らしい話ですね。もしそれがホントならば・・・


実はですが・・・
この15個の石を肉眼(笑)ですべて見ることができる場所があります。

↓写真の赤いところのあたりです。わりと広いエリアです。

龍安寺石庭


このあたりから庭の写真を撮ってつなげるとこんな画像になります。

龍安寺石庭

(画像をクリックすると拡大画像が飛び出します)


ここで、写真を拡大して見てみると、まず2番がこんな風に見えます。

龍安寺石庭

龍安寺石庭


そして、15番はこんな風に見えます。

龍安寺石庭

龍安寺石庭


したがって、↓こんなふうに15個全部が見えていることになります。

龍安寺石庭

(画像をクリックすると拡大画像が飛び出します)


ちなみに立っても座っても見ることができます。


なお、この角度であっても石の全体像については見ることはできません。
部分的に必ず隠れます。したがって、この話は、


「どこから眺めても必ずいずれかの石の一部は

 他の石に隠れて見えないように設計されている」


と百歩譲って解釈することもできなくはありません。


ただ、そう考えると、庭の右の部分を見ただけで
2番4番の石の一部が真ん中にある3番の石に隠されているので、
それだけで石のすべての姿をを見ることが不可能となります。
この場合、15個がど~のこ~のという問題ではなくなり(笑)、

こんなんでよければ、私でも簡単に
一つの石が見えないようにレイアウトできると思います。

したがって、この百歩譲った解釈は合理的な解釈ではなさそうです。


以上から、考えられることは次の3つです。

(1) この庭の設計者は1個隠れることを意図してレイアウトしなかった。
(2) この庭の設計者は1個隠れることを意図してレイアウトしたが、ミスった。
(3) この庭の設計者は1個隠れることを意図してレイアウトしたが、

  誰かが少しだけ石を動かしてしまった。


こんな素敵な庭を設計した人が

(2)のようなミスをすることはないと思います。
また、この庭を大切にしている龍安寺が
(3)のような管理ミスを起こすような可能性もないと思います。

したがって、(1)が正しいのではないでしょうか?


こんな素敵な話を否定したくありませんでいたが、
私がこんなふうにして証明しなくても、いずれわかることです(笑)。
むしろ、事実を見ない方がいけないと思います。
まあ「嘘も方便」という仏教思想を学ぶにはいいチャンスではありますが(笑)


また、この話が否定されることによって、
この庭の価値が減ってしまうことなどありえません。
ほとんどの人はこの素晴らしい石庭を訪ねてから、
コネタとしてこの話を知るようになるわけで、
この話を聞いて感動したからここを訪ねる人は少ないからです。


ちなみに、入場したときにもらえる龍安寺の公式パンフレットには
この話は全く触れられていません。念のため。

この話は龍安寺のオリジナルではなさそうです。


まあ、いずれにしても、

「どこから眺めても・・・見えない」というのは嘘です。

空から見れば15個全部見れることは明らかですからね(笑)


以上の考察は、暮れに龍安寺の石庭の前で1時間くらい考えた結果です。

やっぱりここくると、いろいろと考えてしまいますね(笑)。[過去記事]



ところで、

今までいろいろと京都について考察したバックナンバーを中心として

「京都発見」のカテゴリー新たに追加しました。→[リンク]



AD
いいね!した人  |  コメント(37)  |  リブログ(0)

コメント

[コメントをする]

37 ■無題

だいぶ遅いコメントですがちちょっと失礼。

その話、私が龍安寺行ったときに誰かが言っていた内容と少し違いますね。
私が聞いたのは
「15個の石が全部見える場所があるらしいよ。そこに立つと全部見える。それは悟りの境地を端的に示してるんだよ。この世の真理に立つ=全てが見える」といもの。

つまり、あらかじめ全部見える場所を設けて設計していたのではないか?
見える人間には見えるように。

とてもミステリアスで且つロマンティックなお話ですね。

36 ■鬼手仏心

この庭は、人の未熟さを知らしめる為に作庭されたものと思っています。

35 ■もっくさんへ

龍安寺の庭のような曝露条件の岩石で考えられる劣化は、(1)寒暖差に基づく岩石の膨張・収縮に伴う機械的風化か(2)乾湿繰り返しによる劣化(スレーキング)のいずれかです。ここで2番と15番を隠す可能性がある3番の岩石と14番の岩石は、典型的な中古生層の珪質岩であると考えられます。この岩石は少なくとも一軸圧縮強度が100MPaを遥かに超えると考えられ、構成粒子も緻密で粒子間の熱伝達度の分散も小さいと考えられます。このためたかだか600年で(1)の劣化が生じるとは考えられず、また一軸圧縮強度が100MPaの珪質岩がたかだか600年で(2)の劣化が生じるとも考えられません。科学的な観点から劣化して見えるようになったと考えるのは不合理であると考えます。つまり劣化については考える必要はないということです。

34 ■はじめまして

劣化と言うことは考えませんでしたか?

