さくらちゃん天国へ。 | LOVE&PEACE ‐ NOA いぬ・ねこの里親募集

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team NOA(一般社団法人LOVE&PEACE)
大阪、関西で 捨てられた子たちの里親探しをはじめどうぶつ達が幸せに暮らせる社会にするための活動を行っています。


LOVE&PEACE「NOA」(New order of animals)-image


今日はとても残念なご報告になります。

みなさまにご心配をいただき、応援していただいていた
さくらちゃんが息を引き取りました。

思えば4月に保護してからしばらく人間に怯え、
いつも暗い表情をしていたさくらちゃん。

LOVE&PEACE「NOA」(New order of animals)-image

老犬ということもあり、里親さんはおろか一時保護をしていただける場所も
なかなか見つからず、最初にお世話をしていただいたおうちも出ていくことになり
やむなくある施設の敷地でお世話になることになりました。

ご協力いただいたのはある社会福祉法人の施設。

夜間は誰もいないところで淋しいだろうなと思いながらも
他に行くあてもなくその施設に連れていきました。

ところが何が幸いするのかわからないもので。

毎日敷地内を自由に遊べることや、来られるスタッフさんや
会員の方々に声をかけていただき、ふれあっていただくことで
さくらちゃんの表情がどんどん変わっていきました。


LOVE&PEACE「NOA」(New order of animals)-image

暗く怯えた表情がみるみる柔和な優しい表情にかわっていき、
毎日のふれあいで優しい人達の存在を知ったさくらちゃん。

この猛暑だった夏も、食欲も旺盛で元気いっぱい過ごしていました。


LOVE&PEACE「NOA」(New order of animals)-image

こうして人が触れることも許してくれるようになったある日、
おなかに腫瘍ができているのが見つかりました。

病院の先生の診断では老齢で手術に耐えられる身体では
ないとの判断で、症状を抑えていくことしかできませんでした。

それからも腫瘍が破れてしまったりといったことを繰り返しましたが
食欲はしっかりとあり、先日の台風もやり過ごしていました。

スタッフが少しでも環境を整えようと大工仕事をしてさくらちゃんが
過ごしやすいようにとがんばりました。

ところが先週になり突如食欲がなくなり、栄養補給をしていくしかない状況に陥りました。

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朝からさくらちゃんの大好物を持っていきましたが、一瞬とっても
嬉しそうな表情をしておめめもキラキラ輝かせてくれました。

でも食べられないのです。お口がいうことをきかないのでしょう。

さくらちゃん、悲しくなって涙を流して泣いてしまいました。

スタッフも泣き崩れるしかありませんでした。


その後、病院に行って頑張ってくれました。
でもさくらちゃんの身体はもういうことがききません。

LOVE&PEACE「NOA」(New order of animals)
昏睡状態のさくらちゃん、おメメの反応もほとんどありませんでしたが、
大好きなお姉ちゃんの声に少しだけ反応してくれました。

この写真が生きているさくらちゃんの最後の写真になりました。


それからしばらくして。
さくらちゃんは静かに息を引き取りました。

そのお顔は今までの苦しみから解放されたからでしょうか。
けんが取れてとても若々しくかわいらしいお顔でした。

このブログはいろんな方が見にこられますので
亡くなった後のお写真は掲載するのを控えますが
本当にきれいなお顔をしていました。

さくらちゃんのお世話をしてくれたスタッフたち、施設の職員さん、
みなさん悲しんで涙を流していました。



忘れてはいけないことは、さくらちゃんは捨てられた子です。

この年齢になるまで一緒に暮らしてきた家族がいたはずです。

さくらちゃんの保護当時をみた人は一様に虐待されていたのではないか?と言っていました。

知らないところへいるからという理由だけでなく、明らかに人間を怖がっていました。

どれだけ怖い思いをしてきたのかはわかりません。

身勝手に見捨てられ、あちこち連れまわされて不安だったと思います。


でも最後にたどり着いた施設はさくらちゃんにとって初めて
手にした自由な空間。そしてそこにいる人達はみんなさくらちゃんを
かわいいかわいいと言ってなでてくれました。

さくらちゃんはどんなにうれしかったでしょうか。

短かったけど、そんな喜びの時を経験できただけまだましだったと思いたいです。

これまで亡くなった保護っ子達は荼毘にふし、合同墓地に
埋葬してもらっていましたが、施設の責任者職員のみなさんの
思いで施設の所有する里山に埋葬することになりました。

さくらは里山にある、小高い丘に眠りました。
小さなドングリの木の下に。

そのドングリの木を「さくら」と名付けてもらいました。

毎年、春になると満開の桜が咲き誇るこの里山で、さくらはずっと生き続けます。

さくらちゃんの魂はこの里山を自由に駆け巡ることでしょう。


LOVE&PEACE「NOA」(New order of animals)-image
さくらは本当にかわいい子でした。
たくさんの人たちに愛されました。

短い時間だったけど。

さくら。

生まれてきてくれてありがとう。

これからは後輩の保護っ子たちを守ってあげてね。



ばいばい。