謎の無人朝食会場   エレバン・ヴァレンシアホテル | 世界の食卓  グルメ探求の旅

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エアラインスタッフの食べ歩き日記

アルメニア・エレバンで4泊したヴァレンシアホテルの朝食についての話題です。

まったくもって不思議なホテルでした。


ヴァレンシアはエレバン市内北部にあるコテージスタイルのホテルで、宿泊者は8時から

11時までの間にレストラン棟で朝食を食べることになっているのですが、毎朝、朝食会場に

入ろうとしてもドアには鍵がかかっていて入れません


1日目・・・ルームサービス(紅茶のみ)


2日目・・・開場時間の8時に出かけたらがかかっていたので、従業員を呼んで開けて

      もらいました。中に入ると料理は準備中で客はゼロ。


3日目・・・8時に出かけたらやはり鍵が。従業員もいないので待っていたら9時に。

      フロントに苦情を言ったらベルボーイが案内してくれて、一緒に開いている入り口を

      探して食堂の建物をうろうろ。ようやく鍵の掛かって無い非常口を発見し、朝食会場に

      入ることに成功。客は誰もいませんが、従業員が1名。(すぐに奥へ引っ込んでしまい

      ましたが) 料理はすべて揃っていました。


4日目・・・やはり鍵がかかっていたので昨日見つけた非常口から侵入。客も従業員も

      誰もいませんが、料理はすべて揃っています。

      宿泊客はみんなどうやって朝食を食べているんだろう?


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3日目朝食

この日が一番豪華でした。鍵がかかっていて客が入ってこないので独占状態です。

ジャガイモのサラダ、オリビエはラヴァーシュで巻いても旨いです。

ロールケーキはロシア的な味。

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(左)旧ソ連諸国はジャム類が豊富! スメタナ(サワークリーム)も濃厚。

   アルメニアは特にアプリコットジャムが美味しいですよ!

(右)カッテージチーズを焼きナスのオリーブオイル漬けでくるんだものが美味しい!

   この料理はグルジアにもあります。(バクラジャンだったかな?名前失念)

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(左)2日目朝食

(右)4日目朝食


簡素になったり豪華になったり、日によって差があります。

野菜サラダはアルメニアンスタイルでディルとコリアンダーの葉(香菜、パクチー)が。

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(左)コーカサスのパンとラヴァーシュ

(右)アルメニアでは良質のワインが生産されています。


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(左)アルメニア特産の香辛料で包まれたサラミ グルジアのバストゥルマのようなものです。

   噛めば噛むほどに旨味が出てきます。


(右)ホテルの朝食会場

  8時から11時まで営業しているはずですが、いつも正面入口は鍵がかかっているので

  わかりにくい建物裏手の非常口から侵入します。テーブルは何個かあるのですが、

  席は数席しかありません。まるで椅子取りゲームみたいな部屋ですが、客も従業員も

  誰もいないので座れないことは無いでしょう。時間になったら料理は準備されています。


  思うに、レストラン従業員と鍵を開錠する係との連携が取れておらず、料理は準備できている

  のに、鍵がかかっていることに気がつかず「おかしいわね、お客さんが一向に入って

  こないわ。」  なんていうことが毎日のように起こっている気がします。


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2000年代に造られたコテージタイプの3つ星ホテルで、宿泊客は隣接のレジャー施設

(ウォーターパーク)を利用できます。市内中心までは約7km。

バスタブ無し。エアコン完備。トイレットペーパーはソ連時代を思わせるとっても硬い紙でした。



隣の部屋には亀仙人のような爺さんが泊まっていて、毎朝私たちの部屋の前の白樺の木の

前で上半身裸で体操してるものだから最初は驚きました。


ヴァレンシアホテル (アルメニア・エレバン)