33 ■kazuさん

お早いお返事ありがとうございます!
とてもうれしいです(^^♪
では、参考にさせていただきます。

本当にありがとうございました!!!

これからもこのためになる面白いブログ、見続けます(^^)/!

32 ■ディナーロールさんへ

ご連絡いただきありがとうございます。
御研究の御参考になれば嬉しいです!

31 ■おねがい

こんにちは。はじめまして!
中学生です。
学校で龍安寺について調べることになったのですが、こちらのブログの一部を参考にさせていただいてもよろしいでしょうか。
15個というのは「完全」を意味するということで石庭の石の数が14個しか見えることがないはずなのに、なぜ15個見える場所が存在するのかということをテーマにしていて、ピッタリの答えがkazuさんのブログの内容だったのです(>_<)
この答えは、kazuさんの考えであって、正解ではないとは思いますが、使わせていただいてもよろしいでしょうか・・・。

お返事お待ちしております。

30 ■無題


 こんばんわ♪
私は中三で今度京都と奈良に修学旅行で行く予定です(^_^)v
龍安寺を一番楽しみにしていたので、少しマニアックなところまでわかってとても良かったです♪
ありがとうございました。

29 ■無題

ありがとうございます
今度見てみます

28 ■無題

もうすぐ修学旅行で京都行くので 肉眼

で確かめてきます(・∀・)

27 ■どーも

凄いためになりました。
今度、行って見てみたいです。

26 ■無題

そもそも石が15個とか言われ出したのが明治以降で、15が完全を現す云々もそれ以降に出来た説
庭の製作者に1個見えないようにとかそういうつまらない意図は無かったんだと思いますよ

25 ■無題

きれいですねヾ(@°▽°@)ノ

24 ■無題

とても詳しくて分かりやすかったです( ´艸`)

23 ■JAXAさんへ

こちらこそはじめまして!
写真はどの写真でもどうぞご自由にお使いください。
ただ、学生さんきっと眠りますよ(笑)

22 ■はじめまして

はじめまして、JAXAと申します。
大学の動画編集系の授業の背景を探しているのですがこの石庭の写真を使わせていただいても大丈夫でしょうか?

ついでに記事も読ませていただきました!
これは興味深い内容ですね、
石の形状と配置に着目し考え続ける・・・、
こんなことを私もしてみたいものです。
まぁ私は恐らく途中で妄想に走って
目の前の石庭など眼中になくなるでしょうが(苦笑)

21 ■うちもっ☆

うちも修学旅行で9・10で、奈良&京都に行ってきます!!
班別行動のときにいきます!
このあいだ、しるしるみしるでやっていたので、
興味がわいてきて班の人と相談して
ここに行くことになりました。
全部見れるところを【完全ではないケド・・・ww】
書いてくれてありがとうございました。

20 ■無題

私、今度修学旅行で行ってくるので、全部見れる位置に立ってみようと思います^^ 
あたし視力がわるいので見えるかどうか心配ですけど、気合いで見ようと思いますw

いい情報をありがとうございました。

19 ■はじめまして♪

ブログ楽しく拝見させて頂きました


興味深い記事ですね\(^O^)/

また拝見させて頂きます♪

18 ■ご無沙汰しております。

昨日より5日の仕事はじめまで休みであり、その間出来得る限り、バックナンバーを見させて戴きまく予定です。それにしても毎回毎回興味深い記事をありがとうございます。年間5,000万人の観光客が京都を訪れます。京の冬の旅是非ともご参加ください。非公開文化財特別公開12か所
はどれも絶筆に尽くしがたくおもいます。宝厳院の襖絵と障壁画「」風河燦燦三三自在」(田村画伯)は大変な前人気です。私は妙心寺や東寺の山門に期待をしております。うるわし、あじわい、みやび、やすらぎコースも参加予定です。京都観光の仕掛け人は天才であり、寝食を忘れそれらを引き継いでいるたのもしい若者たちにをしたに拍手を送りたい気持ちです。by k-yanaka

17 ■了解しましたf(^ー^;

どうやら自分の勘違いのようですね~

変な事を書いてごめんなさいm(__)m

16 ■ファルコンさんへ

方丈の建物のなかということでしょうか?
その条件があったとしても15個すべて見えます。
6枚目の写真は方丈にへばりついて撮ったものです(笑)。
今度行かれたらご確認ください。

