経済政策の本質 | 朝倉新哉の研究室

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全ては日本を強くするために…

管仲は、中国の春秋時代の人物です。

現在の中国の山東省にあった「斉」という国で、

宰相(現代の日本でいえば総理大臣)として活躍した人物です。

管仲は、斉の君主となった桓公に、国を強くする方法を問われます。

国家戦略研究


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・農業を奨励し、飢えの心配をなくす
 →飢えの心配がなくなった人々は着る物や装飾品を求めるようになる
  (つまり、消費を増やすようになる)

・塩を増産して商人を集め、お金を落とさせる

これは経済振興策です。

それによって、

”人々を豊かにする”

わけです。

つまりこれは、経済振興策によって、名目GDPを成長させることです。


”人々が豊かになれば年貢も多くなり、国の財政も豊かになります”

人々が豊かになれば→名目GDPが成長すれば

国の財政が豊かになります→税収が増えます

つまり、経済振興策を行い、名目GDPを成長させ、税収を増やせ、

と管仲は言っているのです。


”民を豊かにすることが国を豊かにすること”

”財政豊かなれば領民に迷惑をかけずにその軍費が出せます”


民を豊かにする→名目GDPを成長させる

国を豊かにする→税収が増える

財政豊かなれば→税収が多ければ

領民に迷惑をかけずに→増税(=消費税などの税率引き上げ)をせずに

その軍費が出せます→軍事費が捻出できます


田中角栄もこれと同じことを言っています。

田中の”福祉は天から降って来ない”という言葉は、

名目GDPを成長させれば、増税などせずに、福祉に使うお金を捻出できるということです。


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”領民から年貢ばかり取り民を飢えさせる”というのは、

名目GDPを成長させる策を打たず、

増税(=税率を引き上げること)で、税収を増やそうということです。

実際には、税率を引き上げても、税収は増えません。

増税(=税率引き上げ)は、税収増にはならないのです。

税収を増やそうと思ったら、名目GDPを成長させるしかないのです。

税収を増やそうと思って、領民から年貢を取っても、
(消費税などの税率を引き上げても)

民を飢えさせるばかりで、税収は増えないのです。
(名目GDPは増えないので税収は増えない 国民が貧しくなるだけ)


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めでたく宰相に任命された管仲は、富国強兵策を実行に移します。


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以上、絵は全て横山光輝『史記』より転載

小さくて見づらい場合は、クリックして拡大してご覧ください。


斉は一大強国となり、桓公は覇者(天下第一の実力者)となりました。

その原動力となったのは、管仲の政策でした。

その根幹にあるのは、”民を豊かにする”(名目GDPを成長させる)ことです。

これは、田中角栄の

”福祉は天から降って来ない”

三橋貴明さんの、”成長こそ全ての解”

と本質的には、同じことを言っているのです。

管仲の没年は、紀元前645年です。

今から2600年以上も昔から、経済政策の本質は変わっていないのです。



・民主党政権、財務省は、
 ”年貢ばかり取り民を飢えさせる”増税および財政再建優先の考えをやめろ!

・民を豊かにする(名目GDPを成長させる)策を実行しろ!
 (これは安倍内閣でないとやらないでしょうから、
  さっさと解散して安倍内閣へバトンを渡せ、という意味)

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