ウクライナ情勢を移民阻止に利用せよ | 朝倉新哉の研究室

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今日は、ウクライナ情勢についてです。

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クリミア巡りロシア大統領が演説へ

ロシアへの編入の動きを進める
ウクライナ南部のクリミア自治共和国を巡って
ロシアのプーチン大統領は日本時間の18日夜、
演説を行い、欧米諸国が批判を強めるなか、
クリミアの編入についてどのような立場を表明するのか注目が集まっています。

ウクライナ南部のクリミア自治共和国では、
16日に行われた住民投票を受けて
自治共和国の議会がウクライナから独立してロシアへの編入を求める決議を採択しました。
これについて欧米寄りのウクライナ暫定政権
「クリミアはウクライナの領土であり続ける」
として強く非難するとともに、
ロシアの軍事介入に備えるとして、
議会がロシアとの国境地帯の警備に当たる国家親衛隊などに
予備役や志願兵の中から合わせて4万人を動員することを決議しました。
また、アメリカやヨーロッパは
クリミアで軍事的影響力を強めるロシアの政府高官などの
資産凍結や渡航禁止といった新たな制裁にそれぞれ踏み切り、
さらにアメリカのバイデン副大統領が
17日からポーランドなどウクライナの周辺諸国を訪れ、
各国の首脳と今後の対応を協議することにしています。
一方、ロシアのプーチン大統領は
日本時間の18日午後8時から
モスクワのクレムリンに上下両院の議員らを集めて演説を行う予定です。
プーチン大統領は演説に先だって
クリミアを独立国家として承認する大統領令に署名しており、
欧米諸国が非難を強めるなか
クリミアの編入についてどのような立場を表明するのか注目が集まっています。

「制裁の効果は薄い」

ドイツのロシア問題の専門家で
プーチン大統領をはじめ歴代の指導者とも親交をもつ
アレクサンダー・ラール氏は
NHKのインタビューに答え、
中国などが加わらないなかで、
アメリカやEUがロシアに制裁を加えても効果は限定的にとどまるとの考えを示しました。
ドイツの民間のシンクタンク
「ドイツ・ロシアフォーラム」の研究員を務めるラール氏は、
プーチン大統領などと個人的なつながりをもち、
ドイツとロシアの政府間対話も仲介するなど
ドイツにおけるロシア問題の専門家として知られています。
EUなどによる制裁についてラール氏は
「中国のようなアジアの国々が加わらない限り
 ロシアは世界で経済活動を続けることができる。
 制裁はロシアを押しとどめる手段にはならない
と述べ、制裁の効果に否定的な見方を示しました。
そのうえで、
ロシアと緊密な関係を維持してきたドイツが
欧米各国との対話の仲介を主導すべきだとしたうえで
「経済的危機に陥っているウクライナを立て直すには、
 欧米だけではなくロシアの力も必要だ」
と、欧米とロシア双方に歩み寄りを促しました。
ラール氏は
「欧米とロシアの対立がさらに悪化すれば、新たな冷戦時代に突入しかねない」
との危機感を示し、
それを防ぐためにもヨーロッパは、
ロシアとの共存を目指し安全保障政策を見直す必要があるのではないかとの考えを示しました。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140318/k10013056821000.htmlから引用。
(青字強調はブログ主による)

ウクライナの位置。
↓               地図1

http://matome.naver.jp/odai/2139304319575075101/2139305639783898003より転載

クリミア自治共和国は、こちらです。
↓                地図2
















http://sp.mainichi.jp/m/news.html?cid=20140307k0000m030076000c&inb=moより転載

ご覧のとおり、クリミア自治共和国は、ウクライナのほんの一部です。

ウクライナ東部は、ロシア系住民が多いと聞いていたので、
ウクライナが東西に真っ二つになるようなイメージをもっていましたが、
「なんだ、クリミアだけなら、全然狭いじゃないか」
というのが、率直な印象です。
下の地図の青い部分が、独立するのかと思っていました。

地図3

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1933.htmlより転載

青い部分が独立するとなると、
日本で言えば、北海道と東北が日本から分離独立するぐらいのインパクトですね。
それに比べれば、クリミア独立は、ずっと狭い範囲です。

以前の記事でも述べましたが、
世界の歴史は、内陸勢力と周辺地域のせめぎ合いです。
スパイクマンの言い方だと、
ハートランドとリムランド。
別の人物の言い方だと、
ランドパワーとシーパワーです。

地図4

http://blogs.yahoo.co.jp/eraser1eraser/62658762.htmlより転載

ハートランド、ランドパワー、内陸勢力は、同じと考えていただいて結構です。
同様に、
リムランド、シーパワー、周辺地域も同じと思ってください。
(厳密には違いますが、ここでは、ということです)

世界の歴史の基本的な構造は、
内陸勢力と周辺地域のせめぎ合い
ハートランドとリムランドのせめぎ合い
ランドパワーとシーパワーのせめぎ合い
なのです。

引用記事で、ドイツのラール氏は、新たな冷戦時代と言っていますが、
冷戦時代だけが、そうだったのではなく、大昔からそうだったのです。
ハートランド国家であり、ランドパワー国家の中心的存在であるロシアは、
できるだけ勢力圏を広げたいと考えて行動しています。
一方、
リムランドに属するヨーロッパ諸国や、
それを支援するアメリカ(シーパワー国家の中心的存在でもある)は、
ハートランド側の勢力拡大はできるだけ抑えたい、
と思っていますし、
それには、自分たち(リムランド、シーパワー国家群側)の勢力圏を
内陸に向かって拡大することが、有効だと思っているようです。

地図5


















http://burke-conservatism.blog.so-net.ne.jp/2010-05-12-1より転載

地図5で、ウクライナとベラルーシは、
ロシア側の色でもシーパワー側の色でもありません。
両者の勢力が、ぶつかりあう最前線になっていると考えられます。
だからこそ、暫定政権が欧米寄りであり、
クリミア自治共和国が、独立してロシア編入を目指すという、
分裂状態になっているわけです。

クリミア自治共和国の
ロシアへの編入が実現した場合(多分そうなると思いますが)、
住民の多数派がロシア系で、住民投票で独立、ロシアへの編入、
という”前例”が出来たことになります。
ある国から、他国へ移民が大量に流入して、
住民投票を行い、独立する、
ということが可能だということが、証明された形になります。
それを警戒して、ヨーロッパ諸国がさらなる移民制限に動いてくれれば、
我々移民反対派にとっては、好都合です。

「ウクライナの例を見てみろ。
 住民の意思が全てだというなら、
 大量に移民が来たら、乗っ取られてしまうじゃないか。
 ヨーロッパ諸国もそれを恐れて移民制限を強化したじゃないか。
 日本は絶対に移民を受け入れるべきじゃない!」

という論理が説得力をもつことになります。
移民受け入れ派は、立場が悪くなります。

我々(移民反対派)は、
ウクライナの事例を、
移民の大量流入による国家乗っ取りが可能であることを示す例
として、声高に叫ぶべきです。

ヨーロッパ諸国には、ぜひとも移民制限を強化してほしいものです。
それは、我々にとって追い風となります。

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