15 ■今更ながらf(^ー^;

龍安寺の石庭は

方丈から見たら…

ってのが 大前提なんですよ~

今日の記事から飛んできちゃいましたf(^ー^;

14 ■コストさんへ

こちらこそはじめまして!
龍安寺は大好きなお寺の一つです。
寺の境内中がすごい芸術です。
石庭も素晴らしいですが、
回遊式庭園や苔寺など他にも素敵な世界が広がってます。
京都ではなぜか、きれいにまとめられた話は
案外実際と違うことが多いんですよ(笑)。

13 ■はじめまして

はじめまして、コストといいます。
僕も先月龍安寺に行ってきたんですが、15個一度には見れないって説明に納得として帰ったんですが、なるほどこういう見方をすればよかったんですね。
京都の神社仏閣はファンなんで、また来ますんで、よろしくお願いします。

12 ■keillsさんへ

石が15個、うまいこと並んでいます。
普通に見ると確かに14個しか見えないように感じます。
そして、そのことからこのような話が作られたのは真実だと思います。
なかなかいい話なんでここまで有名になったんでしょうね。
今度は、14個しか見えない場所に座って心眼で見抜こうと思います。

11 ■目白のヤプーさんへ

連日ご訪問いただきありがとうございます!
私も交通費がほとんどかからない
格安の京都の旅を楽しんでいるんですよ(笑)。

10 ■seinengarireo0611さんへ

この石庭は有名ですね。
金閣寺とならんで外国人の見学者が一番多いところではないでしょうか。
もちろん、大部分の箇所からは15個の石のうち14個の石しか見えません。
ただ、中心のすぐ横の比較的広いエリアから
15個見えるのにもかかわらず、この話が定説化されているのが、
不思議で仕方ありません。
このような庭を創造した作庭家が、
このことに気がつかないわけがないと私は思っています。
空から見れば15個の石が見えるので、
とんちの一休さんでしたら
方丈の屋根と土塀に縄やはしごをわたして
見ていたかもしれませんね(笑)。

9 ■らくださんへ

マニアックでしょう(笑)
お読みいただいてありがとうございます。
少なくとも1箇所で全部見えるのところがあるのは真実です。
次回行かれたときには、絶対にご確認ください(笑)。

8 ■miwaoさんへ

今度はぜひご確認ください。
写真よりも肉眼で見たほうがはっきりとすると思います。
そして、必ずガイドさんや見学者の方々からこの話が聞けるので
こっそりと耳を立てていてくださいね(笑)。

7 ■negimariさんへ

深~く考察できたのは、龍安寺の石庭のおかげです(笑)。
ここに来ると自然に心が落ち着いて、
理性的に考えることができました。

6 ■こんにちは!

京都の龍安寺の石庭は、15個あるんですね!

何処から眺めても必ず1個は隠されて見えないように設計されているのって、素敵ですね。

何処から眺めても15個あるのに14個しか見えないのは、ミステリアスで心で感じてほしいからの意図なんですね。

5 ■ありがとうございます。

毎日、格安で京都の旅 楽しませていただいております。

4 ■竜安寺

kazuさん今日のブログは竜安寺の石庭についてですか。

この石庭は凄く有名な所ですよね。世界遺産は凄いの一言です。

でも、実は自分一回も行った事がないんですが(笑)

しかし、15個の石が有るにも関わらず14個の石しか見えないようになるとは作者も凄い事を考えて作った物だなぁと思いました。
テレビでもよく紹介されていて人を惹き付ける石庭ですよね。


まさか、15個の石全部を見れる所が有るなんて知りませんでした。まぁ、石の全体を見る事が出来ないのは少し残念ですが、元々そういう設計何ですから仕方ないですね。V(^-^)V


まぁでも、空からみれば15個の石全体がみれるんですから、全てを見る事は不可能ではないんですよね。

kazuさんの言う事は全くその通りって感じですね。

でも、昔の人から考えて見ると絶対に15個全てを見るのは不可能だったんでしょうね。
コメントが長くなってすいません。

これからも又ブログ拝見させて頂きますね。

3 ■ふむぅ

マニアックながら、面白ネタですね。
次に行った時、確認してしまいそうです(笑)

2 ■スゴいですね~

何度か行ったことはありますが、全然知りませんでした!!
今度、機会があったらそんなこと思いながら眺めてみます…

1 ■こんにちは

奥深い考察を楽しく拝読しました。ありがとうございました。

コメント投稿

AD

マレーシアの旅行情報
マレーシアの旅行情報

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。