DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on(ネタバレ)

DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る※シネマハスラーへのリンクなどを追加しました(11/11)

三角絞めでつかまえて-AKB48 傷つきながら夢を見る

2011/日本 上映時間115分
監督:高橋栄樹
企画:秋元康
出演:AKB48、他
(あらすじ)
2005年、秋元康のプロデュースにより誕生し、今や国民的アイドルの地位を不動のものにしたAKB48。西武ドームコンサートで3日間で延べ9万人を動員するスーパーアイドルたちのメンバー内格差や、アイドルとしての葛藤(かっとう)を1年にわたり追い掛ける。カメラがとらえたし烈な舞台裏や、メンバーのインタビューなども収録されている。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




90


考えすぎて知恵熱が出ました ('A`) 今、8ビットしかない僕の脳が、故障寸前のPCのハードディスクのようにカリカリカリカリ鳴りまくって危険な状態なんですが、本当にいろいろ考えさせられる作品というか…。これから非常に浅い文章をダラダラ書くので、バカが垂れ流す面倒くさい長文が苦手な人は気をつけて!

最初にテンプレ的な文を書きますが、僕は「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」というラジオ番組を心から愛してて、その中の人気コーナーであるシネマハスラーもまた大好きでしてね。「課題映画を観た方がより楽しめる」ということで、サイの目で当たった作品はほとんど観に行ってるんですよ。

で、今回はなんと「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」という、タイトルが長すぎてブログの見出しに入りきらないAKB48のドキュメンタリー映画が選ばれたんですが、そんなに興味がなくて… (´・ω・`) 僕は特撮やドラマがキッカケになってアイドルを好きになることは結構あるんですが(秋山奈々ちゃんとか)、逆にそれ以外だとそんなにハマらないというか。


この「仮面ライダー響鬼」の天美あきら役がキッカケで奈々ちゃんのファンになったんですよ…って、AKBとまったく関係ありませんな。



だから、気に入ったアイドルソングを買って聴いたりすることはあるんだけど(最近だとTomato n' Pine「ジングルガール上位時代」とか)、ハロプロが世を席巻してたころも、AKB48が社会現象になっている今も、彼女たちよりもむしろ「BUBKA」で彼女たちについて熱く語る人たち”の話を読んだりする方が好きだったりして(ちなみに“おニャン子ブーム”が直撃した時も無関心だったり)。テレビ番組もそんなに観ないから、主要メンバー以外はよく知らないし…。

でも、課題映画になったので、夜の新宿バルト9に行きまして。なかなか上映が始まらないというトラブルがあって、若干、イラッとしたんですが、映画が始まったら、もう涙が掛け流し状態というね。グレート巽に負けた後のクライベイビー・サクラ並みに泣かされたというか、泣きすぎて頭痛がするくらい。だから、これからやたらと「泣いた!ヽ(TДT)ノ」なんて書きますけど、それは「すでに泣いている状態から、さらに涙を上乗せしてる」と思っていただいて結構です(偉そうに)。


イメージ的にはこんな感じ(「餓狼伝」8巻より)。
三角絞めでつかまえて-クライベイビーサクラ


序盤、AKBの人たちが東日本大震災の被災地に行く様子から始まった時は、「あ、そうか! ∑(゚Д゚)」と。確かに昨年のAKBの活動を描くのなら、避けて通れませんもんね。僕は彼女たちが被災地を訪れてたことはよく知らなかったんですけど、彼女たちが子どもたちと触れ合ったりするシーンを見るだけで、「“会いに行けるアイドル”が、“今だからこそ会いに行く”というのは、良い話ですな (ノ∀T)」と涙が…。もうね、この時点でハートを掴まれちゃいました。


こういうのって、普通に偉いじゃないですか。特に子どもたちはスゲーうれしかったと思う。




そして、次に始まったのが3回目の総選挙ですよ。以前、宇多丸師匠がタマフルのオープニングトークでこの総選挙について、「許せん!面白い!ヒドい!面白い!ヽ(▼Д▼;)ノ」っておっしゃってましたけど、やっとその意味が分かったというかね。彼女たちの悲喜交々を観るのはスゲー面白いし、スゲー残酷だと思って。メンバーのインタビューとかも入ってくるしさ、バックステージの様子とかも見せられるし、ワイドショーのダイジェストで観るのと全然違う。あっちゃんが高橋みなみさんの胸で泣き、大島優子さんが篠田麻里子さんの胸で泣き、僕も新宿バルト9の椅子で泣くというね…(なにこの文章)。その他、板野友美さんとかね、僕はそんなに応援してなかったけどさ、あれは可哀相すぎるというか、本当に負けないでほしいと思いましたよ。


