宇宙ヨット(ソーラーセイル)は、20世紀初頭に発案されたもので、
太陽の光やイオンなどを反射することで、推進力を得て、宇宙空間を進むものです。
燃料が不要なので、長距離の宇宙飛行に向いていますが、
長い間、”夢の技術”でした。
宇宙ヨットの想像図
ウィキペディアより転載
宇宙航空研究開発機構 (JAXA)は、宇宙ヨット実現のための実験機イカロスを
開発しました。
2010年5月21日、イカロスは、「あかつき」とともに打ち上げられました。
セイルの展開に成功し、
セイルに貼られた太陽電池による発電にも成功しました。
7月9日、太陽から受ける光子によって加速していることが確認されました。
ソーラーセイルによる光子加速を実証したのは、世界初の快挙です。
ソーラーセイルで他の惑星まで飛行したのも、世界初です。
金星を利用したスイングバイにも成功しています。
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(天体の引力や公転運動を利用して、宇宙船を加速したり軌道を変更したりすること。
燃料を使わずに加速できる利点があるので、長距離を飛行する探査機などでよく使われる)
JAXAのサイト
http://www.jaxa.jp/projects/sat/ikaros/index_j.html
には、
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小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」が
世界初の惑星間ソーラーセイル宇宙機として、
また搭載していた2つの分離カメラDCAM1とDCAM2が
世界最小の惑星間子衛星として、それぞれギネス世界記録に認定されました。
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とあります。
ソーラーセイルと、はやぶさで成功したイオンエンジンを組み合わせる構想もあります。
当ブログで述べた”遊星爆弾”も実現は不可能ではないわけです。
そのための基本的な技術は確立したわけですから。
また、『機動戦士ガンダム』に、ルナツーという小惑星が登場しますが、
宇宙船や宇宙ステーションやスペースコロニーを作る材料となる小惑星を
地球近傍まで運んでくることも、いずれは可能になるはずです。
現在は、地上からロケットを打ち上げていますが、
それでは、効率が悪すぎます。
小惑星の中には、鉄などの資源を含むものもあるはずなので、
そういう小惑星を地球近くまでもってきて、
そこから資源を取り出して、宇宙船を作ったりする、という方法が、
(遠い将来ですが)一般的になるはずです。
はやぶさは、大々的に取り上げられたのに、
なぜかイカロスは、あまり取り上げられていません。
イカロスの成功も空前の快挙なのですが…。
イカロスとはやぶさの技術の組み合わせで、日本は今後の宇宙開発をリードできるのです。
http://www.海外の反応.jp/archives/26402541.html
に、こんなコメントがありました。
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凄いやっぱり日本はすごい! そして軍事目的じゃなく純粋に平和利用目的てのも素晴らしい
個人的には防衛のために軍事利用ガンガンして欲しいけどw
いまでもわくわくするけど もっと人や予算かけたらまだまだ面白くなるのにな
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