CFD取引まとめ

■ＣＦＤ取引とは？

ＣＦＤとは[Contract For Difference]の頭文字をとった略語で、日本語に訳すと差金決済取引となります。ＦＸもＣＦＤの一種で為替に特化したものです。
注目点はＦＸと同じく現物を取り扱っているわけではなく、ペーパー上の差金決裁取引だということです。(裏でヘッジはしていると思いますが、、、)

それ故、株式市場の貸借銘柄と違って株の貸し借りをしないため、逆日歩が発生しないのです。
簡単に言えば、逆日歩を気にしないでクロス取引が出来るという訳です。さらに株式市場で売り禁になった場合でも、ＣＦＤでは売り建てができるケースがよくあります。
これは、株主優待取引やＰＯ(公募増資)取引に有効に利用できます。

■ＣＦＤ口座の比較

国内のＣＦＤ会社で日本株を取り扱っているのは下の４社だけです。

	ひまわり	ＦＸｵﾝﾗｲﾝ	ＣＭＣ	DMM
日本株取扱数	約280銘柄	約500銘柄	日経225 採用銘柄	約280銘柄
売買手数料	100万円末満：500円 100万円以上；無料	取引金額 ×0.105％または最低1050円	取引金額 ×0.063％または最低630円	100万円末満：1000円 100万円以上；無料
スプレッド	約0.2%	なし？	なし？	約0.15%
逆日歩（注１）	なし	独自ｼｽﾃﾑあり	なし	なし
ｵｰﾊﾞｰﾅｲﾄ金利(注２) (空売り時)	負担あり	負担あり	なし	負担あり
携帯取引	なし	なし	ＯＫ	ＯＫ
ﾈｯﾄでの即時入金	あり (注３)	あり (注３)	なし	なし
管理人コメント	安心の上場企業	取扱数が多い！	株主優待の長期取引にｵｽｽﾒ	2010/4 システム変更？

（注１）ＣＦＤ取引は基本的には逆日歩がつきませんが、ＦＸオンラインだけは独自のシステムで似たようなシステムがあります。しかし、日証金で逆日歩が付いてもＦＸオンラインではつかないケースも多いです。

（注２）オーバーナイト金利は金利の高い時は空売りでもらえますが、低い時は払う可能性があります。（ただしＣＭＣだけは金利に関わらず払うことはありません）

（注３）対象銀行は、三菱東京UFL銀行・みずほ銀行・三井住友銀行・ジャパンネット銀行・イ－バンク・ゆうちょ銀行（ゆうちょ銀行はひまわり証券のみ）

実際と違っている項目があれば、コメントして教えてください。

■ＣＦＤ取引の利点と欠点

【利点】
・空売りで信用取引のような逆日歩が付かない。(FXオンラインだけは独自制度あり)
・空売りで信用取引で取られる貸株料が取られない。(ＣＭＣ社の場合)
・株式市場が売り禁でもＣＦＤでは取引できる場合がある。(2009年の例では､ＧＳユアサ、アルフレッサのＰＯ時など)
・信用取引よりもレバレッジが効くため、少ない資金で取引できる。

・信用取引の空売り50単位規制がなく、ＣＦＤではいくらでも売り建てができる。（2009年の例では、みずほＦＧのＰＯ時など）

・信用取引では空売りできない銘柄をＣＦＤでのみ空売りできる。（例えば、ユニクロで有名なファーストリテイリングなど）

・1000株単元の銘柄でも、単元未満株の1株から取引可能

【欠点】
・税金がＦＸなどと同じ雑所得となる
・約定が不安定(スリップしたり､時間がかかったり)
・携帯で取引できない会社が多い（ＤＭＭ社とＣＭＣ社で取引可能になりました）
・手数料(スプレッド含む)が通常の株取引よりも高い場合が多い
・取扱銘柄数が少ない（２２５～５００銘柄）

いかがでしょうか？
一度取引してずっと放置しておく場合は、金利に関わらず空売りのオーバーナイト金利を支払う必要のない(逆に貰える可能性のある)ＣＭＣ社 がおすすめです。

全体的な取引の安定性（約定力）や取引のやり易さなどではSAXO系システムを採用しているひまわり がおすすめです。
優待権利日を跨ぐ短期取引をする方は取引銘柄数が多いＦＸオンライン社 も良いと思います。

■注意

このようなＣＦＤを使った裏技的取引はそのうち使えなくなる可能性があります。（これまで、そういう例はたくさんありました）

ＣＦＤ取引会社各社で銘柄数や取引仕様がずいぶんと違うので、いくつか口座開設して比べて自分に合った取引会社を見つけてみてください。

■実際の取引方法
ＣＦＤを用いた投資方法は以下の日記を見てください。

・ＣＦＤを使った株主優待タダ取り方法！

・ＰＯ(公募・売り出し)の投資戦略！