ウルフ・オブ・ウォールストリート(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ウルフ・オブ・ウォールストリート(ネタバレ)

ウルフ・オブ・ウォールストリート

ウルフ・オブ・ウォールストリート

原題:The Wolf of Wall Street
2013/アメリカ 上映時間179分
監督・製作:マーティン・スコセッシ
製作:レオナルド・ディカプリオ、リザ・アジズ、ジョーイ・マクファーランド、エマ・コスコフ
製作総指揮:アレクサンドラ・ミルチャン、リック・ヨーン、アーウィン・ウィンクラー、ジョエル・ゴトラー、ジョージア・カカンデス
原作:ジョーダン・ベルフォート
脚本:テレンス・ウィンター
撮影:ロドリゴ・プリエト
美術:ボブ・ショウ
衣装:サンディ・パウエル
編集:セルマ・スクーンメイカー
音楽:ハワード・ショア
出演:レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーゴット・ロビー、マシュー・マコノヒー、ジョン・ファブロー、カイル・チャンドラー、ロブ・ライナー、ジャン・デュジャルダン、ジョン・バーンサル、イーサン・サプリー、スパイク・ジョーンズ、シェー・ウィガム、ジョアンナ・ラムレイ、P・J・バーン
パンフレット:★★★(700円/コラムが4本あるのは良かったけど、音楽についての記事も読みたかったなぁ)
(あらすじ)
22歳でウォール街の投資銀行へ飛び込んだジョーダン(レオナルド・ディカプリオ)は、学歴もコネも経験もなかったが、誰も思いつかない斬新な発想と巧みな話術で瞬く間になりあがっていく。26歳で証券会社を設立し、年収4900万ドルを稼ぐようになったジョーダンは、常識外れな金遣いの粗さで世間を驚かせる。全てを手に入れ「ウォール街のウルフ」と呼ばれるようになったジョーダンだったが、その行く末には想像を絶する破滅が待ち受けていた。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




95点


※今回の記事は、性的な表現が多く書かれているので、そういうのが苦手な人はマジ気をつけて!
※今回の記事は、かなり適当に書いている気がするので、カゲヒナタさんとかはちごろうさんの感想とかを読んで!


「オレは狼(ウルフ)だッ!ヽ(`Д´)ノ」とすっかり感化されました。


新宿ピカデリーで観たのです。
新宿ピカデリーです


今年から新作映画を観る本数を減らしているため、最初はスルーする予定だったんですが、スターリング・エレファントさんとはちごろうさんにプッシュされた&タマフルムービーウォッチメンの監視対象になったので観に行ったら、スゲー面白かった!ヘ(゚∀゚*)ノ ヒャッハー 雑に書くと「身も蓋もなく下品にした『ウォール街』風味の『グッドフェローズ』」って印象ですかね。こんなに笑えるピカレスクロマンは初めて観ました。ただ、R18指定も納得の下劣度というか、とにかく下ネタが特盛り状態だし、さらに上映時間が3時間もあるため、合わない人はとことん合わないんじゃないかなぁ。ちなみに映画評論家の町山智浩さんによると、映画史上最も多く「FUCK」と言った作品だそうです(なんと544回!)。


劇中で「FUCK」を言ったシーンを集めた動画を貼っておきますね↓




まず、口八丁手八丁でウォール街でのし上がって、セックスとドラッグにハマりまくる主人公ジョーダンを演じたレオナルド・ディカプリオが素晴らしい。エネルギッシュで、魅力的で、胡散臭くて…。「女性の肛門からドラッグを吸う」だけでなく、「自分の肛門に火を点けたロウソクを挿す」といった新境地まで披露していて、出演作をすべて観ているワケではないですけど、僕が観た中では一番スゴいディカプリオであり、彼の演技に関しては100点としか言いようがなかったです。


あらゆるディカプリオの中で、この役が一番好きだし、グッときました。
オレがジョーダンだッ!

