特別寄稿:僕と「ロッキー」シリーズ | 三角絞めでつかまえて2

特別寄稿:僕と「ロッキー」シリーズ

※自分のブログに記事をアップするのは全然「寄稿」とは呼ばないんですが、なんとなく使ってみたかっただけなので、気にしないで!
※今作は「ロッキー」シリーズのネタバレに触れているので、未見の人がいたら観てから読んで!


明日、「ロッキー」シリーズのスピンオフ企画である「クリード チャンプを継ぐ男」の感想を更新する予定なんですけど、その前に僕が「ロッキー」シリーズに対して、どういう感情を抱いているかを簡単に書き残しておきますね。


一応、「クリード チャンプを継ぐ男」の予告編を貼っておきますね↓




まず、僕が初めてシルベスター・スタローンという男を認識したのは、小学校高学年の時、長姉に連れられて劇場で観た「ランボー」から。それまでジャッキー・チェン一辺倒(たまにブルース・リー)だった僕の前に新たな“強い男”が現れたと衝撃を受けてましてね…(しみじみ)。帰り道に道端で「ロッキー」のポスターが売られているのを目撃→長姉に「ロッキー」の説明をされて、「この男はボクサーでもあるのか!Σ(゚д゚;)」と驚いた記憶があります。

だから、「ロッキー」という映画をハッキリと意識して観るようになったのは、その後にテレビで放送された「ロッキー3」が初めて(その前に「ロッキー」もテレビで観ていたみたいなんですが、子どもだったのでそれほどピンと来なかった)。プロレス好きの小学校高学年男子にはハルク・ホーガンやミスターT、カール・ウェザースといったマッチョ軍団や「野獣の眼を取り戻せ!m9`Д´) ビシッ」という特訓シーンは超ストライクであり、ジャッキーも変わらずに僕のアイドルではあったものの、筋肥大した男の魅力を教えてくれた大切な作品になったのです(なんとなく誤解を受けそうな文章)。


当時はアポロとランド・カルリシアンは同一人物だとカン違いしてました。だって、声が同じだったのだもの… (´・ω・`)
ランド・カルリシアン

3作目は「プロレススーパースター列伝」に撮影秘話(※梶原一騎史観)が載っていたのも好感が持てます。
おろしてくれぇ~

この曲が好き。とにかく好き。




で、中学生の時、リアルタイムで初めて劇場で観たのが「ロッキー4/炎の友情」ですよ。1トンのパンチを放つソ連のボクサー・ドラゴが超カッコ良かったし(ドルフ・ラングレンがスターになったのも頷ける)、アポロが撲殺される→ロッキーが仇を討つというストーリーにも燃えまくり。今、見直してみると、あまりにもストレートすぎる内容に気恥ずかしくなる部分もあるんですが(汗)、次姉が奮発して「中央に白いカバーがかぶせてある特別な席」のチケットを買ってくれた思い出もあって、僕にとっては今でも特別な映画だったりします。


あまりに有名なアポロの入場シーンを貼っておきますね↓



僕が筋トレする際、高確率で流れる曲を貼っておきますね↓




そして、高校生の時に観たのが「ロッキー5/最後のドラマ」なんですが…。正直、ガッカリしました。ミスターT、ドルフ・ラングレンときて、「次はどんな恐ろしいボクサーと戦うのか!? (*゚∀゚)=3」なんて期待していたのに、パンチドランカーの症状が出てアッサリ引退という景気の悪さ。全財産の失い方も乱暴だし、弟子に裏切られたり、息子がグレたりと、スゲーどうでもいい展開のつるべ打ちですよ。というか、当時は性格をかなりこじらせていて、林家こぶ平(呼び捨て)を始めとする著名人の2世どもを激しく憎悪していたため、息子役に実の息子のセイジ・スタローンを起用した親バカ振りも不快でして。その前に公開された「ランボー3 怒りのアフガン」もそんなに面白くなかったし、公開時期が重なっていたアーノルド・シュワルツェネッガー主演作「トータル・リコール」が超愉快だったのもあって、「これからはシュワルツェネッガーの時代だぜ!(`∀´) ケケッ」なんてうそぶいたのを覚えております。