バックステージの様子を観ると、この映像の破壊力が10倍になります。




その次は、7月の西武ドームのライブが始まりまして。総選挙映像でみんなをすっかり好きになってた僕的には、「初日が散々な出来に終わって総合プロデューサーの秋元康さんが叱る→高橋みなみさんが泣きながら反省」のシーンで胸が痛くなったんですが…。真に破壊力があったのは2日目。まず、リハの時点であっちゃんが過呼吸で倒れるんですよ。「もともと僕はファンじゃない→その後の展開を知らない」からさ、「ああん、あっちゃんがいなくなって、どうなっちゃうの!? ヽ(´Д`;)ノ ハラハラ」と思ってたら、公演開始直前に“フリーザ戦時の悟空”のようにギリギリ駆けつけるから、超カッコイイ!ヽ(`Д´)ノ

さらに、公演が始まると、メンバーが熱中症になったり過呼吸になったりと、バックステージは地獄絵図と化してしまって…。「フライングゲット」直前にあっちゃんが倒れてしまって、フラフラで起き上がれないの。観てるコッチ的にはスタッフの「あっちゃん、出たいんだよね」なんて声にマジギレするというか、「そんな状態で歌って踊れるワケないんだから、もう止めろよ!」って思ってたら、「何とかステージに出て曲が流れる→それまで死人のようだったあっちゃんが立ち上がって笑顔で両手を広げる→あっちゃんから神々しいオーラが!? Σ(゚д゚;) オソロシイコ!」という神展開。僕は彼女がなぜAKBのセンターにいるのか、その理由を見せつけられた気がしましたね…。


そんなに好きな歌じゃなかったハズなのに、今ではすっかりハマっちゃいました (ノ∀`)テヘ




西武ドームが終わると、ジャンケン選抜とか紅白のシーンが流れたりするんですが、特にグッときたのは、“劇中のところどころに挿入されていたチーム4のエピソード”に出てきたキャプテン代行の島田晴香ちゃん。プリクラが流出して謹慎してた大場美奈さんがキャプテンとして復帰する時、島田晴香ちゃんが「復帰はうれしいけど、自分が不要な人間に感じちゃって… (ノω・、)」と、その複雑な心境を泣きながら吐露するシーンは5億点!ヽ(TДT)ノ もうね、この場面を観るためにDVDを買っても良いと思うほど、素晴らしいシーンでしたよ… (ノДT) マタナイチャウ


なんとなく島田晴香ちゃんの動画を貼っておきますね↓ 超可愛い!ヽ(`Д´)ノ




まぁ、そんな感じで昨年の出来事を素晴らしい演出&編集で見せつつ、「少女たちは傷つきながら、夢を見る」なんてタイトルがまた出て、エンドロールが流れてたんですが…。全編に友情・努力・勝利が詰まっていて、「オレたちの戦いはまだ続くぜ!」的に終わるし、まさに“リアル少年ジャンプ”な映画というか、スゴいとしか言いようがなかったです。確かコンバットRECさんが「スタジオでのツッコミとテロップがない『ASAYAN』みたいなことをおっしゃってたんですけど、確かにその通りというか、「なるほど~」と思いましたよ。帰宅した後、あらためて「BUBKA」のバックナンバーをチェックしたら、これがまた前に読んだ時よりも面白くて、つい読み耽っちゃいましたよ。

映画に出てきたメンバーは全員素晴らしかったです。まず、高橋みなみさんのAKBへの純粋さがスゴくて、僕ももう少し彼女のように自分の仕事に真剣に向き合おうと反省しました。大島優子さんも素敵でしたよ。西武ドームの終盤、とうとう彼女も「もう分かんないや…」とベソをかいて倒れるんですけどね、やっぱり立ち上がって、ステージに出た瞬間、「てめーら何してんだよ!川`∀´)ノ」と瞬時にプロの顔であり、僕もすっかり「優子さーん!ヽ(TДT)ノ」と駆け寄りたい心境になっちゃいました。指原莉乃さんと北原里英さんのエキストラごっこもね、愛らしかったですな。

