本日は、予定を変えまして、Quatsch!です。
私は、日本にいるので、関係ないのですが…
今日はドイツは祝日なんですね。
何の日かと言うと…
Tag der Deutschen Einheit
日本語では、「ドイツ統一の日」と訳されていますね。
1990年の10月3日に、
それまで東西ドイツに分かれていたのが、
「1つのドイツ」になったのがこの日なのです。
もっとも、その過程を後で調べたこともあったのですが、
それ自体は、非常に政治的なものでした。
でも、以前も紹介しましたように…
ドイツ語習ったのは何で? 【Warum habe ich Deutsch gelernt?】
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11557819087.html
前年、1989年11月9日の、
ベルリンの壁崩壊から一気に統一に向かって、怒涛のように動いていった感じを
当時、小学生だった私も何となくですが感じていました。
「時代が変わる」って、こういう感じなのかな、と思いました。
あの時の歓喜の様子は、今でもふとした時に思い出すことがあります。
小学生だったあの当時に、私はドイツに縁もゆかりもないはずなんですが…
そして、気がついてみたら、欧州もすっかり変わってしまいましたからね。
今の20代以下の方にとって、
「東ドイツ」「ソ連」「ユーゴスラビア」、はたまた「冷戦」なんて、
社会の教科書の暗記の一項目に過ぎないですからね。
(良い、悪いは別としてですが…)
今となっては、EUが拡大したことで、
例えば、ドイツとチェコの国境は、フリーパスで通ることができます。
(もちろん、パスポートは携帯してくださいね。)
でも、「冷戦」時代なんて、
その国境を越えることすら、かなわなかったわけですから。
それに、例えば、ベルリンに"中央駅(Hauptbahnhof)"が数年前にできましたが、
あの場所にしても、もともとは東西に分け隔てていた壁のすぐそばです。
「冷戦時代」は、もちろんあそこを電車が行き来することはありませんでした。
それまではどうしていたのかというと、
西側の列車は、"Zoo駅"でストップ。
そこまでの東ドイツ区間は封鎖列車でした。
東側は東側で"東駅(Ostbahnhof)"がターミナルになっていました。
その冷戦の頃の様子は、
ベルリンの「Checkpoint Charlie」を訪れて、
そばにある博物館を直に見てもらったら、何となく雰囲気は伝わると思います。
それだけに、統一後の歓喜の様子も分かる気がします。
だって、「自由」を求めて、東から西に行こうとして、
命を散らした人が、数多いたわけですから。
もっとも、ドイツ統一後も、歓喜ばかりではありませんでしたし、
「東西の経済格差」で、随分と苦しんできました。
そして、それは今なお、存在しています。
人によっては、統一前への「ノスタルジー」を感じている人すらいます。
それは事実としてあることは、認めます。
それでも、「疑心暗鬼」が渦巻く「冷戦」時代が終わったこと自体は、
喜ぶべきことだったと、私は思います。
最近、「宗教」という「別の対立軸」を作って、
新たな「疑心暗鬼」を作ろうとしている不逞な輩がいるのが、非常に残念でなりません。
でも、あの統一を喜ぶ人たちを見ていたら、
そんな「疑心暗鬼」を作り出すのが、馬鹿げているようにしか思えないんですけどね。
少なくとも、私はそう感じます。
今回はこれにて。
<リンク>
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http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11528446169.html
次回:「ポジティブ」に疲れているのでは?
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前回:これを「やばい」で表現するのは、「やばい」でしょう。
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11624280580.html
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