平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊(ネタバレ)

平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊

平成ライダー対昭和ライダー

2014/日本 上映時間93分
監督:柴崎貴行
原作:石ノ森章太郎、八手三郎
脚本:米村正二
音楽:中川幸太郎、山下康介
アクション監督:宮崎剛
特撮監督:佛田洋
出演:井上正大、半田健人、桐山漣、白石隼也、村上幸平、奥田達士、佐野岳、小林豊、高杉真宙、志田友美、久保田悠来、弓削智久、志尊淳、平牧仁、梨里杏、横浜流星、森高愛、竜星涼、藤岡弘、、速水亮、菅田俊、雛形あきこ、板尾創路、三好杏依、青木柚
パンフレット:★★★(1350円/DVD付を買いました。いつものクオリティ)
(あらすじ)
ふとした事から、ヘルヘイムの森とは全く異なる世界の調査をする事になった葛葉紘汰 / 仮面ライダー鎧武。そんな中、シュウという少年に遭遇する。その時、侍の如き風格を持った男が現れ、紘汰に「お前のようなひよっこを、ライダーと認めるわけにはいかん!」と言い放つ。そこに地下帝国バダンが襲来。そしてその男は「変身!」と叫ぶ。彼こそ伝説の男・本郷猛 / 仮面ライダー1号であった。1号を始めとした昭和ライダー達は何の為に行動しているのだろうか。紘汰には祖父程も年齢の離れた本郷の真意が全く分かりかねるのだった。
その頃、ある理由から平成ライダー15人の力を結集しようと幾つもの世界を渡り歩いていた門矢士 / 仮面ライダーディケイドが紘汰にも接触。一連の事件はすべてバダンが人類滅亡を画策した結果だと語り、力を貸す様に依頼するが、そこに再び昭和ライダー達が現れ、「バダンを生み出した根源こそ、平成ライダー達なのだ」と主張し始めた。
士と本郷、平成ライダーと昭和ライダー、互いの主張は全く相容れず、遂にコレ以上の問答は無意味だと打ち切った昭和ライダーは平成ライダー達に戦いを挑み始める。紘汰はどちらが正しいのか困惑するも、昭和ライダーが挑んで来る以上倒すしか無いと覚悟を決めた。 果たして正義はどちらのライダーにあるのか、バダンがシュウを手中に収めた事で遂に発動を開始する最終作戦メガ・リバース計画の全貌とは?
そして、平成昭和の区別なくライダーを倒す仮面ライダーフィフティーンの出現と烈車戦隊トッキュウジャーおよびキョウリュウレッド / ダイゴの参戦により、遂に平成ライダーと昭和ライダーの勝敗の行方が明らかになる。
(以上、wikipediaより)

予告編はこんな感じ↓




65点


※今回の記事は、グロい画像が貼ってあるので、気を付けて!

一応、“大きなお友だち”なのでね、特撮映画はなるべく足を運びたい主義なんですが、僕的に“春の東映ヒーロー大集合系作品”は良かった試しがないだけに、今回こそは見送ろうかなぁと思ったりもしたんですが、しかし! 本郷猛、神敬介、そしてあの村雨良本人が出演するとなれば、話は別。「とうとう藤岡弘、さんまで引っ張り出すとは… (`Δ´;) オノレ」と、公開週に取引先の特撮オタクの人と新宿バルト9で観てきました。「悪くなくはないけど、許す (・∀・) シカタナシ」って感想でしたよ(偉そうに)。


劇場では「特典付マイライダーカップ」なんてのが売ってまして。
マイライダーカップ

入場者特典のガンバライドカードは、平成パックでした… (´・ω・`) ウーン
平成かぁ....


