タルカリ       インド料理・柏 | 世界の食卓  グルメ探求の旅

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エアラインスタッフの食べ歩き日記

柏駅西口に最近できたインド料理店「タルカリ」でランチしました。


インド料理と銘打っていてもインド国内で地域によって料理は違うし、ネパール、

パキスタン、バングラデッシュ、スリランカの各国出身のシェフも多く、それぞれ

特徴があるのですが、日本ではパキスタン料理でも何でも南アジアの

マサラ文化圏の料理は「インド料理」と看板を掲げないと売れないのです。

もう少し、お国に誇りを持って欲しいのですが。


初めてのお店では、そこのシェフがどこの国や都市の出身か推測したり、尋ね

たりするのを楽しみにしています(笑)


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ランチBセット \880 ダール(豆)カレーとチキンカレーにサラダ、ナーンまたは

ライス、これにチャイが付きます。


さて、お味ですが、トマトの味が際立ってあまりスパイシーではありません。

かなりオイリーですが、まろやかな味です。しかも、メニューを見るとインド料理店では

大変珍しい「ビーフカレー」があります。インドで主流のヒンドゥ教では牛を神聖視します

からコルカタの一部を除き、ビーフを食べる文化は存在しません。

パキスタンはイスラム国なので、メジャーではありませんがいわゆる「ビーフカレー」なる

ものが存在します。さて、この店のシェフはどこの出身でしょうか?



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ベジタブルカレーセット \580  ナーンまたはライスがつきます。


答えはインドのコルカタ(旧カルカッタ)出身でした。

確かにコルカタの下町のムスリムコミュニティにはビーフカレーも存在するし、汁っぽく

まろやかな味はコルカタやダッカで食べるベンガル料理のテイストの一つです。

また、ベンガル地方はナーンやチャパーティーなどのパンよりも米食が主流の地域です。

確かに、汁っぽいカレーはご飯によく合います。


上のベジタブルカレーも現地っぽくオイリーでした。

ただ、インド亜大陸で食べるベジタブルカレーに入る野菜は1種類か、多くてもせいぜい

2種類であることが普通なので、このお店にように大根、茄子、人参、オクラなどを贅沢に

入れたものは日本におけるスペシャルバージョンなのでしょう。


チャイは後から好みで砂糖を入れるタイプ。現地の安食堂では最初から砂糖を入れて

煮込むのが一般的です。


スパイシーなカレーを期待する人にはやや物足りないかもしれません。

また、夜のメニューには変わったものが多いので訪れる価値はありそうです。