杭州郊外にある龍井村を訪れました。
名前の通り、有名な中国緑茶である龍井茶(ロンジン茶)の産地で、お茶好きの
私たち夫婦はかねてから訪れてみたい場所でした。
タクシーで山道を登り標高が高くなるにしたがって霧がかった茶畑が見えてきます。
紅茶の産地であるインドのアッサムやダージリン地区が多雨で霧深いのと似てますが
やはりこういった気候が良質なお茶を生み出すのでしょう。
龍井村の農家にて
タクシーの運転手さんに交渉してもらい、一軒の村の農家へと入りました。
農家で龍井茶を振舞われました。茶館ではなく、本当に質素な単なる農家の食卓でした。
お茶は甘みのある良質の龍井茶でした。
帰りに新芽だけを選んだ特級の獅峰龍井茶を農家のおばさんから購入(1缶150元)。
日本円にして約2200円。ちょっとボッタクられたかもしれません。
尚、交渉すればお茶だけでなく予算に応じて農家の家庭料理を振舞ってくれるそうですが
(左)霧の中に佇む龍井村 雪が降ってきました。
(右)龍井の茶葉を煎るための道具
さて、龍井村から下山し杭州市内へ戻ってきました。向かった先は繁華街の河坊街。
歩いているといいお茶の香りがしてきました。ふと見ると龍井茶葉を目の前で煎っている
ではありませんか。煎りたて鮮度抜群の龍井茶を小缶12元(=約200円)で購入。
日本に帰って飲んでみたところ、この安い龍井、先程の龍井村の高級茶葉と価格では
グラムあたりに換算すると5倍の開きがあるにもかかわらず同じくらい美味しいでは
ありませんか!
龍井村でボラれたのか?または安物でも鮮度が良ければ高級茶に引けをとらないのか?
でも後日2つ同時に淹れて飲み比べた結果、高級茶葉のほうが味に深みがあり、2杯目、
3杯目以降も味が持続することがわかりました。安い茶葉は鮮度抜群だけに香りはいいの
ですが、ちょっと味のインパクトに欠け、2杯目以降は下降線でした。