生きざまにふれる劇づくり★ひらりんひとり芝居46 | かめおかゆみこの≪表現するからだとことば≫塾

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かめおかゆみこ  です。   

 

おすましペガサスひとり芝居ひらりんっ!と、飛んで流れ星流れ星流れ星

(出演=平澤雅己、作・演出=かめおかゆみこ)

あらすじ・これまでの流れ・詳細については、こちら!

 

 

特定の誰かのために脚本を書くようになったのは、いつのころ
からだったのか。
 
中学時代に演劇をはじめて、脚本もそのころから書きはじめた
けれど、そのころは、まだ、空想の物語を書いていました。もと
もとファンタジー好きだったので。
 
大学4年のとき、横浜で起きた中学生によるホームレス(当時
は「浮浪者」という呼称でした)殺傷事件に、強い衝撃を受け、
「のら犬」という脚本を書きました。

このときは、新聞記事からインスピレーションを受けたけれど、
直接取材をするところまでには、いたりませんでした。

1995年から、足かけ13年、中学校演劇部の外部指導員を
つとめました。子どもたちのために、何本か、脚本を書きました。
 
なかでも楽しかったのは、「前座」公演の脚本でした。

キャストに選ばれなかった子どもたちが、「短くてもいいから出
演したい」というので、「言いたいせりふ」や「やりたい役」を言っ
てもらい、それをもとに、15分くらいの作品を「でっちあげ」、
 
前座公演として発表したのです。15分ですから、ほとんどドラ
マらしいものにはなりませんが、子どもたちはよろこんで上演
してくれました。
 
そのかんに、中学時代からかかわっていた、オホーツク地域
の小中学生のための演劇発表交流会「オホーツク子ども劇場」
(鑑賞組織ではありません)が30年をむかえ、

そのOB会である「元気会」も、何年かぶりに劇を上演すること
になりました。
 
東京・札幌・地元(北見)の4人がキャストに名乗りをあげ、その
4人にあて書きするかたちで、20分の脚本を書き、2泊3日の
合宿で、劇を完成させ、上演しました。

2001年から、10年間ほど、地域の子どもミュージカルや、市
民ミュージカルの脚本づくりにかかわりました。その影響で、地
域と密着した脚本を書くようになりました。

実際に現地に行って、舞台となる土地を歩いてみたり、関係者
に会って取材したりしはじめたのは、これらの仕事がきっかけ
でした。インターネットの発達も、資料収集の助けになりました。

2008年に、ドリームプランプレゼンテーションに出場。
 
そのプレゼンで、「地域のひとが、地域を素材にした劇を上演
する活動を広げる」というメッセージを入れたのは、それらの活
動の影響でした。

実際、2010年には、岩手県葛巻町で、当時、在住していた
友人(故人)の誘いで、地域を素材にした脚本を書き、町のお
とな・子ども18名による、劇づくりのお手伝いをしました。

2011年には、『演劇やろうよ!指導者篇』(青弓社)の出版記
念会に、「数回の稽古で劇をつくる」をコンセプトに、15分ほど
の劇を発表。

このとき、出演者自身の体験をオムニバスで組み立てたので
すが、あらためて、「そのひと」自身から出発して、劇をつくるお
もしろさを感じていました。

おおきく方向を変えたのは、2012年。アダルトチルドレンの
自助グループの劇づくりのお手伝いをしてからです。

詳しいことは、こちらに書いたので、ここでは詳述しませんが、
劇づくりをとおして、出演者さんたちに変化が起きるのを目の
当たりにしたことは、私におおきな影響をあたえました。

同じく2012年。山元加津子さん、こと、かっこちゃんが、友人
の宮田俊也さんが脳幹出血でたおれてからの記録を描いた
満月をきれいと僕は言えるぞ』(三五館)をもとにした朗読劇
 
「あふれるいのちのことば」を上演。名古屋チーム・東京チーム
合同、24名による混成チームでした。この劇づくりの成功が、
私の背中を押してくれました。
 
そして、2016年の、弥生ちゃんとつくった『素直で可愛くナマ
イキに』は、まさに、弥生ちゃんの半生といまと未来をテーマ
にした作品でした。
 
昨年2018年には、車椅子のひとが、自分の発想を活かした物
語を脚本にし、上演するサポートをしました。会場はカラオケル
ームで、数人の友人たちが観客でした。
 
そんなふうに、ケースバイケース、そのときのそのひとにとって
ベスト、ベターなかたちを一緒にさぐってきました。
 

前置きが長くなりましたが、今回の、ひらりんの劇にいたるまで
の、私自身の軌跡です。
 
劇、もしくは表現することが、絵空事のお楽しみではなく、そのひ
との「生きる」にかかわるものであってほしいということは、私の
願いだし、これからも、やっていきたいことでもあります。
 
今回の劇づくりをとおして、ひらりんが何を感じてくれたか。ひら
りんの人生にとって、この劇づくりがどんな意味があったか、一
段落したら、訊いてみたいものです。
 
 
今年は、昨年、名古屋で、私のメルマガ15周年記念祭を企画
してくれた、座ここから小川直子さん櫻井亜矢子さんが、
年末に、ワンマンライブをやります。
 
2人は、「おまつりキラーズ」というユニットを組んでいます。こ
の2人のワンマンライブで、劇を上演したいというのです。ほぼ
1年がかりの取り組みになりますね。
 
そして、もうひとつ、ひらりんの劇を見て発奮した、鳴瀬あすか
ちゃんが、「やりたい」と名乗りを上げて、こちらは秋くらいの上
演を予定しています。
 
どの作品も、そのひとの人生を反映し、そのひとの生きざまに
ふれた劇づくりになるでしょう。楽しみです。
 
※写真はイメージです。本文とは直接関係ありません。
 

 

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