でも、ハッキリ言って、“非道な映画”だとも思いました。終盤、ステージが始まる直前、高橋みなみさんが「行こかね~ 川・∀・)」なんてフレンドリーな雰囲気でカメラに語りかけたその後ろからあっちゃんがやって来るシーンがあるんですが、その表情から伝わってくるギリギリな空気が凄まじくて。あんなに張りつめているあっちゃんには感動するし、彼女自身が望んでそこにいるんだけど、僕はそこまで彼女を追い詰めている周囲の大人たちへの怒りも感じてしまったんです。

西武ドームのシーンなんて、女の子たちの頑張りは本当に美しいけど、あんな状態になるほど演者を追い込むスタッフサイドには超イラッとするじゃないですか。ちゃんと段取りしろよというかさ、「少女たちは傷つきながら、夢を見る」とか言うけど、傷つけてるのはテメーラじゃねーかと。あらためて書くけど、総選挙だってやっぱりムゴいしさ、僕は自分の娘だけは絶対にアイドルにしたくないと思っちゃう(なれるかどうかは別として)。

まぁ、僕が大好きな映画やプロレスや格闘技にだって、そういう残酷な面はあって。いや、大なり小なり、エンターテインメント全般に付きまとう問題なんでしょうし、結局、僕だってこの映画を心底楽しんでしまったワケだし。前に吉田豪さんが指摘されていたように、「スッキリした客が風俗店に説教しているような話」なんですけどね…(宇多丸師匠の「少なくとも『嬢』側を責めたことはない」という反論にも激しく同意)。ううむ、何とも言えないなぁ。

何だかよく分からない文章をダラダラと書いて、頭がオーバーヒート気味なんですが、僕はあっちゃんのことは愛してしまったし、AKBのことも大好きになったけど、秋元康さんは大嫌いというか。と言いつつも、ちくしょう、このドキュメンタリーが面白かったのはやっぱり秋元康さんたちの“追い込み”があったからでもあるし、「BUBKA」のインタビューに出る姿勢とかだってスゲー評価できるんだよなぁ。いわゆるAKB商法だってアコギだとは思うけど、僕だって秋山奈々ちゃんのイベントに行くために「ティーンエイジ・ベスト」を3枚買った時は「CDを買う程度のことでイベントに行ける&彼女を支えられてラッキー!ヘ(゚∀゚*)ノ ナナチャン、スキヨ!」と思ったりもしたワケだし、自分の心をどう置いて良いのか分からないんですけど…。アイドルファンは「許せん!面白い!ヒドい!面白い!ヽ(▼Д▼;)ノ」と、清濁を併せ飲みながら、決して無理&無理強いをせずに対象を愛でるしかないような気がします。


って、知った風なことを書いたら、「六三四の剣」の審判から厳しい判定が! ごめんなさい!ヽ(TДT)ノ
三角絞めでつかまえて-浅い!1


何はともあれ、僕はこの作品を観てAKBがすっかり好きになりましたけど、人間、使える時間は限られているワケで…。以前、「けいおん」を諦めたように、基本的にはAKBも「BUBKA」で楽しむレベルでガマンすることに決めましたが、万が一、あっちゃん島田晴香ちゃんが困った時は、いつでも駆けつけますYO!ヽ(`Д´)ノ(なんだこれ) まぁ、よっぽどのアンチじゃない限りはAKBに詳しくない人でも楽しめる映画だと思うので、劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。で、その後に「BUBKA」を読むのがオススメですヨ(o^-')b

宇多丸師匠の素晴らしい批評放課後ポッドキャストがアップされてるので、必聴!




昨年のAKB映画。未見ですけど、ちょっと気になっちゃいますな。



AKBの西武ドーム公演のDVD。映画と併せて観ると、さらに面白そう。



高橋栄樹監督作。たぶん観ないと思うなぁ…。









※備考

高橋みなみさんの謝罪を読んで思うところがあったので、映画とは関係ない話を書きますが…。アイドルのスキャンダルに関しては、本人が絡んだりしてるケースはまだ仕方ないにしても、基本的に親は関係ないと思うのですよ。


中坊林太郎さんのこの台詞には結構共感しちゃいますよね。
三角絞めでつかまえて-親は関係ない


ネットでは「それをテレビや新聞で報道しないのはおかしい!」なんて声がありますけど、むしろそんなことを嬉々として報道していた今までがおかしかった!ヽ(`Д´)ノ だからね、僕もこれから「アイドルの親が~ (`∀´) ケケッ」なんてテレビ報道があったら決して許しませんよ! 以上、「だからなに?( ゚д゚) ハァ?」って話でした~。