“ドラッグでデロデロ状態になりつつも死にものぐるいで帰宅するシーン”の演技も最高。アンタ、偉いよ!
ドラッグでデロデロシーン


脇を固める共演者たちも素晴らしかった。ジョーダンよりも暴走して、結局はジョーダンを裏切ることになる副社長ドニーを演じたジョナ・ヒル、見事なクソ野郎振りでしたね~。いきなりパーティで自慰を始めた時は爆笑しましたよ。ジョーダンに業界のノウハウを教えるハンナ社長役のマシュー・マコノヒーも、出番は少ないながらも印象は強烈。あのハミングからの歌はマコノヒーのアドリブだそうで、それが最終的には劇中で社歌として採用されるんだから、つくづく恐ろしい男ですな… (`Δ´;) ヌゥ その他、マーゴット・ロビー演じる奧さんのナオミはエロかったし、FBI捜査官デナム役のカイル・チャンドラーも良い味を出してたし、売人ブラッドを演じたジョン・バーンサルも粗暴なムードが好みのタイプだったり(なんとなくアウトな文章)。


とにかく暴走する副社長ドニー。社員の金魚を飲んだりしてましたよ。
副社長ドニー(ジョナ・ヒル)

マシュー・マコノヒー演じるハンナ社長は、ある意味、狂ってるんですが、実に魅力的な人なのです。
マーク・ハンナ社長(マシュー・マコノヒー)

ジョーダンが糟糠の妻と別れる原因になったナオミ。エロすぎというか、こんなプレイをしてみたいよぅ… (´Д`;) ハァハァ
奧さんナオミ(マーゴット・ロビー)

カイル・チャンドラー演じるデナム捜査官は、終盤に見せる顔がスゲー良かったり。
FBI捜査官デナム(カイル・チャンドラー)

ブラッドも渋くて良かった。出所した後、ドニーを八つ裂きにしてほしかったなぁ。
ブラッド(ジョン・バーンサル)

ジョーダン逮捕のキッカケとなるヅラコフ(P・J・バーン)も良い感じにクズで、モデルになった人が訴えた気持ちもわからなくはない。
ヅラコフ(P・J・バーン)

ジョーダンの父親としてロブ・ライナー監督が出てまして。キュートでホッコリいたしました (〃∇〃) ウフフ
お父さん(ロブ・ライナー)


そして、マーティン・スコセッシ監督がスゴ過ぎる。現在71歳なワケですが、感性が全然古びてないというか、「よくこんな映画作れるよなぁ… (・ω・;)」と心底感心させられましたよ。あとから考えれば“ゲイの執事のエピソード”とか削れる気がしなくもないですが、全体的にテンポ良く進むため、僕は3時間飽きなかったです。

大好きだったのが、2つの演説シーン。1つ目は“胡散臭い株を上場する場面”で、ジョーダンの熱い演説が終わった瞬間、無音になったかと思いきや! ジミー・キャスター・バンチの「Hey Leroy, Your Mama's Calling You」が流れた時は、カッコ良すぎて鳥肌が立ちました。2つ目の“引退する…と見せかけて続投宣言をしちゃう場面”も、「可能性を信じたからだ」とか「家族だ」といった部下とのやりとりが超感動的で盛り上がるだけに、「ジョーダンが全員をFBIに売る」という残念なオチがより際立つんですよね…(しみじみ)。本当に最高でした (´∀`) メシウマ


演説シーンは実に見事で、「この会社で働きたいな」なんて思わされた人は僕以外にもいるハズ。
感動の演説シーン


それ以外のバカ騒ぎするシーンも超面白かったです。僕は基本的に金持ち野郎どもがパーティで調子こくような場面は大嫌いというか、すぐに「こうなったらキル・ストラグル(殺しあい)だッ!」と激昂するタイプなんですが、ここまでバカを徹底されると逆に清々しく見えてくる不思議。会社にストリッパーを呼んだり、みんなで売春婦とヤリまくったり、小人をダーツ代わりに投げたりと、やることがあまりにも過剰だから、「お前はそれでいいや (・∀・)」って心境になってきたというね。


職場にストリッパー&下着ブラスバンドを呼んで大ハシャギするの巻。六本木ヒルズでは毎日開催されてるんでしょうな(偏見)。
会社で乱痴気騒ぎ

ゴージャスな自宅でも乱痴気騒ぎ。奧さんがいても、他の女(ナオミ)に色目を使ったりするのです。
自宅でも乱痴気騒ぎ

小人の芸人を雇ってダーツをするの巻。この企画を決める会議のくだりがまたスゲーくだらないんだ…。
小人を投げろ!


