「ワン大阪」を叫んでたくせに、世代間対立を煽る馬鹿にしようかとも思ったんですけど、まあどっちでもいいです。前回記事(『橋下徹は破産管財人?』)でこんなコメントが書き込まれていたので


1. たかじんNOマネーで老人叩き1時間SPの異常事態
2015年5月23日 たかじんNOマネーBLACK
https://www.youtube.com/watch?v=vxcKo4uS2TE

大阪都構想が否決されたのは老人のせいだという冒頭から始まり、
老人の犯罪、万引き、酷さ、を1時間たっぷりとやっていました。
ここまで恨みつらみをぶつけるのかと、恐ろしくなりました。異常ですよ。
sn 2015-05-23 20:08:07


 少しだけ見てみたのですが驚きました。冒頭に例の出口調査をみせては、コメントにあるように「大阪都構想が否決されたのは老人のせいだ」と突然言いだし、挙句の果てに今回の都構想とはなんの関係もない老人の犯罪や万引きの事例をいくつか出して老人バッシングです。

 しかし、『やたらと分析したがるバカ その②』という記事でも紹介したように、この出口調査のデータは、選挙結果の分析資料としては欠陥だらけなんです。

 しかし、果たして本当に、このグラフを根拠に「高齢者の反対意見が勝敗を決した」とまで言い切れるのだろうか?

 このグラフはあくまでも出口調査の結果だ。そしてこのグラフにはサンプル数(n数)が明記されていない。つまり、このグラフからは、「何人の高齢者が出口調査に応じたのか?」「出口調査に応じた若年層は何人いたのか?」などの情報は一切読み取れない。また、そもそもこのグラフには、各世代別の有権者数や実際の投票者数の情報がない。どの年代のどの意見がどれほどの影響を投票結果に与えたのかを言及するには、年代別投票率や年代別有権者数など他の指数とのクロス分析が必要なはずだ。(中略)
 あらゆる側面からみて、「高齢者の反対票が反対派勝利の要因である」とする辛坊治郎氏の投票結果分析は、乱暴だと断ぜざるを得ないだろう。(中略)
 このような僅差の結果をもとにして、統計的に妥当で有意義な分析結果を導き出すためには、出口調査や世論調査や過去の選挙の投票結果など様々なデータと今回の選挙結果を付き合わせて比較検討する膨大かつ緻密な作業が必要となってくる。おそらく、計量政治学や統計学の専門家の手にかかっても数週間の時間を要する作業だろう。現段階で結論めいたことを口にするのは早計なのだ。


『曖昧な根拠で住民投票の結果を「分析」する愚』より)


 つまり、彼らは一見データやエビデンスに基づいて何かしらの分析を行っているように見えますが、現実には、彼らのやっていることは、彼らの頭の中にある「都構想を実現すれば大阪には良き未来が待っていた」という妄想としか言いようのない前提条件をもとに、「抜本的な改革の必要性を理解しない、あるいは自己中心的な考えからそれを拒否する老害」という敵をでっち上げて攻撃を繰り返しているワケです。

 なんつーか、ハシゲの子はハシゲだなぁ・・・と、結局彼らは論理的に物事を分析することが出来ないので、結局架空の敵をでっち上げては、「こいつらが問題の原因だ!!よってこいつ等と戦ってる俺たちは正しい!!」としか出来ないワケです。今回の選挙キャンペーンだって典型的でしょ?「都構想は悪しき共産党が賛成していいる!!よって都構想は正しいんだあああああああ!!!!」ってアホかと。ちなみに、これはスタンダードな詭弁の一つとして連座の誤謬という名前が付いています(笑)



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