はじまり | 虹色金魚熱中症

虹色金魚熱中症

虹色金魚の管理人カラムが詩とお話をおいています。

拙いコトバたちですが読んでいただければ幸いです。


はじまり


幾重もの遮り


けれどあの音は私に透り


遠くなり 近くなる


揺れているようで


真っ直ぐなようで


時を食べては私を覆い


丸くなり 色を帯び


私の中で燻りながら


気がつくと 手のひらは


その核を掴んでいる


けれどそれはちりぢりとし


いつの間にか 跡形もなく


掴んだことさえも


幻ではないかと


私の心に雨を降らす



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