まず、今回の地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

また、被災地の皆さん、余震も続き眠れない毎日の中、復旧活動されているかと思いますが、がんばってください。


30年前の宮城県沖地震を経験しましたが、今回の地震も非常に大きなものでした。

今回の地震が仙台市周辺の断層付近で発生し、あの土砂崩れや地割れを想像すると、恐ろしいばかりです。


地震の脅威を忘れないこと。

当日の夜、一関の友人に連絡をしてみましたが、その地域はさほど大きな被害がなかったとは言うものの、余震が続き、常にゆれている感じだと。


そして、また大きなゆれがくるのでないかと不安だといっていました。


そんな話を聞いて、30年前の宮城県沖地震のときの記憶が鮮明に甦ってきました。


地震がくるときの地鳴り、そして机の下にもぐりこみながら、部屋の柱と梁のつなぎ部分が外れそうな揺れを見ながら、家が壊れるのではないかと思ったこと。


地震のあと外にある池の水もがいつまでもゆれ続けていたこと。


近所のお店は酒やジュース、しょうゆのビンが割れ、なんともいえないにおいに包まれたこと。


余震が続き、不安な気持ちで夜をすごしたこと。


そんな記憶がすっかり薄れていたんですが、友人の話を聞くことで、改めて地震の脅威を感じ取ることができました。



日頃から避難の仕方を繰り返し行うこと。

今回の地震が発生した際、私は家の2階におり、子供たちは1階にいました。


地震の揺れが大きくなり、子供たちにその場にいるように叫びました。


しかし、揺れている最中に、玄関の鍵の開く音。


そして、外へ飛び出していく足音。


あわてて、子供たちを追うように一階に駆け下りました。


地震がおさまり、何事もなかったのですが、今回の地震で、子供たちが日頃避難訓練を行っているのにもかかわらず、揺れている最中に飛び出す行動に出たことが、親として子供たちに日頃からしっかり教育する必要があるのだと痛切に感じました。


室内にいるときは、外へ出て行く場所のドアやサッシを開け、揺れがおさまるまで、体を守れそうな場所に身を隠すこと。


通常地震は長くても1分前後だといいます。


ただし、今回は2分近くゆれていたのは、その地震の大きさを物語っていますが。


ゆれているときに、外に飛び出すことは非常に危険です。


建物の窓ガラスが割れたり、あるいは外壁、柵などが壊れて飛び散り、それによって怪我をしてしまいます。


そうならないためにも、まずは室内のテーブルなどの下にもぐり、揺れが収まるまで安全を確保すること。


冷蔵庫や食器棚、本棚などの倒れやすいもののそばから離れること。


そして、クッションや座布団などで頭を隠すことです。


その後、揺れが収まったら、火の元を点検し、その後安全を確認しながら外に非難すること。


外にいる場合は、電柱や建物、柵などの倒れやすいものから離れること。


こうしたことを、今一度家族で話し合いました。



日頃の対策を忘れずに

日頃、災害時の対応については、あまり重要視していませんが、衣食住の3つにおいて、最低家族が二日から三日程度はすごせるような準備が必要だと思います。


缶詰やインスタントラーメン、コンロ、ゴミ袋、懐中電灯などはもちろんのこと、もっとも大事なのは「水」を確保しておくことが一番です。


体の大部分が水でできていることはもちろん、衛生面でも水がないことにはどうにもならないことが多いです。


また、冷蔵庫や食器棚、たんす、本棚のような倒れやすいもの、あるいはテレビなどの横揺れが発生したした際に大きく移動しそうなものは、地震に備えて対策を行うことが大事です。



安否確認の手段は複数持つこと。

今回、身内はもちろん、会社での非常時の連絡網による安否確認を行いました。


しかし、一般の固定電話、携帯電話による安否確認は、迅速に行えないことがわかりました。


地震直後は、電話回線がパンク状態になるため、回線の利用規制が発生し、小さな会社ですが、最終的に全員の安否が確認されたのは、地震直後から約2時間を要しました。


しかし、電子メールを利用すること、以外に短時間で確認が取れたメンバーが数名いたのです。


そう考えると、安否確認の方法は、複数持つことで短時間で確認が取れるということを今回の地震で学びました。


・携帯電話や固定電話による確認は、1手段であり、つながらない場合は、しばらく時間を置いてから利用することが望ましい。


・迅速に確認したい場合は、電子メールを利用すること。携帯電話やノートPCであれば、充電されていれば、災害時でも利用できます。

ただし、ノートPCやデスクトップPCが有線LANであったり、停電で利用できない場合のことを想定すると携帯電話の電子メールのやり取りが確実なような気がします。

携帯電話の電子メールの送受信の確認が1時間前後かかる場合もありますが、電話による確認より確実です。


・NTT等の災害ダイヤルサービスを利用する。




NTTの171サービスの利用改善要望

NTTがサービスを提供する171のサービスの利用も想定されていましたが、自分の携帯電話番号や相手先の携帯電話や固定電話の電話番号を入力する手順があり、緊急時にこれが面倒に感じられました。


可能であれば、自分の利用している固定電話や携帯電話の番号はセンターで自動取得してもらえると便利かもしれません。


相手先の電話番号も、携帯であればアドレス帳の登録番号を選択して入力情報として利用できると便利かなと感じました。


災害用伝言サービスの利用方法等については、以下


災害用伝言板サービス - Wikipedia

171 災害用伝言ダイヤル - NTT東日本
171 災害用伝言ダイヤルの基本操作方法 - NTT東日本(PDFファイル)

災害用ブロードバンド伝言板 web171 - NTT東日本
災害用ブロードバンド伝言板 web171 伝言・閲覧登録ページ - NTT東日本
災害用ブロードバンド伝言板 web171 伝言登録方法 - NTT東日本
災害用ブロードバンド伝言板 web171 閲覧方法 - NTT東日本


災害用伝言ダイヤルサービス - NTT西日本

災害用ブロードバンド伝言板 web171 - NTT西日本

iモード災害用伝言板サービス
iモード災害用伝言板メッセージ確認

KDDI 災害用伝言板サービス
EZweb災害用伝言板メッセージ確認

ソフトバンク 災害用伝言板サービス
ソフトバンク 災害用伝言板メッセージ確認

イー・モバイル 災害用伝言板メッセージ確認

ウィルコム 災害用伝言板サービス
ウィルコム 災害用伝言板メッセージ確認



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日頃の対策や訓練は、危機意識もって取り組むこと。
いざというときの行動がスムーズになるだけでなく、被害を最小化することが可能になります。