ホワイトリリー(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ホワイトリリー(ネタバレ)

ホワイトリリー

ホワイトリリー

2016/日本 上映時間80分
監督:中田秀夫
脚本:加藤淳也、三宅隆太
製作:由里敬三
エグゼクティブプロデューサー:田中正
プロデューサー:西尾沙織、高橋政彦
アソシエイトプロデューサー:小室直子、高木希世江、山本章
撮影:近藤龍人
照明:藤井勇
録音:柿澤潔
美術:西渕浩祐
衣装:宮本まさ江
ヘアメイク:佐藤光栄
編集:青野直子
音響効果:柴崎憲治
音楽:坂本秀一
スクリプター:工藤みずほ
キャスティング:吉川威史
助監督:佐伯竜一
出演:飛鳥凛、山口香緖里、町井祥真、西川カナコ、三上市朗、鎌倉太郎、伊藤こうこ、榎本由希、松山尚子、はやしだみき
パンフレット:なし
(あらすじ)
傷ついた過去を抱えるはるか(飛鳥凛)と登紀子(山口香緖里)は、互いを慰めあうように寄り添いながら生きている。そんな2人の秘密に踏み込んできた悟(町井祥真)の存在によって、それぞれの愛が暴走をはじめる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

正直、いわゆる「日活ロマンポルノ」に興味を持ったことはないし、この手のエロ映画は好んで観ないのですけれども。昨年末、タマフルの放課後クラウドに出演した際、同席した三宅隆太監督や放送作家の高橋洋二さんにとても優しくしていただきましてね… (ノω・、) ヤサシカッタ 「本作は三宅監督が脚本で参加している&高橋洋二さんがロマンポルノ特集をしていた」ということで、お礼として観ておこうかと。まぁ、それなりには楽しめるだろうと、2月中旬、舐めた気持ちで新宿武蔵野館に足を運んでみれば、これが非常にグッとくる作品だったのだから、人間、何が心に刺さるかわからないものだなぁと。ちなみに劇場はスクリーン2で、満席状態でしたよ。


劇場には、監督&出演者のサイン入りポスターや、記事の切り抜きが展示されていました。
記事の切り抜き


映画内の時系列を無視してお話を雑に書いておくと、有名陶芸家の登紀子withその旦那に救われたはるかは、旦那を亡くして人生投げやり状態になってしまった登紀子へ身も心も尽くす日々を送っていたんですけれども。登紀子の陶芸仲間の息子・悟がやってきた→登紀子がすっかり夢中になってしまったため、ジェラシーを燃やし始めましてね。ところが、悟がはるかに迫ってみたら、彼女もまんざらでもない…なんて雰囲気なところを登紀子に見られて修羅場に突入! 「アタシの前でセックスしてみなさいYO!川`Д´)ノ ハヤク!」みたいな展開になったところに、悟の彼女が乱入して刃物で登紀子を刺そうとする→はるかが代わりに刺されて昏倒! 最後は、退院したはるかと登紀子がセックスして、はるかが吹っ切れたムードになって、終わってましたよ、確か。もうね、ホラー映画を思わせる登紀子の登場シーンや邪悪な表情演技とか、陶芸教室でキレたはるかが優しく諫められるシーンとか(あれは居たたまれない!)、「白百合(ホワイトリリー)の花弁を舐める」というダイレクトなイメージ演出とか、悟の彼女の驚くほど無闇な暴走振りとか、気に入った場面は多かったんですが、しかし。


女性同士のセックス中、こんな映像が入るのです… (`Δ´;) ヌゥ
百合の花弁を舐める!


本作で一番僕の心を揺さぶったのは、はるかの剥き出し感でして。大人の女性としてはあまりに幼いものの(まぁ、そういう設定なんですが)、でも、あの「好きな人に必要とされたい」という必死さは他人事とは思えなかったというか。いや、僕もこのブログで「妻とのセックスレスが7年目なんですよ(笑)」なんて書いたりしますが、もう男として奥さんに必要とされていない寂しさは常に感じていて。だから、彼女の切なる想いには共感してしまったし、ラスト、登紀子の呪縛から放たれたはるかの清々しい表情を観た時は、涙が止まらなかったのでした… (ノДT) ヨカッタネー あと、思った以上にエロとドラマの融合振りが良くて、他の作品は観たことありませんが(汗)、「ロマンポルノってこういう感じの映画なんだろうな」なんて素人ながらに思ったりしてね。他のリブート作品も劇場で観れば良かったかなぁ。


飛鳥凛さん、スゲー頑張ってたし、これからも頑張ってほしいですな。
ずっとションボリ顔のはるか


おしまい (´・ω・`) ガンバッテネ




前に観た中田秀夫監督作。こっちは「クロユリ」なんですよね。僕の感想はこんな感じ



評判の良い中田秀夫監督作。観ないとなぁ。