スカイ・クロラ(ネタバレ)/未見だったシネマハスラー課題映画特集 | 三角絞めでつかまえて2

スカイ・クロラ(ネタバレ)/未見だったシネマハスラー課題映画特集

スカイ・クロラ

三角絞めでつかまえて-スカイ・クロラブルーレイ
スカイ・クロラ (通常版) [Blu-ray]

2008/日本 上映時間121分
監督:押井守
脚本:伊藤ちひろ
製作:奥田誠治、石川光久
原作:森博嗣
音楽:川井憲次
美術:永井一男
演出:西久保利彦
キャラクターデザイナー・作画監督:西尾鉄也
メカニックデザイナー:竹内敦志
アニメーション制作:プロダクションI.G
主題歌:絢香
声の出演:菊地凛子、加瀬亮、谷原章介、栗山千明、山口愛、平川大輔、竹若拓磨、麦人、大塚芳忠、安藤麻吹、兵藤まこ、西尾由佳理、ひし美ゆり子、竹中直人、榊原良子
(あらすじ)
思春期の姿のまま永遠に生きる“キルドレ”と呼ばれる青年たちが、大人たちによって作られた“ショーとしての戦争”を戦う姿を通し、生きることの意味を問う。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓ 




20点


※今回の記事は、「スカイ・クロラ」が好きな人は確実に不快になると思うので、読まない方が良いです。

「未見だったシネマハスラー課題映画特集」の最後は、押井守監督の「スカイ・クロラ」なんですが…。ううむ、かなりイライラしちゃいました… ('A`) 例によって宇多丸師匠の素敵な批評と被るところがあったりするので、非常にアッサリと感想を書きますね。

お話は「不老不死のキルドレたち(クローンでもある)が終わりのない戦争をアンニュイな雰囲気で日々こなしています (´_ゝ`)」って感じなんですけど…。彼らと“彼らが直面する問題”を僕なりに考えると、「そうなるかなぁ?」って思っちゃう。

例えば、いくら「不死」と言っても、単に「老いて死なない」だけであり、「飛行機に乗って撃墜されたら普通に死ぬ」という設定なんですよ。ということは、その部分では普通の人と変わらないんだからさ、「戦場に出る→死に対して怯える」ハズなのに、登場人物たちが「じゃあ、戦争に行ってきますね (´_ゝ`)」ってクールなのが全然理解できなくて。この映画の戦争が「ボタンを押したらミサイルが飛んでって、相手を殺しておしまい」みたいなモノだったら、まだ「バーチャルな戦争→生きてる実感がないの… (ノω・、)」って思うのも分からないでもないけどさ、プロペラ機みたいなのを操縦して空中をブンブン飛んでたら、相当“戦う実感”まみれじゃないですか。毎回戦場に出される時点で、「ああん、また戦わなくちゃならないのぉ!? ヽ(;´Д`)ノイヤーン」ってなりませんかね。でも、みんな、基本的にスマシ顔だから実在感が1ミリもなくて感情移入できないし、たまにヒロインが感情を剥き出しにしても、抽象的or知った風なことしか言わないから逆に腹立つしさぁ…。

「主人公が撃墜されたけど、クローンだからまた配属されちゃうんです→無間地獄なんですよ (´_ゝ`)」的なオチもさ、心底どうでも良いというか、「そのスマシ顔、やめろ!ヽ(`Д´)ノ」ってマジでイラッとする。架空の世界観を持ち出して問題提起するのは良いんですけど、僕的には「自分たちをクローンだと自覚して、そのシステムを憎んでいるんだったら、さっさと反逆しろよ!ヽ(`Д´)ノ」って思うのに、みなさん、シラケムードで生産性のない会話ばかりしやがって…。よく分からないけど、「肉食え、肉!ヽ(`Д´)ノ」って感じでした。

ということで、非常に大雑把な文章を書いちゃいましたな…。戦闘機同士の空中戦にそれほど興味がないのもあって、すみません、かなりイライラする映画でした。でも、これが例えば“戦闘シーンはすべて徒手格闘”とかだったら、ずいぶん評価が変わったような気がするし、所詮、このブログを書いているのは「エクスペンダブルズ」に100点を付けるような人間ということでね、「スカイ・クロラ」が好きな人は気にしないで! 




原作本。面白いのかしら。
三角絞めでつかまえて-スカイ・クロラ原作
スカイ・クロラ (中公文庫)


押井守監督作。この映画の良さが分かったのは大人になってから。大好きな藤波竜之介の扱いがぞんざいで悔しい!ヽ(`Д´)ノ
三角絞めでつかまえて-うる星やつら2
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シネマハスラーを書籍化した一冊。載ってる映画を観た後に読むと、非常にタメになります。
三角絞めでつかまえて-シネマハスラー本
TAMAFLE BOOK「ザ・シネマハスラー」