やがて時は経ち、僕も年を重ねて、大人になって、食べて、祈って、恋をして(不要なリンク)。初めて就職したころになんとなくシリーズを見直してみれば、それまでは「生卵を飲んだり、肉を叩いたり、アポロと戦ったりしました (o^-')b」ぐらいの印象しかなかった1作目の良さがやっとわかったというか、心に染み渡りましてね…(しみじみ)。いつしかソフトを買い揃えるほどに大事な作品となっていた(5作目以外は)ところに、公開されたのが6作目の「ロッキー・ザ・ファイナル」ですよ。


予告編を貼っておきますね↓




あのころの僕は、スタローンには1ミリも期待してなくて。ごめんなさい、「また続編商法かよ ( ゚д゚)、ペッ」ぐらいの心の狭い状態ながらも、やっぱり「ロッキー」だしなぁと劇場に足を運んでみれば! これがまさに“ロッキー・バルボアの最後の物語”としてベストだったからビックリしまして。映画を観ながらワンワン泣いて、場内の灯りが点いても涙は止まらず、パンフ&グッズを購入する際も泣き、お金が足らずに近くのコンビニで下ろす時も泣き、売店に戻ってXLのパーカーを買って家で着たらサイズが小さくて泣き…。明けても暮れても泣き続けたのです(誇張アリ)。特に、ラストシーンからのエンドクレジットは思い出すだけで涙が出てくるというか、僕も「いつかフィラデルフィア美術館の階段を」と強く強く思っているのです(「いつかティファニーで朝食を」の上手くないオマージュ)。


まるで「餓狼伝」のクライベイビー・サクラのように泣き続けましたよ…。※イメージです。
泣き続けたー


そんな「ファイナル」を経てから、あらためて1~5作目を見直してみれば、駄作だと思っていた5作目も愛せるようになったというミラクルLOVE(とは言え、やっぱりトミー・ガンは不憫)。もうね、すっかりスタローンのことを見直したどころか、あらためて尊敬いたしました。なんて言うんですかね、つまらない続編がその前の作品もダメな印象にしちゃうことがありますけど、その逆で素晴らしい続編が前作の評価を裏返すこともできるんだなと。つーか、スタローンはこれを「ランボー 最後の戦場」でも実戦するんだから、マジでスゴい男じゃないでしょうか。一応、最後に各作品の好きな場面とともに雑な感想を残しておきますよ↓


1作目。子どものころはよくわからなかったけど、今はすべてが好き。大事な時、生卵を飲むようになりました。
ミッキーを追うロッキー

2作目。エイドリアンの「Win」からの流れが好き。最後に勝つのも好き。
勝って

そういえば「2」にはアポロの子どもたちが登場してましたな…(意味深な文章)。
アポロの子どもたち

3作目。大味なところが好みのタイプ。エイドリアンがイイ女認定されるようになったのも興味深くて好き。
砂浜をダッシュ!

4作目。ドラゴが好き、アポロが好き、JBが好き、デュークが好き、ロッキーが好き。人は変われるのです。
JBとアポロ

5作目。ミッキーの幻に涙。後にセイジが亡くなったことを考えると、また涙。トミーを最後に救ってくれてたらなぁ… (´・ω・`)
ミッキーの幻

「ファイナル」を経てから5作目を見直した時の僕の心境はこんな感じでした(「バキ」より)。
裏返ったァッ!

6作目。1作目のマリーの再登場に涙。別エンディングにしなくて大正解。今は一番好きかも。
エイドリアンの墓参り

ちなみに2014年に公開された「リベンジ・マッチ」も良かったです (´∀`) ウフフ ジョン・バーンサルが好き。
イイ顔のジョン・バーンサル


まぁ、全体を振り返ると、「ロッキーの右目」とか「ロシアから戻ったら一気に成長してた息子」とか「脳のダメージが治ってた」とか、いろいろとおかしいところもありますけど(苦笑)、「ロッキー」シリーズは心から愛してる。そして、そんな僕がひょんなことからラジオで羽佐間道夫さんと共演させていただいたことは、人生の宝物となっていて、今でも落ち込んだ時は心の支えになっているのです。何はともあれ、もしここまで読んだ方で同シリーズを観ていない方がいたら、一応はチェックしておいた方が良いんじゃないかしらん(とりあえず1作目だけでも!)。で、今週はそのスピンオフ作品「クリード チャンプを継ぐ男」を劇場で観てきたんですが、それはまた別のお話 (・∀・) オシマイ