最近ホットなアフリカの小国が赤道ギニア(República de Guinea Ecuatorial)
この小国に欧米各国の航空会社の乗り入れや大使館設置ラッシュが続いています。
(首都:マラボ、経済の中心都市はバタ)
この国を初めて知ったきっかけは、前職の時、私が所属する部署が赤道ギニアに
駐在員事務所を置き、商売をやっていたからです。(*現在は撤退)
「こんな地の果てにいったいどんな商売があるんだ?」と当時は思ったのですが、
近年油田が開発されるなど、意外と資源国なのです。
赤道ギニア駐在員の上司が一時帰国した時に、どんな国なのか聞いてみたのですが、
「役人が腐っていてホントに酷い国さ。隣国のカメルーンが天国に見えるぐらいね。」
なんとそんな酷い国なんですか!
そんなことを聞くと余計に「どう酷い国なのか?」知りたくなりました。
(当時、在留邦人はたったの6人!大変ですね。)
話を総合すると
1. 役人が外国人と見るとほぼ100%の確率で私的手荷物検査実施(=金目のもの探し)
2.難癖つけて役人が外国人からお金を巻き上げる
「マネー払う?それとも刑務所?どっち?」
3.街はゴーストタウン。娯楽無し、物無し、中級ホテル以下は水・電気無しがほとんど。
4.役人は朝から酒飲みながら仕事。依頼事の優先度は当然賄賂の額で決まる。
彼らには権力はあるが金が無い。
5.商売の成否は独裁政権の大統領の息子?との関係次第
6.熱帯熱マラリア、デング熱、黄熱病など病気の宝庫
なんだか本当にろくでもない国ですねえ。
1990年代に油田の採掘が始まり、欧米の列強が利権獲得に押し寄せているのですが、
国民にはまったく還元されていないようです。
そんな国、アフリカにはザラにありますよね?(コンゴ民主、アンゴラ、シエラレオネ・・・などなど)
さて、そんな赤道ギニアの首都マラボへは、最近ルフトハンザ・ドイツ航空が大型機で
週3便就航させました。
旧宗主国のスペインのマドリードからはイベリア航空、スパンエアーの2社が毎日飛んでいますし、
エールフランスもパリからマラボへ週6便飛んでいます。
ビジネスマンが利権目当てに大挙押し寄せるも、電気も水道も無し、腐敗した役人が
はびこるゴーストタウン
実に不可解な国です。