この手の映画で「子ども向けの作品なんだから文句言うな!」とか「お祭りなんだから目くじら立てんな!」といった意見があるのは、確かにわからないでもないんです。だから、そんなにうるさいことを書きたいワケじゃないんですが、一応、ここは僕の備忘録なのでね、思ったことはやはり書き残しておきますね。

汚い言葉を書いて申し訳ありませんが、脚本はクソでした。まぁ、基本的に“春の東映ヒーロー大集合系作品”で話がマトモだったことは皆無なんですが、物語の“筋の通り具合”では、昨年よりも劣るんじゃないでしょうか。「ヒーロー同士のバトル→実は『悪の組織バダンを欺くため』で、みんな生きてました」という流れ、“お約束”として受け入れるべきなのかもしれませんが、ごめんなさい、「またこのパターンか… ('A`)」とゲッソリしたのは僕だけじゃないと思うのです。


平成ライダー軍団。よくよく考えれば、戦闘能力は“昭和”と比べものにならないほど高いですよね。
平成ライダー軍団


いや、敵を倒した後、平成vs昭和のライダーバトルが始まるのは、確かに新しい展開として面白かったんですけど、その理由が1ミリも飲み込めない。本郷猛が「平成ライダーは、甘っちょろい優しさで、死者への未練を引きずってて、ライダーとは認めん!」みたいなことを言うんですけど、こんなの単なる言いがかりじゃないですか。僕は本郷猛LOVEであり昭和派ですけど、ハッキリ言って、老害としか思えなかったし、本郷猛をそういう風に見せた製作者サイドに若干の憎しみを抱いたほどだったり。


昭和ライダーはこの面子。「“昭和”ってRXまでだよなぁ…」というのは、今さらすぎる文章。
昭和ライダー軍団


あとね、やっぱり「仮面ライダー大戦」であって平成ライダーと昭和ライダーの戦いがメインなんだからさ、キョウリュウジャートッキュウジャーはマジ不要だったと思う。特にボス格であるバダン総統=骸骨恐竜をトッキュウオーキョウリュウジン feat.デンライナーが倒してしまうのは、何なのかと。まぁ、玩具を売りたいんでしょうけど、かなり萎えましたね…。


トッキュウジャーは大好きでしたけど、出てこなくて良かったです。
不要だったトッキュウジャー


それと、スゲー微妙だと思ったのが、仮面ライダー鎧武。テレビシリーズ自体は好きですけど、他の平成ライダーと比べると、派手な技がない分、どうしても戦闘力が低めに見えちゃって。「オーズとかウィザードの方が強くね?」って思ったりして、平成ライダーを代表するには力不足に感じたんですよね…(まぁ、そういうことを言い出すと、昭和ライダーたちが強いことの方がおかしな話なんですが)。


この面子の中で、鎧武が一番戦闘力が低そうに見えるのは僕だけでしょうか。
この中で一番弱そうな鎧武


その他、「なんで葵連(板尾創路)は仮面ライダーフィフティーンになって、バダンと結託できたのか」とか「葵柊(青木柚)は“裏返す能力”をどうして身に付けたのか」とか「神敬介と一緒に暮らしていたマリ(三好杏依)は必要だった?」とか「ZX、敵の幹部にまでなってたのに、全然意味なかったじゃん」とかとかとか…。考えれば考えるほどおかしなところだらけでしたよ。


結局、この人は何だったんですかねー。
仮面ライダーフィフティーン


って、文句を先に書きましたが、それでも65点を付けたのは、好きなところも多かったから… (ノД`) 昭和ライダーたちが「老害にしか見えなかった」のは確かですが、それでも本郷猛を演じた藤岡弘、さん、神敬介役の速水亮さん、そして何よりも“不遇の10号ライダー”仮面ライダーZXの村雨良として菅田俊さんの姿が観られたのが、スゲーうれしかったです。ZXは期待してたよりも活躍しませんでしたけど、菅田俊さんの変身を観られただけでも足を運んだ甲斐があったなぁと…(しみじみ)。


もちろん本郷猛が出て来たのはうれしいし…。
本郷猛!