なんとなく貼っておきますよ↓ 確か船上パーティに入る直前、この曲のイントロだけ流れましたよね? ね?




終盤の展開を書いておくと、「スイスの銀行マン(ジャン・デュジャルダン)とヅラコフの失敗が元でジョーダンはFBIに逮捕される→ドニーを売ると罪が軽くなることに→FBIからの条件を飲みながらも、ジョーダンはドニーに盗聴を教えてしまう→ドニーが裏切って、ジョーダンはまたFBIに逮捕される→さらに取引して、ジョーダンは社員のほとんどを売る→数年間懲役刑に服して、出所すると、成功テクニックを教える講演会を開催→集まった聴衆に『このペンをオレに売ってみろ』と1人1人訊ねていって終了」って感じなんですが…(ちなみに実際の事件の後日談はこんな感じ)。

ここでグッとくるのが、まず、ジョーダンを刑務所にブチ込んだ後のデナム捜査官描写。僕の勝手な解釈ですけど、劇中でジョーダンに言われたイヤミのように、1人で地下鉄に揺られて帰宅する時の顔が「試合には勝ったけど、人生という勝負ではどうなんだろ… (´・ω・`)」って感じでスゲー良いの。あと、一番最後に映る“ジョーダンを見つめる聴衆たち”がモロにサエないムードの人たちで、今まで劇中にはジョーダンたちに騙された被害者の姿が全然映らなかったんですが、たぶん“彼らと同じ”なんですよね。ジョーダンたちはクズだけど、結局、そのクズに“自分たちの欲”も加担しているというか。もちろん騙す方が悪いんですが、このラストにはいろいろと考えさせられました…。

ここは僕の備忘録なので、赤裸々に本音を書いておくと、なんだかんだ言って、同じ男としてジョーダンに憧れてしまう部分があるのも確か。いや、「オフィスでセックスしたい!(`∀´)」とかそういうことではなく、学歴もコネもないのに自分なりの努力でのし上がって、バリバリと大金を稼いだ事実はやっぱりスゴいと思うところはあって(犯罪だけど)。僕は純粋な営業職じゃないものの、営業的な手腕も問われる仕事をしているだけに、少しでもあんな風に人の心を掴むトークができたらなぁって…。いや、あの部下たちだってマニュアルに従ってただけで業績を伸ばせたんだから、高いモチベーションがあれば、今からでも遅くないのかもしれない。頑張れるのかもしれない。


同じ男として片平巡査に憧れられる花山薫の画像を貼っておきますね。
男として憧れちゃいますね...


ううむ、映画として超面白かっただけでなく、変な話ではありますが、なんか妙にヤル気が出て来たというか。この映画、落ち込んでいる時に観たりすると、意外と良いかもしれませんな。そんなワケで、僕も“1匹のウルフ”として頑張ろうという情熱が沸々と湧いてきたのでね(苦笑)、まずはハンナ社長を見習って1日2回の自慰行為から始めたいと思います(台無しな文章)。


いくら“ウルフ”を目指すとは言え、ウルフ金串や…。
ウルフ金串

ウルフマンにはあまり憧れないカナー (・ε・) ウーン
ウルフマン

なんとなく「力石徹のテーマ」を貼っておきますね↓ 鎖を噛み切ったッ!




おしまい (・∀・) ナニガナニヤラ




スコセッシ監督×ディカプリオ主演作の中では、これが一番好きでしたよ。



原作本。こんな人が実在したとは… (・ω・;) ウーム



サントラを貼っておきますね。ちょっとほしい。MP3版もあります。



非常に思い出したスコセッシ監督作。また観ようかな~。