「zu不定詞」の本質は、主語を言う必要のない「副文」なんです。 | Kazuのかんたんドイツ語 【文法・語法・会話】

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ドイツ語は難しい?いえいえ、実は英語よりも簡単です。挨拶・発音・数字から、ドイツ語を簡単に分かりやすく解説します。単語の増やし方、動詞・前置詞の格支配や名詞の性の学び方も解説していきます。マルチリンガルの私が、外国語一般の学習方法についても紹介します。

Guten Abend(Tag)!


先日は、「zu不定詞」の形について基本的なお話をしました。

詳しくは…

「zu不定詞」って、一体何ですか?
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11800118335.html



それでは、本題に入る前に、
Sakuraの音読をしてくださいね。

【Lektion 13-1】 Um die Prüfung zu bestehen
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11799365293.html



今日のテーマは、
「zu不定詞」をどういう時に使うのか?
というお話です。


実は、答えは言ってしまいました。

「zu不定詞」の本質は…
主語を言う必要のない「副文」なんです。


厳密なことを言うと、主語がない以上「副文」という言葉は不適切なんですが…
そこは、後でちゃんと説明します。



Nebensatz(副文・従属節)を使う時を思い出してください。

詳しくは…
【復習】 Nebensatz(従属節・副文)の作り方を思い出そう 【語順】
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11765080820.html


Nebensatz(従属節・副文)の働きは…
1:主文に出てくる名詞の代わりになる。(名詞的用法)
2:主文の中にある名詞を説明する。 (形容詞的用法)
3:主文に時間・理由などを付け加える。 (副詞的用法)


…といった具合なのです。
これらは、Nebensatzの最初に来る接続詞(関係詞)で判別できます。



そして、
「zu不定詞」の場合も、Nebensatzと基本は一緒です。

1:主文に出てくる名詞の代わりになる。(名詞的用法)
2:主文の中にある名詞を説明する。 (形容詞的用法)

3:(特定の語句とセットで)目的や譲歩、形容詞の程度などを示す。(副詞的用法)


上に書いたような形で、主文を補う働きを「zu不定詞」もするのです。



え?3番だけ説明が違っていないか?って?

そうですね、違っていますね。でも、仕方ない部分もあります。

欧州の言語で「副詞」と言った時に、
動詞・形容詞・他の副詞を修飾するものは、全て副詞と言います。


だから、3番については、もうちょっと詳しい説明が必要です。

ただ、特定の単語とセットで出てくることが多いので、慣れればすぐに分かります。

3番については、来週お話します。




今日お話するのは、1番と2番です。

使い方は、Nebensatz(副文・従属節)と一緒なので、これは話は非常に簡単です。

これらの使い方について、もうちょっと後でお話します。



それ以上に、触れておかないといけないのは、

何故、「zu不定詞」を使うのか?という話ですが…

それは、主語を言う必要がないからです。

もうちょっと詳しく言うと…
・行為の主が主文と一緒であえて言う必要がない
・一般的な事象をあらわすから「誰」という必要がない
から、主語のない「zu不定詞」の形で主文を補うことができるのです。




前置きが随分長くなりましたが、1・2それぞれの用法について具体的にお話します。


1:主文に出てくる名詞の代わりになる。(名詞的用法)

Fremdsprache zu lernen, macht mir Spaß.
Chris versucht, eine bessere Ausdruck zu finden.
Sakura fängt damit an, Deutsch zu sprechen.


上から順番に、
主語・目的語・前置詞の後の名詞の部分を、「zu不定詞」に置き換えたものです。


「zu不定詞」の「不定詞」になっている動詞の主語は言わなくても分かりますよね?
それは、ちゃんと主文に出てきていますよね。

具体的には…
上から、「mir(=ich)」「Chris」「Sakura」だと言うことが分かりますよね。



ただ、これらの文のうち、1番上の「主語」を「zu不定詞」にするのは、
話し言葉では特に、ちょっと気持ちが悪い…というより、居心地が悪いです。
(文法的には正しい文ですが。)

何故かと言うと、いきなり名詞から始まっているのに、
2番目に来るべき主文の動詞がなかなか出てこないのは、
聞いているほうからすると、ちょっと分かりにくい文なのです。


そこで、こんな文章が出てきます。

Es macht mir Spaß, Fremdsprache zu lernen.

と言った具合に、
「es」を主語に立てて、中身の「zu不定詞」のかたまりを後で言うことはよくあります。


本文中でもこんな文が出てきましたね。
Es ist nicht einfach, mein Deutsch zu verbessern.




2:主文の中にある名詞を説明する。 (形容詞的用法)

Willst du etwas zu trinken?
Hast du Zeit und Lust, am Abend auszugehen?


本文中から例を引っ張ってきました。
これらの文では、青文字になっている名詞を「zu不定詞」で説明しているのです。



あれ?と思った方もいるかもしれませんが、
上の文についてですが「,」(カンマ)がありません。

単純に「zu不定詞」単独でくっつく場合は、カンマを入れなくてもいいのです。

基本はあくまで主文を完結させて、
カンマで区切ってから「zu不定詞」のかたまりを始めるようにしてくださいね。



今日の例文は、よく音読して形に慣れてくださいね。


明日は、Quatsch!

週明けに、Sakuraをやります。
【Lektion 13-2】 Um die Prüfung zu bestehen
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11803910282.html

それでは。



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