神敬介の“今の時代のセタップ”が観られたのも良かったけど…。
神敬介

何よりも素敵だったのが、村雨良! もっと活躍してほしかったなぁ (´・ω・`) ザンネン
村雨良


脚本はダメダメでしたけど、「実は死んでいた少年・葵柊を生き返らせずに終わった」のはね、意外と潔いなと感心。つい自分の娘と重ね合わせてしまって、スゲー泣いちゃいました… (ノω・、) カワイソウ 「蘇る死者たちの中に裕也(崎本大海)がいて、紘汰(佐野岳)も苦悩する」な~んて展開があったら最高だったんですが、それは高望みですカネー (・ε・) ディケイド555Wのエピソードの絡ませ方もそんなには悪くはなかった気がしないでもないです(奥田達士さん演じる鳴滝はウザかったけど、今回のディケイド自体はヒーローっぽくて結構好き)。

ラスト、平成vs昭和の「1号のライダーキックを鎧武が避けなかったのは、一輪の花を守っていたから→1号が『私の負けだ…』と敗北を認める」というオチも、「今まで散々、街とか破壊しまくってたくせに、何言ってんだバカ ( ゚д゚) 、ペッ」とは思いながらも、ああいうのには弱いというか、ちくしょう、結構好きでした (ノ∀`) テヘ ちなみに、鎧武がライダーキックを受けた瞬間、“何かを守っているから避けなかったオチ”に気付いた僕は、てっきり「そういえば風都で翔太郎(桐山漣)が探してた→猫ですな! m9・∀・) ビシッ」と思ったんですけど、さすがに考えすぎでした ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ


「猫を守っている」と思ったのは、イノキボンバイエ2003永田裕志vsエメリヤーエンコ・ヒョードルの決着時に…。
永田vsヒョードル

「実は永田さんが猫を守っていて負けた」という真実が隠されていたから…って、超どうでも良いザンス。
猫を守っていた!


あと、なんだかんだ言って、今の技術で活躍する昭和ライダーたちの姿は超カッコ良かったです(ライダーマンがロープアームでオーズをぶちのめしたりとか)。ライダー同士の対決描写も結構工夫してあったし、アクションは全体的に良かったと思いました。とはいえ、正直、クウガから始まる平成ライダーの物語や世界観はしっかりしているだけに、変にクロスオーバーして欲しくないんですよね、やっぱり。だから、僕的には昭和ライダーだけで映画を作って欲しいんですけど(できればZX主役で)、それだと需要がないのかしらん。


こういう場面はスムースに燃えちゃうのです (〃∇〃) ウフフ
飛び出せ!

ストロンガーvsカブトのオープニングバトル、超カッコ良かったけど、チャージアップしてほしかったかなぁ。
チャージアップはしないの?

ちょっとドキドキしたのが、葵柊が“裏返す能力”を戦闘員に使った場面。結構大したことなかったんですが…。
戦闘員の裏返り描写

諸星大二郎先生の漫画みたいに裏返ってほしかった…ってのは、無茶な提案ですかね(間違いなく無茶な提案)。
諸星大二郎先生の裏返り


というワケで、それなりには楽しかったです。この手の映画の脚本って、執筆する時間が全然ない上に、入れなくちゃならない要素が多すぎて、書くのが本当に大変なんですって。でも、どうせ作るならやっぱり素晴らしい映画にしてほしいし、そういう作品を期待して足を運びたいのでね、来年の春も“ヒーロー大集合系作品”を作るかどうかは知りませんが、製作者のみなさんには頑張ってほしいですな (・∀・) オシマイ





昨年の春の東映ヒーロー大集合系映画。僕の感想はこんな感じ



“ライダーが集合する系”では、これがスゲー良かったですな。僕の感想はこんな感じ



東映のヒーロー大集合系映画で一番良かったのはこれですかね。僕の感想はこんな感じ