中国機の領空侵犯への対抗策 | 朝倉新哉の研究室

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全ては日本を強くするために…

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121225/plt1212251538008-n1.htm

からの引用です。

>>>
中国機の徹底監視へ秘策 挑発を逆手に石垣島にレーダー設置

中国機が24日にまたも沖縄県・尖閣諸島に接近し、
航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応した。
13日のような領空侵犯はなかったものの、海に続いて空への挑発行為も常態化が懸念される。
執拗に脅かす中国機を徹底監視する方法はないのか。
専門家によると、日本の防衛省は最前線でのレーダー整備という“秘策”を温めているようだ。

防衛省統合幕僚監部によると、
中国の国家海洋局所属の航空機1機が24日昼ごろ、
尖閣の領空から北に約100キロまで近づいて飛行。
13日に領空侵犯したのと同型のプロペラ機「Y12」で、
22日にも今回同様、尖閣領空から北に約100キロまで近づいて飛行している。

領空侵犯の際は低空飛行のため、自衛隊のレーダーで捕捉できず、
海上保安庁の巡視船が侵入機の存在をはじめて把握する事態となった。
これを受け、防衛省は高度な航空機の識別能力を持つ
空中警戒管制機(AWACS)やE2C早期警戒機の飛行回数を増やすなど、
警戒監視態勢を強化している。

中国機の領空侵犯は監視網の弱点を浮き彫りにした。
軍事評論家の神浦元彰氏は
「宮古島にある日本最西端のレーダーでは限界がある。
 今こそさらに西の石垣島にレーダーを設置すべき」と指摘する。

石垣島は宮古島の西南西190キロに位置し、台湾、中国により近い。
宮古島と尖閣の魚釣島は335キロ離れているが、石垣島から魚釣島へは250キロ。
尖閣に80キロ以上も近くなる。

「宮古は最高地点が100メートル程度で、レーダーがカバーできる範囲が限られる。
 しかし、宮古よりも中国に近い石垣島には
 於茂登(おもと)岳(標高525・5メートル)があり、レーダー施設設置には最適。
 山頂に100メートル級のタワーを建設して
 無人レーダーの運用を始めれば低空飛行も捕捉でき、警戒機を頻繁に飛ばす必要もなくなる」
(神浦氏)

500メートル超の山に高さ100メートル規模のレーダー基地を建設。
東京スカイツリー(634メートル)級の高さから尖閣一帯の空をくまなく見張る、というわけだ。

防衛省関係者は
「これまで中国を刺激しないよう、石垣島へのレーダー設置は避けてきた。
 今回の領空侵犯は、実はよいきっかけでもある。
 今後、最前線でのレーダー整備に向けた動きを活発化させられる」
と語る。

チャンスはピンチの中に潜んでいる。
相手の挑発を逆手にとるしたたかさが、今の日本には必要だ。
>>>

日本の領空を守るために、レーダーを設置するのは普通のことです。

それが”秘策”になってしまうことが問題なんです。

今まで石垣島に設置してこなかったのが問題なんです。

設置しなかった理由が、

「中国を刺激したくない」

ですから…。

中国から日本に帰化した石平さんはこう言っています。

「中国、韓国を刺激してはいけない。この言葉が日本の国益をどれだけ損なってきたか!」



そもそもレーダーを設置することが、なぜ中国を刺激することになるのか?

全く理解できません。

石垣島にレーダーが設置されるまでは、E2C早期警戒機と、
国家戦略研究
http://blog.livedoor.jp/crx7601/archives/21622043.htmlより転載


E767空中警戒管制機
国家戦略研究
ウィキペディアより転載

を飛ばして、警戒に当たることになります。

早期警戒機、空中警戒管制機、早期警戒管制機、いろいろな呼び方がありますが、

円盤型のレーダーを背負った、”空飛ぶレーダー基地”

といえる機体です。

この飛行機を飛ばせば、地上レーダーがカバーできない死角をカバーすることができます。

しかし、自衛隊は、E767を4機、E2Cを13機しか保有していません。

この際、機数を増やすべきです。

北朝鮮の弾道ミサイルの警戒のためにも、機数を増やさなければならないと思います。

自衛隊のE2Cもいずれ更新時期を迎えます。

それに備えて、P-1哨戒機の機体をベースに、

日本独自の早期警戒管制機”EP-1”を開発すべきだと思います。

国家戦略研究
P-1哨戒機
http://imperialproperty.blog.shinobi.jp/Entry/371/より転載

早期警戒管制機は、電子機器の塊です。

これを国内開発するとなると、国内の電子産業に仕事を回すことができます。

エルピーダの再建にも役立つことになるでしょう。


東日本大震災の津波で12機のF2戦闘機が失われましたが、その補充はなされていません。

一方、F35は導入が遅れることが確実になっています。

F2の補充と、F35の導入の遅れをカバーするために、

タイフーンを購入すべきだと思います。

以前の記事でも、これは提唱しました。

イギリスのウォレン駐日大使が、

「日本は、F35とタイフーンの両方を導入することを考慮すべきだ」

と主張していることを紹介しました。

(http://sankei.jp.msn.com/world/news/111215/amr11121522260015-n1.htm
 『2機種採用も選択肢に FX選定で、駐日英国大使』)

国家戦略研究
ユーロファイター・タイフーン
http://m3i.nobody.jp/military/ef2000menu.htmlより転載

 
F2の補充、F35導入の遅れのカバー、中国への対処、

こういう要素を考えれば、30~50機のタイフーンを導入すべきです。

それとは別に、F35も予定通り導入すればいいのです。

F2の生産ラインは閉鎖されてしまっていて、新たに作って補充しようにもできないらしいのです。

F35を前倒しで導入できればいいのですが、生産自体が遅れているため、

それもできません。

そうなると、ウォレン大使が主張する

”タイフーンもF35も導入する”

というのが、最善の解決策だろうと思います。

当ブログで、何度か述べてきましたが、日本は財政危機ではありません。

だから”タイフーンもF35も”ということも可能なのです。

それとは別に、純国産戦闘機の開発も進めるべきです。

財政危機ではないのですから、

F35、タイフーンの導入も純国産戦闘機の開発も並行して進めればいいのです。


石垣島へのレーダー設置、
P-1哨戒機をベースとした新型早期警戒管制機の開発、
F35とタイフーンの両者導入、
純国産戦闘機の開発
これら全てを並行して進めるべきなのです。

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